数日ぶりに北風が吹いた日の夕マズメ。
橋周りに立って、川面を見つめる。

干潮を過ぎた時間帯に、下げの流れはしっかり効いていて、
ベイトが動いた後、この状況がどこまで続くか。

果たして、このポイントで良いのか？と、いつも不安です。
あっちの方が良いんじゃないか、こっちの方が良いんじゃないか。

ハイシーズンの都市型河川は、一度ハズしたら、他へはほとんど移動できない。
たまの休みで、最近の傾向もつかめていない中、どこを選ぶのか。

ただ、ここで仲間と手分けして連係プレーってのは、ちょっと違う気がする。
暗くなってから同じポイントへ釣友さんが合流。

ホゲるなら、もろとも…でしょう！(｀・ω・´)

たまにベイトがチラホラ見える程度の明暗部に、
2人かがりで、あれこれ投げ込むも、全くの無反応。

ゴールデンタイムが、ただ浪費されていきます。

沖目を叩き尽くし、疲れたので小休止。
もう帰ろうか…と話していた釣友さんに、突然のバイト！

「デカい？」
『デカい！』

「デカい？」
『デカい！』

何度聞いても「デカい」ようなので、しぶしぶネットを構えたら…本当に良型。
80㎝台半ばのランカーフィッシュでした。お見事～(￣_￣ i)

渋い中こそ一発大物のワンチャンあるかも…なんてよくある戯言ですが、
実現させるには、やっぱり信じて投げ続けるしかなくて。

気合いを入れ直して、トライデントで沖目を探ってみたら…ガツッと！


良いファイターで、けっこう手こずりましたが、なんだかユニークな顔つき。


上アゴが妙に短いようです。元気いっぱいで帰っていきました。

流れたり止まったりを繰り返す中で、
前触れもなく明暗部に魚が入ってきた感じです。

それでも、うまく流し込めばイージーに口を使うというわけではなく、
ボトムを転がすように探っていたら…グンッと何かに引っかかった。

リフトすると、ゆっくり動く…ゴミかな？(･_･?)

『ヒット？』
「いや、ゴミだと思う。」

強引に寄せてきたら、たまにググッと抵抗する。

『魚じゃない？』
「いや、何かのスレだと思う。」

跳ばないし、走らないし、なんだこりゃ？(･_･?)
その時、水面を照らしながら、ネットを構えてくれてた釣友さんが声をあげる。

『デカい！』
「え？」

一瞬、反転した魚体を見逃した。
半信半疑で、もう一度、浮かせてみると…。

『いや、デカいって！』
「あっ！シーバス！」

しかも、しっかり口元にフッキングしている。
ネットに飛び込んだ魚体は、明らかにランカーサイズ。


上アゴにフック1本で外かがり。
珍妙なやりとりのファイトでなければ、相当、慌てていたと思います。


この魚を、ゴミとかスレとか言ってしまうなんて…穴があったら入りたい。

このポイントで良いんだ。
きっと魚は入ってくるんだ。
かかっているのはシーバスなんだ。

そう信じることが大切で、だけど自分には全然出来ていなくて。
仲間と一緒でなければ、出会えなかった魚だったと思います。


まだまだ、学ぶことばかり。

■タックルデータ
ロッド：ムーンショット S906M
リール：モアザンブランジーノ3000
ライン：G-soul X4 アップグレード 1.2号
リーダー：DMVナイロンショックリーダー 20Lb
グリップ：スミスグリップ2700＋Oz factoryホルダー
主なヒットルアー：トライデント 115S