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BORN TO EAT 3月号-鶴橋ワンダーランドとバチ抜け2025-




 
なんとか、3月号入稿できました。
既に2回目でギリギリ入稿は安定のスタートです。
3月号も濃厚なので、読んでもらえるとうれしいぜ!!


 

★潮回りに抗う★

2月号でも言った通り、今年のフィッシングショーの日程がなんともめぐり合わせの悪いのだ。


関東アングラーの一大イベントであるバチ抜け。
このバチ抜け本命日と予測される大潮4日目、後中潮1日目、2日目が横浜、大阪、新潟と3回連続で潰されているのである。



実にけしからん由々しき事態なのだ!!


そもそも業者なので、開催日前日早々にブース作りに行かなければならない。
金土日が開催だと木曜早起きで移動搬入ブース作り。
金曜日(業者日の場合もある)、土曜、日曜本番開催。
開催地が遠い場合は帰りが月曜になる。
まぁ、だいたい5日間くらいの日程を要するので、そりゃ良い潮回りにごっそり釣りができないカラクリだ。


が、しかし毎年この釣りを楽しみにしているので、潮回りを無視して内房河川へ強行偵察を試みる事にした。


 
とある内房河川の河口部。
ここは工場夜景が楽しめる釣り場

 

横浜ショーを前にした前中潮。
夕方早めの時間に満タンで夜21時くらいが干潮だ。
やっぱりというかバチはほぼ皆無。
ただ、1月中に釣れるシーバスは産卵明けの大型個体が釣れるチャンスなので、ちょっとした流れの変化、地形変化を丁寧に撃ちながら下流へと歩を進める。


バイトが拾えたのは泥砂に牡蠣殻があるハードボトムのエリア。
確かにバイトはバチ特有の小さなものであったが、そこはさすが新フロウハント。


当たった瞬間にもうセットフックが完了しているような、絡め取り吸い付くようにテッィプが7分のところから入る。
水温が低く相手の動きは鈍いものの、しっかりとした重量感からランカーに近いサイズと感じる。


ランディングし計測すると81cm。


 
 ヒットルアーはポジドラのスキニーズ128S。
カラーは限定色のピンクスパイラル


「しめしめ、こりゃいいぞ」っと、ニヤニヤしているのはここまで。
これからイライラタイムのスタートである。
 



★杖が憎たらしい★

独りニヤニヤしながら一人撮影タイムが始まる。
これが実に面倒臭いのだ。
私の場合、利根川や内房河川などの近場は案外単独釣行をする。
調子よく釣れていれば誰か誘うのだが、今回みたいなボウズくらいそうな釣りはひとり。
釣れたら当然撮影はセルフって事になる。


①三脚を立ててスマホを取り付け。
②インカメラにしてセルフタイマーは10秒に設定。
③スマホのフラッシュはショボくて魚の頭や尻尾に光が回らないので別で照明を立てる。
④ウェーディングスタッフ(杖)のグリップにゴールゼロというテント用のライトをぶら下げ、これを地面に突き刺して撮影。
照明の高さはスマホより高い位置だと丁度いい。


 
バチ食いにしてはグッドコンディションの81㎝


ただ、この照明は地面に突き刺しているだけ。
冬場の風の強い日はすぐ倒れてくる。



これがまぁ…
最凶にイラつくわけ。



10秒で魚のブツ持ちの位置を決めて、ニコリと笑っているところで照明が倒れる。
軟弱地盤だとそれが2、3回発生する。
最早独りドリフのコントだ。



「てんめぇ~この野郎!働けヤァァァアアア~」(# ゚Д゚)/


そうです。
中州で魚持って一人でガチ切れしている人いたら、それは私です。
たぶんその時は普段皆様が知っているREDでは無いと思うので、絶対に近づかないでください。



危険です。
非常に危険です。



ウェーディングスタッフ(杖)は本来の使用法では無いのに、四文字のダーティワードを連発して罵り、悪態の限りをついている事もあります。


繰り返します。
危険ですので、決して話しかけないでください。

 



