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▼ 忘れられない魚
- ジャンル:日記/一般
少し前の話ですが、約2年ぶりにランカークラスのシーバスを釣りました。
ルアーは丸呑みされて喉の一番奥で横向きになっており、腹のフックは食道の入り口に、テールフックはエラの付け根にガッチリ刺さってエラから出血している状態でした。
ソル友さんにフィッシュグリップを持ってもらい、シーバスの頭を上げた状態にしてロングノーズプライヤーを口から突っ込んでどうにかフックを外し、一旦水に戻して蘇生した上で手早く計測と撮影を済ませてリリース。幸いにも魚は元気に泳いでいきました。

もし独りだったら、フックを外すのにかなり苦労したと思います。
ましてやバーブを潰していなかったら、喉の奥の柔らかい食道口と硬いエラの付け根にそれぞれガッチリ刺さったフックを外すのに魚に相当な負担を強いたと思われ、バーブオフしておいて良かったと心底思いました。
・
今からン十年前の少年時代の夏の日、ルアー釣りを始めて間もなくて未だ釣果に恵まれなかった頃、独りで遠くの池にバス釣りに行き、そこで運良く70cm位の雷魚をキャッチしました。
これが生涯2本目で、自己最大となる嬉しい雷魚。ルアーはオリムピックのフレクトライトミノーの太い方。ヘドンのタイガーのパクリで、輸入ルアーほど高くはないものの少年にとっては高価で大切なルアーでした。
興奮しながら土手の上までずり揚げた雷魚を見ると、ルアーは先端部分だけが雷魚の口から僅かに見えるだけで、エラからは血が流れ、テール部分が間違いなく喉の奥に刺さってる状況でした。
雷魚を釣ったことがある方ならご存じだと思いますが、雷魚は顎が非常に強くて簡単には口をあけてくれません。無理やり口をあけると中には鋭い犬歯があり、手を突っ込むのは自殺行為です。
周囲は無人でサポートは望めず、雷魚の口の奥から大きな2つのトリプルフックが付いたルアーを取り出すには絶望的な状況でした。
ラインを切ってそのままリリースという選択も頭をよぎりましたが、少ない小遣いで買った大切なルアーを失うわけにはいかず、せっかく釣れてくれた大切な雷魚をこのまま逃がすわけにはいかないという気持ちもあって、意を決してルアー回収を試みました。
土手の上に横たえた雷魚の口を抉じ開けて木の棒を銜えさせ、自分も地面に腹ばいになって口の中にラジオペンチを突っ込んでフックを外そうとしましたが、テールフックは硬いエラの付け根にガッチリ刺さっていてなかなか外れません。
じりじりと日が照り付ける中、半べそになりながらあれこれ試しましたがどうにもならず、今度はエラ側からペンチを突っ込んでフックを外そうと強引に引っぱると「ゴキュ」という嫌な音がしてフックが外れ、どうにかこうにかルアーを外すことができました。
正確な経過時間はわかりませんが、おそらく釣り上げてから20分くらい経ったと思います。普段は固く閉じられている口はだらしなく開いたままで、魚体の表面は乾いており、死んではいないものの水に戻しても泳ぐ気配がありません。
しかし自分ではどうしようもなく、苦々しい気持ちに苛まれたまま目をそらすようにその場を去りました。そして翌週、その池には雷魚の死骸が浮いていました。
それからもずっとルアー釣りを続け、特に雷魚は一時期は専門と言える位に狙い続けました。勿論フックはバーブレス。その影響もあってシーバスでもバーブ付きフックやライトラインの使用には否定的ですが、呑まれたルアーを見る度にあの雷魚のことを思い出してしまいます。
釣りは虐待行為だが、それでも釣りは続けたい。だからこそ魚を無用に傷つけたくない。あの暑い日の忘れたくても忘れられない出来事は、今の自分に欠かせない礎の一つになっていると信じています。
・
そんな昔の話を思い出さずにいられない呑まれ方をしたルアーでしたが、回収してみて更に驚きました。

強度的に信頼していたがまかつの音速パワースナップMがグニャリ。
横向きに呑まれていたので変な方向に力が掛かったのでしょうが、この状況で持ち堪えていたことに弱さ以上に強さを感じました。
更に5号のリーダーは歯でズタボロ。釣友、フック、スナップ、リーダー、すべてが揃ったからこそ無事にランカーをキャッチ&リリースできたのだと思っています。
魚を傷めれば心も痛みます。でもせっかく釣るなら楽しく釣りたい。そのために何が必要なのか、何をすべきなのか、それを考えるきっかけを与えてくれたあの日の忘れられない雷魚には、今も申し訳ない気持ちでいっぱいですが、それ以上に感謝しています。
ルアーは丸呑みされて喉の一番奥で横向きになっており、腹のフックは食道の入り口に、テールフックはエラの付け根にガッチリ刺さってエラから出血している状態でした。
ソル友さんにフィッシュグリップを持ってもらい、シーバスの頭を上げた状態にしてロングノーズプライヤーを口から突っ込んでどうにかフックを外し、一旦水に戻して蘇生した上で手早く計測と撮影を済ませてリリース。幸いにも魚は元気に泳いでいきました。

