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ファウベー@ぼら吉

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世界自然遺産 ロウニンアジ/GTを求めて

釣り人の誰もが一度は夢見る魚たちがいると思う。

 

アカメ、イトウ、GT、クロマグロ。

これが僕のグランドスラム。

 

どの魚も非日常の世界に瞬間的に引きずり込む

魅力があるはずだ。


そう、その獲った後の達成感は登山に

似ているのかも知れない。

登山をする前に入念に準備をし、

その後目標に到達した後の到達感と

爽快感は似ているかも知れない。

 

ただ、大きく違うのはその目標の場所に行っても

出会えない可能性
があるということ。

ハンター心を大きく擽るターゲットたちだ。

 

 

 

小さい頃、釣り番組で見たあの魚。

大人のタックルでないと穫れないあの魚。

出会いにいっても巡り合えないあの魚。

水深70mからでも喰い上げてくるあの魚。

ものすごいスプラッシュでルアーを引ったくるあの魚。

そう、膝に抱えて写真を撮るのに憧れたあの魚。

 

色んな意味で時期が来た。

そうだ、今回はGTを獲りにいこう

 

 

僕が今回選んだのは日本で4箇所しかない世界自然遺産。

日本最南端の世界自然遺産、屋久島。


 


 

大きな思いれのある島である。

人口1万2000人。


日本で唯一の発送電分離の形式を採用。

そして7200年の時を刻んで来た縄文杉が島の中心で

今も時を刻む。

 


 

この島で縄文杉に見守られながら

最高の時を刻もうと思った。


32歳の夏休み。いい思い出になるといいなと。

 

--

 

台風間近の9月14日、

僕らは始発の鹿児島行きで羽田を後に。


GT船をチャーターした18日には台風直撃の予定だ。。




 

急遽予定を変更して、船長へ電話をする。

「台風が直撃する予報なので14日の10時からの乗船に変更

     出来ませんか?どうしても釣りたいんです。」

前日の急なお願いにも関わらず船長は快諾してくれた。

ついに始まる。僕の夏休み。

 

屋久島で荷物をピックアップしてレンタカーを借りて一路

宮之浦港へ。




 

 

今回お世話になったのは宮之浦の釣具の岩川さん。

船長とSyota君の二人と僕ら二人の4人で透き通った海へ。




 

 

状況は屋久島よりも口永良部島の方が良い

とのことで口永良部島へ。


一湊の湊で氷を船に積み込み片道1時間で口永良部島へ。


 




それにしてもいい船だ。



 

ラインシステムを組み、

キャスティングロッド2本、ジギングロッド2本を組み上げる。

 

Casting Tackle:

 

GT Casting Tackle
 ロッド    :Carpenter Blue Chaser BLC80/35R-PowerMax・Super Cobra
 リール        :キャタリナ5000H 
 メインライン:PE6号300m
 リーダー     :YGK   FCウルトラアブソーバーインフィニ 130lb

 


 

GTタックルではなく、

ヒラマサタックルで挑んだといったほうが正しい。

 

BLC80/35はGTでも実績のあるロッドとのこと。

まぁ、掛けてみればわかるし、獲れる魚は獲れるし、

獲れない魚は獲れない。

 

ちなみにキャタリナ5000Hのラインキャパは

PE6号250mだが、


田中さんに強引に巻いてもらって

キャタリナ5000H300m仕様。

実はキャタリナ5000H、PE300m巻けるのである。

本当はソルティガが良かったのだけれど在庫が無くて

間に合わなかったのだ。

 

タックルを準備し、ポイントに着いた。

今回は口永良部島のこの岬周辺がポイントだ。


実績のあるポイントで1週間前には

平塚のFlatsの店員さんが4匹キャッチしたとのこと。

 

漂流物にはペンペンが群れ、

ウメイロが海の中で踊る。


種子島、屋久島はマダイやイシガキダイ、ヒラメ

なんかもいるがGTなどの南の魚もいる僕にとっては


Japan Fishingのパラダイスみたいなところだ。

 

小さい頃から夢見た魚体を夢見てキャストを開始する。

あれ、ルアーが上手く飛ばない(笑)

 

BLC80/35で初めてキャストした人は

少し戸惑う人もいるかも知れない。

ルアーの重みを上手くロッドに乗せられないのである。

 

恥ずかしいし、参った。

シーバスロッドやAquilaとはわけが違う。

難しい。



 

ゆーいちさんがお薦めしてくれたロッド。

自分のキャストがオカシイはずだ。

 

繰り返すうちにコツを覚えていく。そもそもGTロッド

とシーバスロッドは違うのである。当たり前だが。

 

基本は何も恐れずフルキャストすればいいのかと

思え
ば、そうではないらしい。

ゆーいちさんに話を聞けば右腕を伸ばした状態で

昔のヨーロッパの石を投げる兵器みたいなイメージで

キャストをする。(わかりにくいか。。)


参考にカーペンターの動画をYouTubeで。

 

今回のルアーはCarpenterのBluefish

タダ巻きでいいとのことだが、GT初めての僕の隣で

Syota君がHAMMER HEAD cherry pai180を動かし

まくっているのだ。

 

アホな自分はBluefishを動かしながら使ってみる。

うん、悪くない。

 

Syota君いわく、GTは動かしながら水中での滞留

時間が重要とのこと。そして浮き上がりでドカン。

 

もちろんそんな簡単にはいかない。

キャストを繰り返すも口永良部島の海は微笑んで

くれないのである。ふぅ。。



 

 

キャストを繰り返すこと数時間後、

コツーン!!フッ。

 

ワフーだ。

はるか遠方でBluefishが浮いている。

 

回収後、キャストをするとまたコツーン!!

今度はフックアップ。

80/35に申し訳ないほどのサイズのワフー。



 

 

そんな事を繰り返していたら船長が後ろで

エサ釣りをしている。餌はキビナゴ。

色んな魚が釣れていた。




 

そのあともキャストを繰り返す。

6時間もたった頃だろうか。なぜか船長がルアーで何かを

掛けている!



 

 

その時は岬に掛かる潮目を撃っていたころだった。

なかなかあがってこないのでサメかなぁ。

なんて言っていた
が、

残り10mでなにやら羨ましいシルエット
が見えてきた。
 

GTだ!!


 

GT30kg
 




 

羨ましい!

 

実は船長。GTを掛けたのは初めてとのこと(笑)

いつもはSyota君が釣っていて船長は初めて。

ルアーはHAMMER HEAD Cherry Pai 180

ボロボロのサビサビだったが何とかGTをキャッチ。

 

正直悔しすぎたので、その後も黙々とキャスト。


 

遥か遠くではゲリラ豪雨。


 

そしてポイント上空でもパラパラ雨が降り始めた。

 

この地方でよく見られる虹だ。

しかもダブルで掛かってる。


最高だなぁ。と思いつつもGTが釣れなきゃ高級クルージング。



 

 

結局、口永良部島は微笑まなかった。
 

10時間に及ぶGTフィッシングも32歳の夏とともに幕を閉じた。

 

色々と勉強になった。

翌日は縄文杉のため後ろ髪を引かれる
思いで

口永良部島をあとにした。


 

 

GTは甘くないんだなと。つくづく感じた瞬間だった。

 

だから釣りはやめられない。

アングラーの端くれだなと感じた瞬間でもあった。


続く

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