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ベイスラッグはラインスラックの使い方がキモだということとは関係ない戯言

  • ジャンル:日記/一般
少年時代、「正しい」という言葉が嫌いでした。
正しいというのはあくまでその人の主観に過ぎず、それを絶対と断じることは傲慢だと思っていました。
世間に溢れる言葉の誤用に対して親が「日本語が乱れている」「正しい日本語が失われている」と嘆くたびに、自分は「哀れ」や「貴様」のように言葉は時代によって変わるものであり正しいも正しくないもないと反論し、大人の正義に反発していました。

そんな中二病臭い少年時代を過ごしたおっさんが最近気になっているのが、今どきの釣り用語の乱れだったりするのは皮肉なものです。実に嘆かわしい(笑)

以前「ボイル」という釣り用語の揺らぎについて触れましたが、もうひとつ特に気になっている釣り用語が「ラインスラック」。

ラインスラッ」はご存知の通り釣り糸(Line)の弛み(Slack)のことですが、よく「ラインスラッ」と書かれることがあります。

スラッグといえば名作ルアー「ベイスラッグ」(Bay-Slug)を思い浮かべる人も多いと思いますが、このスラッグ(Slug)はナメクジとか鉛弾を表す言葉で弛みや余剰の意味はありません。

すなわち「ラインスラッ」という表現はBIC CAMERAを「ビッカメラ」と言ったりBIG ECHOを「ビッエコー」と言うのと同種の、よくありがちな間違いだと思います。

しかしネットを見回すと、一般アングラーのブログはもちろんのこと著名アングラーの記事やネット上の釣り用語辞典に至るまで「ラインスラッ」という言葉が驚くほどごく当たり前のように多用されていることがわかります。

日本人は濁点の使い分けが苦手だと言われています。
ドッウォークを「ドッウォーク」と言ったり人間ドッを「人間ドッ」と言ったり。うちのカミさんがおにぎらを「オニギラ」と強そうな名前で呼んでいたり(笑)
とはいえ関西で人気の虎のマークの野球チームが阪神タイガーではなく「阪神タイガー」だったり、関東で有名な犬のマークのソース屋さんの屋号がブルドッソースではなく「ブルドッソース」だったりと、英語として間違った発音が公式に使われてしまう世の中ですから、細かいことに目くじらを立ててはいけないのかもしれません。

因みに広島カープ(Carp)なので複数形の“s”は使わないのだと学校で習いましたが、MLBのマイアミ・マーリンマカジキ(Marlin)なのに複数形を使っています。でもこれは文法的にどちらでも間違いではないそうです。
また、ドトールコーヒーには「ジャーマンホットドッ」というメニューがありますが、「HOT DOG」はドイツ語では「ホットドッ」と発音するのでこれも間違いではないそうです。

ノンーピーオンキあたりも有名ですが、これは社名の表記に限っており発音は普通に""""""なので違和感は少ないですね。
でもスラッ(Slack)をスラッ(Slug)と言ったりドッ(Dock)とドッ(Dog)を混同したりするのは明らかな誤り。キャンディキャンデーとしか言えないお爺ちゃんの方が遥かにマシなレベルです。

先にも言った通りいちいち目くじらを立てるような話ではないと思いますし、間違いを非難したり訂正を強要するつもりもありません。自分もよく間違って使います。
でも間違いは間違い。「嘘も繰り返せば真実になる」とか「声が大きい者が勝つ」といった考え方は嫌いです。いくら多用されていようとも、明らかな間違いであるならば、やはり正すべきではないでしょうか。

という戯言でした。恐惶謹言。

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