原点、はじまりの場所



忘れもしない、6年前



釣りをはじめて間もなかったボクが初めてルアーで魚を釣ることが出来たのは夏の事


















週に1度、ボク以外の家族が夜出掛ける日があった


1人で家に居ても、とくにやることもなく空いた時間を埋める為に始めたのが青イソメでのハゼ釣り









知識などまったく持ち合わせていなくとも楽しむ程度にはポツポツと釣れたものの、困った事に1~2時間の釣りでは毎回エサがあまってしまうので、コッソリと家の冷蔵庫の野菜室にて保管しようと目論むも・・・、あっさり見つかり、

こっぴどく怒られた、そりゃそうだ



梅雨の時期の事だった









それならばと始めたのがルアーを用いた釣り


これなら毎回エサを買わずに済むし経済的

この時は、ホンとにそうおもってましたよ、ハハハっ(笑)
始めの1、2年は道具揃えるのに大変でした











はて、どんな魚が、どんな場所で、どんなルアーで釣れるのか?



ほうほう、なるほど、シーバスなる魚が釣れるのか!







梅雨から夏に変わる時期


どうやら、川が良いらしい?


えー、シーバスって海の魚でしょ?


川?、かわ、カワ~!?、・・・釣れるの?











こうして梅雨の終わりに始めたルアー釣り。なんの知識もないので当然、何も釣れずキャスト練習の日々。何も無さ過ぎてボラのジャンプでテンションがあがる始末










何も釣れぬまま、8月に





そんな矢先に母方の実家である伊豆に帰省する事になりまして



海遊びの道具類と一緒にコッソリと釣具を忍ばせます









3千円のノーブランドの9fのコルクグリップのロッドに、95アルテグラ、12lb のナイロンライン



これが当時のタックル






ルアーボックスには、サスケ95SF、赤頭のCD9、CD7、アスリートミノー、ローリングベイト77








伊豆に旅立つ数日前に行った釣具屋でいくつかルアーを購入し、未だにルアーでは何も釣れぬまま1泊2日で伊豆に向かった






釣りを出来るのは2日目の朝の日の出から7時くらいまで







歩いて行ける漁港の堤防から何も考え無しに沖へ向かってルアーを投げ込た








薄暗いウチは何も起こらない










日が昇り明るくなってきたが、やはり何もない











次第に終わりの時間に近づいていく








釣れない!




やっぱり、駄目か?










諦めた頃、相変わらず沖へ投げていたルアーに反応が?










竿先からビクビク、ビクん、と伝わる生命感


なんだ、なんだ?これがウワサのシーバスか?











糸の先に結んだルアーを何者かがくわえている!









そうとわかれば、リールを無我夢中で巻いた








ドキドキしながら足元まで魚を寄せ竿を地面に置き、呼吸を調え、ラインを手繰り2mの高さを抜き上げようと試みる






宙を舞う魚





あと50cm、あと10cm・・・、あともう少し




お願いだから外れないでくれ!








ギリギリ堤防の上まで魚を上げた所で魚も必死の抵抗







その時、魚が針から外れ落っこちる










苦労して釣った魚に逃げられては困る、魚をあわてて両手で押さえこんだ















気が付くと、目の前にワゴンセールで199円で手に入れた21gの銀色のスプーンをくわえた35cm程ののゴマサバが横たわっていた








ボクがはじめてルアーで釣った魚はサバ











終わりの予定の時刻が迫っていたので帰り仕度をして魚を持ち、走って帰った







それは、時間に追われていたからではなく




釣った魚を家族の誰かに早く見せたかった、という気持ちだったのかも知れない










全速力で走り、息も絶え絶え、


それでも釣った魚を自慢気にホラホラどうだい?


と言わんばかりにドヤ顔で寝起き直後の嫁さんに見せつけた






さぞ、鬱陶しかっただったろう、でも・・・、釣れて、うれしかたっんだよね(笑)











程なくして釣ったゴマサバは竜田揚げになりました



はじめて自分で釣った魚を是非とも食べてもらいたい人がいた




それは、ボクのじいちゃん











今は引退してしまったけれど昔は漁師として安蔵丸(やすぞうまる)を操船し駿河湾の大海原を駆け巡っていたそうな







小学校高学年だった頃の思い出は、
離れた離島に運んでもらい、素潜りして貝とったり、磯遊びしたり
、水中メガネを着けて見たことのない色鮮やかな魚の姿を夢中で泳ぎ追いかけたり




夏の海、船にのせてもらい

蒼く、ひろい海の真ん中でサビキ釣りしたり





アジに、イサキ、それからカワハギをたくさん釣った



釣りたての魚を捌いて海の幸で食卓を囲み舌鼓




これがビックリするくらい美味しかったもんだから母に


『どう?美味しい?』


『これね、ボクが釣ったんだよ!』


と自慢気に言ったっけなぁ・・・(笑)







さぞや・・・だろう、でも嬉しかったんだよね(笑)




釣った魚を人に見てもらいたいと思うのは、この当事から変わっていないのかもしれません


だから、きっと今もこうやってブログを書いているのかも







少年時代に沢山の楽しい思い出をつくってくれた。じいちゃんに今度は自分で魚を釣って恩返しをしたかった。そう思っていた





出来たての竜田揚げを「ウマい、ウマい」と食べていた、じいちゃんの姿が嬉しかったな



急かすようにきいたもんだから、熱くてヤケドしそうになっていたけど・・・、じいちゃん、ゴメンね(笑)

















こうして、6年前の夏

ルアーではじめて魚を釣ることが出来ました




このあと、はじめてシーバスを釣ることになるのは5ヶ月後の冬のこと



コチラはまた別の機会に書こうと思います


えっ?、誰も興味ないって?、失礼しました(笑)






















あの時、何も釣れていなければ


もしかしたら

これ以後、魚を釣ることを諦め、竿は握らず、竿を振ることもなかったのかもしれない




何れにせよボクのルアー釣りはここから始まった












ボクにとって、はじまりの場所


たくさんの思い出であふれる場所



それが伊豆









そして、この夏、再び



行ってきまーす♪













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