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軽い! 丈夫! 飛ぶ! いいことづくめの19 LATEO(ラテオ)開発話

シーバスファンのみな様、こんにちは。担当の多賀です。


シーバスの好釣果が耳に飛び込んでくる機会が徐々に増えてきましたね。
私も、先日、おいしい思いをさせていただきました。
もう秋ですね。


さて、そんなタイミングで発表となりました、
ダイワのシーバスのスタンダードロッド、LATEO
 
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どんな仕上がりなのか気になる方も多いと思います。

96MLで129gと、超軽量なだけに、弱かったり、壊れやすいなんていうのを心配している方も多いと思います。
 
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こっそり使い続けていた私の自慢ショット。
80cm近い魚とのやり取りも安心のパワーがあります。
デザインは黒×金のバリスティックとピッタリですが、モノコックのハイパワーマシン、19セルテートと合わせても相性は抜群です。



テスター陣もLATEOで絶好調!


藤田知洋テスター
 
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藤田知洋テスターのインプレBLOG記事
https://www.fimosw.com/u/tomo7000/hxrdx8vyrsu4rw



橋本隆志テスター
 
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橋本隆志テスターのインプレBLOG記事
https://tuwamonoanglers.naturum.ne.jp/e3273752.html


藤田テスターも橋本テスターもナイスシーバスを連発しております。


そして、九州のヒラスズキマン。松永昌己テスターが思いっきり曲げてもこの通り。
 
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86MLをフルムーン!
若手テスターがビクビクするほど曲げてもへっちゃらです。
※危険ですので、真似はしないでください。



そんなLATEOですが、開発は難儀しました。



最も多くのシーバスアングラーが使っているといっても過言ではないシーバスロッドのLATEO。


それだけに、モデルチェンジにあたり、イベントやフィールドでうかがったたくさんのユーザーの皆様の声、ショップスタッフの方々の声、さらに、テスター陣にも助言をもらって開発方針と到達点を設定。
到達点が恐ろしく高いものとなり、増税後の19年の秋、ハイシーズンギリギリの発売となってしまいました。


ただし、自分で言うのもなんなのですが、とんでもないスタンダードモデルに仕上がっています。
スタンダードという表現が最適なのか迷うほどです。


長文となりますが、開発コンセプトからじっくり紹介しましょう。


未だに根強い指示をいただいている2013年2月発売の LATEO。LATEO・Qなんて呼ばれてますね。
 
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Qというのはメーカー都合の識別記号で、意味としてはとくにありません。何年発売みたいなのもです。

そのLATEO・Qですが、発売から6年半。ありがたいことに、モデル末期にも関わらず、つい先日まで右肩上がりに売り上げを伸ばしておりました。
LATEOを指示してくださっているアングラーさんに、本当に感謝いたします。

それだけに、中途半端なものをリリースする訳にはいきません。そもそもプロジェクトが始まったのは4年前。多くの方は気づいてらっしゃるかも知れませんが、釣り道具は3~5年周期でモデルチェンジをすることが多いです。

間もなくして、morethan BRANZINO AGSの新モデルがリリースされてmorethanもカーボン製のエアセンサーリールシートを搭載し始めました。
当然、morethanシリーズと同じ金+黒系デザインのLATEOにもそれを展開してリリースしようと考えていました。


それに向けて、調査をしていると、このような課題が出てきました。


キープコンセプトの項目

・シーバスにフッキングが決まりやすいソフトティップ、バレにくい調子。
・キャスト時のルアーウエイトを乗せやすいこと。
・安心して扱える強度があること。
・快適に使用できる適合ルアーウエイトの幅が広いこと。


改良点

・さらに軽く。どうせやるなら、morethanを目指してほしい。
・軽いルアーの扱いやすさはそのままに、近年の重量級ルアーの使いやすさを向上。
・キャスト性能、ルアーの操作性(アクション・レンジコントロール)、ラインメンディングのしやすさを向上する。
・ダルさを解消する。
・ルアーの振動を受け、より細かく鋭く震えるティップ設計とし、ハインエンドのフィーリングに近づける。


結論、「お値段据え置きでハイエンドを作ってください!」
さらに、多くの方がおっしゃっていたひと言があります。
「LATEOは別格だから、それくらいしてまた驚かせてくれるんでしょ!」

はっきり思いました。普通に開発してはいけない。
調査に時間がかかったのはもちろんなのですが、開発にもだいぶ時間が掛かってしまいました。



「morethanを超えるつもりで作ろう!」



そう奮起して設計と構想を練るに練って仕上がったファーストサンプル。
まずはじめに仕上がってきたサンプルは96MLでした。


テスターさん、敏腕ショップスタッフを交えて試投会を実施。
普段、morethanシリーズを使っている人の目、お客さんを接してる人の目など、いろいろな角度から検証しました。
「今のシリーズと一緒で投げやすいし、釣れる調子だけど軽いね。正常進化してる。LATEOって感じ。」


