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▼ ベイトリールの飛距離とスプールの関係についての検討
- ジャンル:日記/一般
こんにちは。今日はベイトリールについて。
これまでベイトリールはバスでしか使っていませんでしたが、ベイトのシーバスロッドを買ってしまったので最近はスズキにも使っています。
やってる中で色々と検討、工夫出来るところが多く面白いなと感じましたので、今回はスプール寸法、糸の重さがリリース直後のルアー速度にどう影響するかを検討してみます。
※前提としてこれはリリース直後の話なので下ではルアーの速度と糸の放出速度は同義で扱います。またスプール自体の慣性モーメントはリールごとに違っていて数値も分からないので一旦無視しています。
色々細かいことは省いて、まずリリース直後のルアーとスプールに巻かれたラインが持つ運動エネルギで考えてみます。


慣性モーメントとは回転速度の変化のしにくさを表す量で、イナーシャとも言います。質量mの物体が回転軸からrだけ離れたところで回転するときの慣性モーメントはmr^2になります。これは測定するが難しいので、上で書いた通りスプール自体は省いて糸の分だけで検討しています。
キャスト時は式の通り与えたエネルギをルアーとスプールとで取り合うかたちになるので、スプール側に分配されるエネルギを小さくすれば、ルアーの速度を大きくでき飛距離も稼げるということになります。そしてスプール側へのエネルギ配分を小さくして、ルアーにより大きいエネルギーを与えるには慣性モーメントIを小さくするか回転速度ωを小さくすればよいということになります。Iを小さくするにはスプール径を小さくする、比重の小さい糸を使うなどが考えられます。また、ωを小さくするにはスプール径を大きくすることが手としてありますね。それらの影響を検討してみます。
まず慣性モーメントIについてですが、慣性モーメントIの式は以下の通りなので糸の密度、糸巻き量、径を小さくしていくと慣性モーメントを小さくできます。ですが径、糸巻き量をいじるとスプールの回転速度にも影響が出るため下で回転速度も絡めて考えます。


次に先ほどの慣性モーメントの式とルアー速度と回転速度の関係を使って最初の式をいじります。


式がぐちゃぐちゃしてきてよく分からないので適当な数字を入れてグラフにします。

このグラフから糸巻き量一定では糸巻き径(≦スプール径)が小さいほうがルアーの初速が稼げてよく飛ぶということが分かります。慣性モーメント変化の影響のほうが、回転速度変化の影響よりも大きいということですね。ただ、糸巻き径を小さくしていくと糸巻き量が足りない、スプールが回りすぎる、巻き始めと巻き終わりの巻き取り量の差が大きくなるなど快適に使う上での限界はあると思います(私自身はあまり実感したことが無いのですが、慣性モーメントが小さくなりすぎるとピーキーになるという話も?)。
グダグダ書きましたがまとめると、
・スプールの慣性モーメントが小さいと飛ぶ
・ルアー初速への糸巻き径の影響は 慣性モーメント変化分>回転速度変化分 なので、径が小さいほうが飛ぶ
ということが言いたかったです。
そのうち慣性モーメント低減方法とそれによる慣性モーメント低減代についても書こうと思います。
以上です。
これまでベイトリールはバスでしか使っていませんでしたが、ベイトのシーバスロッドを買ってしまったので最近はスズキにも使っています。
やってる中で色々と検討、工夫出来るところが多く面白いなと感じましたので、今回はスプール寸法、糸の重さがリリース直後のルアー速度にどう影響するかを検討してみます。
※前提としてこれはリリース直後の話なので下ではルアーの速度と糸の放出速度は同義で扱います。またスプール自体の慣性モーメントはリールごとに違っていて数値も分からないので一旦無視しています。
色々細かいことは省いて、まずリリース直後のルアーとスプールに巻かれたラインが持つ運動エネルギで考えてみます。


慣性モーメントとは回転速度の変化のしにくさを表す量で、イナーシャとも言います。質量mの物体が回転軸からrだけ離れたところで回転するときの慣性モーメントはmr^2になります。これは測定するが難しいので、上で書いた通りスプール自体は省いて糸の分だけで検討しています。
キャスト時は式の通り与えたエネルギをルアーとスプールとで取り合うかたちになるので、スプール側に分配されるエネルギを小さくすれば、ルアーの速度を大きくでき飛距離も稼げるということになります。そしてスプール側へのエネルギ配分を小さくして、ルアーにより大きいエネルギーを与えるには慣性モーメントIを小さくするか回転速度ωを小さくすればよいということになります。Iを小さくするにはスプール径を小さくする、比重の小さい糸を使うなどが考えられます。また、ωを小さくするにはスプール径を大きくすることが手としてありますね。それらの影響を検討してみます。
まず慣性モーメントIについてですが、慣性モーメントIの式は以下の通りなので糸の密度、糸巻き量、径を小さくしていくと慣性モーメントを小さくできます。ですが径、糸巻き量をいじるとスプールの回転速度にも影響が出るため下で回転速度も絡めて考えます。


次に先ほどの慣性モーメントの式とルアー速度と回転速度の関係を使って最初の式をいじります。


式がぐちゃぐちゃしてきてよく分からないので適当な数字を入れてグラフにします。

このグラフから糸巻き量一定では糸巻き径(≦スプール径)が小さいほうがルアーの初速が稼げてよく飛ぶということが分かります。慣性モーメント変化の影響のほうが、回転速度変化の影響よりも大きいということですね。ただ、糸巻き径を小さくしていくと糸巻き量が足りない、スプールが回りすぎる、巻き始めと巻き終わりの巻き取り量の差が大きくなるなど快適に使う上での限界はあると思います(私自身はあまり実感したことが無いのですが、慣性モーメントが小さくなりすぎるとピーキーになるという話も?)。
グダグダ書きましたがまとめると、
・スプールの慣性モーメントが小さいと飛ぶ
・ルアー初速への糸巻き径の影響は 慣性モーメント変化分>回転速度変化分 なので、径が小さいほうが飛ぶ
ということが言いたかったです。
そのうち慣性モーメント低減方法とそれによる慣性モーメント低減代についても書こうと思います。
以上です。
- 2023年8月13日
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