もし独りだったら、フックを外すのにかなり苦労したと思います。
ましてやバーブを潰していなかったら、喉の奥の柔らかい食道口と硬いエラの付け根にそれぞれガッチリ刺さったフックを外すのに魚に相当な負担を強いたと思われ、バーブオフしておいて良かったと心底思いました。
・
今からン十年前の少年時代の夏の日、ルアー釣りを始めて間もなくて未だ釣果に恵まれなかった頃、独りで遠くの池にバス釣りに行き、そこで運良く70cm位の雷魚をキャッチしました。
これが生涯2本目で、自己最大となる嬉しい雷魚。ルアーはオリムピックのフレクトライトミノーの太い方。ヘドンのタイガーのパクリで、輸入ルアーほど高くはないものの少年にとっては高価で大切なルアーでした。
興奮しながら土手の上までずり揚げた雷魚を見ると、ルアーは先端部分だけが雷魚の口から僅かに見えるだけで、エラからは血が流れ、テール部分が間違いなく喉の奥に刺さってる状況でした。
雷魚を釣ったことがある方ならご存じだと思いますが、雷魚は顎が非常に強くて簡単には口をあけてくれません。無理やり口をあけると中には鋭い犬歯があり、手を突っ込むのは自殺行為です。
周囲は無人でサポートは望めず、雷魚の口の奥から大きな2つのトリプルフックが付いたルアーを取り出すには絶望的な状況でした。
ラインを切ってそのままリリースという選択も頭をよぎりましたが、少ない小遣いで買った大切なルアーを失うわけにはいかず、せっかく釣れてくれた大切な雷魚をこのまま逃がすわけにはいかないという気持ちもあって、意を決してルアー回収を試みました。
土手の上に横たえた雷魚の口を抉じ開けて木の棒を銜えさせ、自分も地面に腹ばいになって口の中にラジオペンチを突っ込んでフックを外そうとしましたが、テールフックは硬いエラの付け根にガッチリ刺さっていてなかなか外れません。
じりじりと日が照り付ける中、半べそになりながらあれこれ試しましたがどうにもならず、今度はエラ側からペンチを突っ込んでフックを外そうと強引に引っぱると「ゴキュ」という嫌な音がしてフックが外れ、どうにかこうにかルアーを外すことができました。
正確な経過時間はわかりませんが、おそらく釣り上げてから20分くらい経ったと思います。普段は固く閉じられている口はだらしなく開いたままで、魚体の表面は乾いており、死んではいないものの水に戻しても泳ぐ気配がありません。
しかし自分ではどうしようもなく、苦々しい気持ちに苛まれたまま目をそらすようにその場を去りました。そして翌週、その池には雷魚の死骸が浮いていました。
それからもずっとルアー釣りを続け、特に雷魚は一時期は専門と言える位に狙い続けました。勿論フックはバーブレス。その影響もあってシーバスでもバーブ付きフックやライトラインの使用には否定的ですが、呑まれたルアーを見る度にあの雷魚のことを思い出してしまいます。
釣りは虐待行為だが、それでも釣りは続けたい。だからこそ魚を無用に傷つけたくない。あの暑い日の忘れたくても忘れられない出来事は、今の自分に欠かせない礎の一つになっていると信じています。
・
そんな昔の話を思い出さずにいられない呑まれ方をしたルアーでしたが、回収してみて更に驚きました。

強度的に信頼していたがまかつの音速パワースナップMがグニャリ。
横向きに呑まれていたので変な方向に力が掛かったのでしょうが、この状況で持ち堪えていたことに弱さ以上に強さを感じました。
更に5号のリーダーは歯でズタボロ。釣友、フック、スナップ、リーダー、すべてが揃ったからこそ無事にランカーをキャッチ&リリースできたのだと思っています。
魚を傷めれば心も痛みます。でもせっかく釣るなら楽しく釣りたい。そのために何が必要なのか、何をすべきなのか、それを考えるきっかけを与えてくれたあの日の忘れられない雷魚には、今も申し訳ない気持ちでいっぱいですが、それ以上に感謝しています。
- 2016年4月8日
- コメント(5)
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fimoニュース
登録ライター
- こんな日もあるよね
- 9 時間前
- rattleheadさん
- たけのこのこのこ2025 #4
- 5 日前
- はしおさん
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