★本隊はまだか★

実はこの日以外にも違う内房河川に入って、70㎝ほどのシーバスを釣った。
だが、バチがほとんど見当たらず。
シーバスの当たりもほぼ皆無。


 
撮影するのに実は20枚くらいシャッター切ってます。
こいつも70㎝台のグッドシーバス


例年ならこの時期はもっとバイトが取れるはずなのだが、底バチ狙いでも何も無いとなると、やはり河川に差してきている個体数がまだそれほど多くは無いのだろう。


今年は例年に比べて気温が低く、寒波の影響もあるのか。その辺の関係で戻りが遅いことはまぁ考えられる。


 
こちらもヒットルアーはスキニーズ128S。
カラーはブラッククラウン


そしてもう一つ気になるところは、産卵明けのバチ食いシーバスにしては魚体のコンディションが良いことだ。
これはバチ以外のベイトも食っている可能性が高い。
この時期柄考えられるのは下げのバチとアミ。
上げは何らかのベイトフィッシュ。


川よりも水温の高い海水は、上げ潮で河川内河口部にも逆流して入る。たぶん上げのベイトはイナッコか何かだろう。
上げと下げでベイトが変わったり、河川のシャローはイナッコで流心はサヨリなんて事もある。



この時期は「ベイトはバチ!」と決めつけず、長細いシンペンを中心に半分はいろいろなタイプのルアーを持っていくべきなのだ。

 
別の内房河川の河口。
夕マヅメには富士山が望める。


また、バチが流れている絶好の機会に出くわしても、流すレンジによって釣果に偏りが出てしまう。
ただ投げて巻くだけでは表層しかリトリーブできていない。


ましてや、オカッパリだと足場が高く、攻略できるレンジはますます浅くなりがち。
よっぽどいい日に当たればこれで釣れる。


だけど、食い渋りやバチの少ない日は、わざわざ危険を冒してまで浅いレンジで捕食するシーバスは少なくなる。
しっかりアップクロスで投げて、カウントダウンしてからリトリーブしたりドリフトを多用することで中層やボトムの底バチ狙いができる。


回りが40~50㎝を入れ食ってる時も3、4投に1回くらいレンジを入れた流しを加える余裕を持ちたい。
もしかしたらワンランク大きなシーバスが釣れる可能性もあるしね。



 

★ジジイ達のワンダーランド "鶴橋"★

昔から細い路地やごちゃごちゃと交錯する古い街並みが好きだ。
学生時代に訪れたインドのヴァラナシは複雑な細い路地が入り組んだ古代迷宮のような町だった。


昼でも薄暗い細い路地の人や牛をかき分けて、光のある方へ進むと急に視界が開けてガンジス川のガード(沐浴場)に辿り着く。
まるで舞台装置のような街並みを気に入ってしまい、ヴァラナシには10数日も沈没滞在してしまったのが懐かしい。
またいつか時間に囚われず、無計画な自由旅行したいのは山々なんだが。


社会に出てしまうと勝手気ままに海外に遊びに行く時間も取れないもんで、たまに訪れた国内の都市でこんな風景に出くわすと妙な既視感と郷愁を覚えてしまう。


 
ここが魔界の入り口


んで、鶴橋である。
ごちゃごちゃと入り組んだ細い路地と薄暗い昭和感。そして、国内でちょっとした異国感も味わえると言ったらココじゃ無いのかい?


ちなみに鶴橋コリアンタウンとか大阪コリアンタウンでなく、鶴橋駅周辺の鶴橋商店街とかごちゃごちゃしたエリアね。
街並みの雰囲気もさることながら、最近はこの街にしっかりと胃袋を掴まれているREDなのである。


鶴橋といえば韓国料理。
焼肉はもちろん家庭料理屋もめっちゃある。
最近流行りのチーズがデロデロしたヤツでなく、食いたいのはあくまで家庭料理。
それに季節は冬だから鍋物でも突きながら一杯やりたい。
そんな妄想を頭に描きながら、FS大阪の搬入日に『クズ会』メンバーを招集してみた。



