14カルカッタコンクエスト インプレ 2/2

※2015年5月14日修正。
(改行と文章を直しました)



前回は巻き感について
横浜フィッシングショーで触れた
感想でしたが、
今回は旧カルコンと比較して、
改善されている点について
インプレしていきます。


今回の14カルカッタコンクエスト
には、飛距離に対しての改善点が
多く施されています。


それは、

・大口径且つ低慣性なスプール
(旧同番手と比較して3mm大口径化)

・メガホン形状のレベルワインド

の二点です。


では、大きく変更のかかった
大口径スプールについて、詳しく
紹介させて頂きます。


大口径スプールの長所は、
皆様ご存知の通り、小口径スプールと
比較して、スプール一回転あたりの
ラインの放出量(長さ)が多い事です。


よって、遠投の際には旧カルコンと
比較して、同じ回転数なら飛距離は
大口径の14カルコンの方が出る
という事です。


また、ベイトリールのスプールは
高回転になればなるほど回転ブレが
生じるのと、シマノのSVSブレーキの
性質上、回転数の二乗に比例して
ブレーキが掛かるので余計な摩擦
がかかります。



では、単純に大口径スプールの方が
長所ばかりの様に聞こえますが、
致命的な短所も存在します。


こちらも皆様ご存知とは思いますが、
スプールの大口径化によって
スプール自体の重量と、回転した時の
慣性力が大きくなるので、


・軽い力では回転し辛い
⬇︎
重いルアーでフルキャストして
スプールを回転させなくてはいけない

・回転しだしたら慣性により回転が
止まりにくい
⬇︎
ブレーキが効きづらく、バックラッシュ
を誘発する


という短所が存在します。

簡単な例えをすると、ワインが
並々入ったドラム(大口径スプール)と、
中は空のアルミ缶(小口径スプール)では
どちらが同じ力ですぐ回転し、すぐ止め
られるか…ということです。


これでは、重いルアーしか飛距離が
出ない上、バックラッシュが起こりやすく
飛距離を出すための大口径化が
軽いルアーを使うと本末転倒に
なってしまいます。


その点が気になり
横浜フィッシングショーで
シマノの開発の方に質問したところ

「14カルコン100番のスプールは
旧カルコン100と同じ慣性力なので、
軽いルアーでもストレスなく扱う事
が可能です」

との回答でした。


実際に使用していないのでなんとも
言えませんが(汗)、100番においては
大口径化によるデメリットを無くす事が
出来て、単純にメリットのみ取り入れ
られた様です。これは体感してみたいですね(>_<)



結果として、
14カルカッタコンクエストは
「純正レベル」では投げて良し巻いて良し
の丸型ベイトリールとなりました。


なぜ「純正レベル」なのか?
それは、現在のベイトリール事情で
「改造パーツ」という存在があり、特に
「改造スプール」を搭載すれば、もっと
飛距離を伸ばせる可能性があるからです。


その件については、またいつか。
巻きについては、恐らく現時点で
最高のベイトリールです。


以上が、私なりの
「14カルカッタコンクエスト」の
インプレとなります。


最後に、私はこのリールを
運河シーバスに導入出来ないものかと
検討しています。

スレたシーバスに対して、軽いルアーを
より遠くへキャストして、スローに
ルアーを通しショートバイトを
リール側でも感じ取るという
組み立てが有効ならば、14カルコンは
アリなのでは、と考えてます。


長々と書きましたが
お付き合い頂いた方々に感謝します。

では、今回はここまで。



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