総じていい意見をいただいたのですが、「LATEOって感じ。」では、きっと新モデルの登場を待っている方を驚かすことができません。
「LATEOってこんなにすごかったっけ!?」このひと言に向けて、悪戦苦闘が始まりました。


振り抜きを目指すと重い。投げやすいけどパワーがなくなってる、元径をコンマいくつ下げたらどうか?、ガイドサイズを変えたらどうかなど、細かな調子修正や仕様の見直しを繰り返しているうちに、発売時期が大きく見直しとなり、周囲の目も厳しく……。
「総じていい評価なのになんでいつまでたってもOKが出ないんだ」と、社内は四面楚歌。

最後にもう一回!と、頼み込んで完成したサンプルで事態はいっきに好転しました。


最後のフィールドテストは、最初に作ったサンプルから最後のサンプルまで全部を持って東京湾へ。
最後に上がってきたサンプルも、実は、かなり高次元で達成していたのですが、物足りないところが一点。ハインエンドのフィールのティップというところが納得できない状況でした。

諦めきれずに、最終プロトでもっとも感じのよいバット節と、それまでに作ったたくさんのブランク(運ぶだけでも大変な数なんです)のトップ節を組み合わせているうちに、すごい組み合わせがあったんです。
ゾクゾクしましたね。これこれ!って感じでした。


今までのLATEOよりも圧倒的に持っても、振っても、軽くて、
軽いルアーも、重いルアーも既存品より圧倒的に飛んで、
あらゆるタイプルアーを気持ちよく投げられて、
さらに、ティップの応答がまったく違うなど、理想を網羅した組み合わせが出てきたのです。

「LATEOクラスでこれはずるい。」

後日の、最終確認で、協力アングラーさんたちが話したコメントがこれでした。
「持つだけでも驚くけど、使ったときのほうがもっと驚く。」


そんなふうにして生まれた新LATEO・Rですが、そこからもデザインの詰めやなにやらやることがたくさん。
そのため、こんなに発売が晩秋というなんとも中途半端なタイミングになってしまいました。
すみません。


こちらの動画で概要は解説させていただいているのですが、説明しきれない隠れたこだわりをご紹介します。

 


一つはティップです。

ルアーの振動に合わせてティップが大きく震えてしまうロッドは、バイブレーションをブリブリ泳がす場合は、手にノイジーな振動(波形が高くて長いイメージ)が大きく伝わってきます。


実はこれでは感度がいいとは言えません。この状態は、ロッドの穂先の重みでティップが暴れている状態なので、バイブレーションが流れの変化を横切ったとしてもティップが惰性で暴れ続けてしまい、変化を感じ取ることができないんです。
 
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そういったロッドは、シンキングペンシルを使うときに、ベリーまで曲がり込んで振動を吸収してしまい、何をやっているかわからなくなりますし、キャストがもたついたり、ミノーのダートなどの操作も切れがなくなります。


また、砂やヘドロの着底の感度が大幅に鈍ります。LATEOの新旧モデルや、LATEOとmorethanシリーズを交互に使うとわかります。感じ方には個人差があると思うのですが、多くの場合、新LATEOは着底は短く強い衝撃がコン!と、リトリーブは細かな振動+変化でクッと変化がでます。(波長が短くて、鋭い衝撃がくる感覚で、ON/OFFが強く出るのが特徴です)これはずるいってなりますよ。



二つ目はベリーです。

いままでのLATEOはベリーがもたつくケースが多かったのですが、新LATEOは素材を見直したことで、ベリーに張りを出しても重くなったり、硬くなったりすることがなくなっています。実は、ここもすごく苦労したところです。


いままでのLATEOの場合、ベリーの張りを出すと非常に重くなって、キャストがダワンダワンになってしまう傾向にありました。しかし、新型は、キャストは従来どおりの負荷を載せやすいテーパーなのですが、ルアーを引っ張っているときの感覚が大きく変わります。ティップの反応がより明確に感じ取れますし、ルアーのレンジやコースのコントロール性が大きく変わっています。


穂先を上げると、ルアーの軌道もそれに伴ってスッと上がる感覚です。古いモデルでは、穂先を上げると穂先が入ってしまい、思うようにリアルスピンやリアルスティールをボトムスレスレで引くようなことをしにくかったのですが、今回のモデルはとてもそれをしやすくなっていますし、明暗部へシンペンを流し込むときも、圧倒的に微調整しやすいのが特徴です。
 
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三つ目は飛距離です。

新LATEOと、旧LATEOの同番手の投げ比べ結果ですが、リアルスティール26で、おおよそ、飛距離が5~10%ほどアップするケースが多いです。

旧LATEOで80m飛ばしていた場合、新LATEO88m。
この射程UPは大きいですよね!
 
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まもなく店頭に並ぶLATEO・R、楽しみにお待ちください。



LATEO WEB製品ページ
https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/rod/salt_rd/lateo_r/index.html
 
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