『クズ会』とは?
シーバス業界に暗躍する秘密結社組織。
詳細は消されてしまうので省いておく。



今回ご賞味したいのはカムジャタンという鍋料理。
鶴橋においてカムジャタンを提供するお店は多くある。
今回は新漢松というお店を選んでみた。


 
週末は混雑するので予約がオヌヌメ


場所は駅から細い路地をグニグニと10分ほど歩いた先の少し広いアーケード商店街にある。


カムジャタンとは豚肉とジャガイモの鍋料理だ。
韓国の鍋料理というと真っ赤なチゲを想像するが、カムジャタンはそこまで辛くない。


 
想像の斜め上を行くビジュアルのカムジャタン
秘密結社メンバーの為、顔をキラキラさせてます
 

さて、そのカムジャタンが登場するのはクズ会も中盤に入った頃である。


デデ~ンっと中心に鎮座したカムジャタンには謎の粉が大量に散布されていた。



 
なんだコレは?
 

謎のパウダーがいっぱい!


「胡椒だろ」
「いやカムジャタンと言えば魚粉だよ」
「オガクズ!」
「違うよ花椒(中国山椒)だろ、花椒!!)



ジジイ共はもっともらしい事を放言するが、全部不正解だ。
知ったかぶりは今すぐやめろ。
これはエゴマの粉だ。
ゴマじゃねーぞ、エゴマ!!


サムギョプサルやらなんやらを食い散らかした後に登場したので腹具合も五分。
そこへ予想外サイズの鍋だ。



「これ、食い切れる?」


クズ会の面々の思考回路は基本的に中学から成長が停止しており、いつも青春時代を夢想し、過信した分量を注文してしまう。


しかし、いざ食ってみると豚肉は骨付き。
つまり豚骨だ。
スープも豚骨を煮込んでいるとあって、ちょっと豚骨ラーメンっぽい風味の実に好みな味付け。
それに豚骨にこびりついた肉片が実に滋味あふれる味わいでバカスカ食える。


だがジジイにも限界というものがある。
要するに鍋物を茶碗3杯も食えば腹いっぱいなのだ。


とりあえず、ダッフンダ◯藤氏やビッグヘッド◯田氏に骨付き肉を進めてどんどん食わす。
よ~し、どんどん肥えろ豚共め!っと、内心ほくそ笑むがそれは声に出してはならない。


んで、ちょっとトイレ休憩に中座。
さて、帰ってくると残り全部が私の皿に盛られていた。



ちっくしょ〜!
やりやがったな!
全部食ってやる!



今度からRBBのウエアは全部3Lだ!!


 
韓国料理屋ではパンチャンと言われる
お通しがたくさん出てくる


 
サムギョプサルはカリカリになるまで豚バラを焼こう

 
半生ニンニグをたっぷりで頂くのがREDスタイル
 
 
ナッコプセ。
タコイカの辛い炒め物


 
〆はさっぱりケランチムで


 

★危険を冒す者が勝利する★

私はサインを書く時に‘Who dares wins’と書く。
これはイギリス陸軍特殊部隊スペシャルエアサービスのモットーで、‘危険を冒す者が勝利する’‘ 敢えて挑むものが勝つ’‘恐れぬ者に勝利有り’ とかそういう意味だ。


別に波高10mで釣りしろとか、立入禁止で釣りしろとかを推奨する意味で書いているのでは無い。
(たまに勘違いする人がいる)
ボウズを食らいそうな水の動かない若潮、長潮や、サラシの無いヒラスズキ、潮止まりのタイミング等々でも釣りに挑んでほしいという意味だ。


 
サラシの無い遠征ほど悲惨なものは無い!
っと嘆かず腕を磨く!


潮がガンガン走ってシーバスがいっぱいれば釣れるのは当たり前。
難しそうなヒラスズキだってサラシが出ているところに群れが入っていれば、イージーに釣れてしまう。
そんな時ばかりを狙って釣りしていれば、そりゃ釣れるだろう。楽しいのも分かる。



だが、釣りが上達しているか?という疑念を抱いている。


確かにファイト技術は上がるだろうが、それ以前のルアーローテや組み立て方が何も上達出来ていない。
引き出しがちっとも増えていない。
どんな釣りもPLAN/DO/SEEが大事だ。
ただ単に釣る事だけが目的ならSNSチェックして釣れてる場所に行けばいいが、上達したいなら想像力を活かして引き出しを増やして欲しい。


 
ちなみに私はメーターオーバーのシーバスを5本釣っているが、そのうち4本は干潮潮止まりで釣っている。
なぜ、干潮止まりだったのか?

ピーカンの真昼間にランカー出現

 
これが唯一、潮がガンガン流れている時に
釣ったメーターオーバー


時と場所にもよるが、私にとって干潮潮止まりは大好物。サラシの薄いヒラスズキも大好物なのだ。
 




★生牡蠣LOVE★

さて、話しを鶴橋に戻そう。
鶴橋は焼肉屋や韓国家庭料理屋の他にもキムチなどを売る食料店がそれこそ無限にある。


全ての店のキムチを攻略してみたいのは山々だが、10年以上の歳月はかかるだろう。
種類が豊富で見ていて楽しいのが、神戸商会という食料品店だ。
常時30~40種類くらいのキムチが並べられている。


 
う~ん全部食いたい!!


私のお気に入りは手長ダコのキムチ。
コリコリとした食感のタコにBB弾くらいの生ニンニクが大量に入っていて、とにかくニンニクのライヴ感がMAX!!
焼酎のアテに最高なのである。


 
絶品の手長ダコキムチ


もちろん今回も手長ダコのキムチを買って帰るつもりで神戸商会に寄ったワケだ。
しかし、私の視界が捉えたのは違うものだ。

‘生牡蠣のキムチ’
 
「むむぅ~…」

唐辛子の赤と牡蠣の白。
その紅白に魅了され、てんこ盛りに盛られた山が何とも美しいが、しかし古代より生牡蠣の旨さに魅入られ、儚くも下痢ピーした人類の歴史を想像するに、露天売りの生牡蠣キムチはさすがに危険ではと思う。



いやっ、でもとっても美味しそ〜


私は無類の生牡蠣好きである。
人生で一斗缶50杯分くらいの生牡蠣を食っているが、実は当たったことが一度もない。
以前、佐渡加茂湖産加熱用牡蠣を30個も生で貪り食ってしまった時でさえ、下痢どころか便秘になる始末。
(加熱用牡蠣の生食は真似しちゃ絶対ダメ)


凄まじい妄想思考が回転する中、牡蠣キムチを凝視していると、こちらの食い意地を察知したのか店主がモーレツに牡蠣をオヌヌメして来る。


Who dares wins!!

ここは戦いを挑むべきなのか…
ここで牡蠣キムチを食ってこそ勝利の証ではないか。
漢たるもの味の旅だ!!
よし買うぞ!!!
っとまぁ、買いましたよ。
250gね。


 
あぁ〜なんとも素敵な外見。
旨いに決まってるじゃあないか!!

 

変なスイッチがオンになり、意味不明なチャレンジスピリットに火が付くRED。
大丈夫だよな?
そそそ、たぶん大丈夫…


鶴橋から千葉の自宅まで約4時間。
常温で放置プレイにされた生牡蠣キムチが自宅に到着。



やっぱすぐ食っちまったほうがいいよなぁ...


風呂上りにビールを開けて生牡蠣キムチを食ってみる。


旨っ!! やべえぞコレ!!!


予想通り、鶴橋の生牡蠣キムチは旨過ぎた。
気づけばビール2本、焼酎をチビリチビリやりながら食っていたら、1時間もしないうちに生牡蠣キムチ250gを完食してしまった。


それからドロリとソファーで寝てしまい、そして翌日...
何も起きなかった。
いや、口臭はニンニク臭く、やはり◯んこはむしろ硬かった。



なぜだ??


どうもREDは生牡蠣耐性がだいぶ強いらしい。
特殊酵素でも持ち合わせているのか?


 
大阪と言えばタコヤキ!
店番してる奴、見たことあるな...



 
3月号はここまで。
それではまた~!!
次回4月号は4月1日から3日の間に公開します!!


 
 

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