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加藤 光一
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▼ 湾奥クロダイロッドに求める性能! 《その1》
- ジャンル:釣り具インプレ
- (MEGABASS, アステリオン101M, ロッド, クロダイ, アステリオン96ML)
東京湾奥河川でのクロダイゲームに使用するロッドに求める性能について書いてみようと思います。(※長文なので分割してアップしています)
《湾奥クロダイロッドに求める性能! その2》
東京湾奥の大型河川で使用されるクロダイゲームのロッドは湾奥河川で使っているシーバスロッドが流用できるという事はfimo TVでもお話ししました。
それは使用するルアー(バイブレーション等)の重さや狙い方が夏のシーバスゲームと共通している部分が多く、シーバスを狙ってる中でゲストでクロダイも釣れる、またはシーバスと並行してクロダイを狙うのに適しているという手軽さが第一段階の理由の一つです。
釣れるクロダイのサイズも50cmを超える年無しサイズも少なくなく、流れの中でファイトをしなければならない事も少なくないため、引きの強さやファイトのしやすさもあり、湾奥河川で主に使用されるシーバスロッドの性能を活かせるというのもあります。
シーバスロッドの流用は一般的なチニング(ブリームゲーム)で使用されるロッドと比べると長過ぎるしオーバースペックなのでは?と感じる方も多いと思いますが、大型河川故に重いメタルバイブを遠投する性能を求められる状況もあるので比較的パワーのあるロッドが必要です。(主にデイゲーム)
しかし、東京湾奥で一般的な7f前後のチニング(ブリーム)ロッドが使用できるシチュエーションが無いという訳ではありません。
釣り場の状況や釣り方によっては全く問題なく釣りを行う事はできます。
また極端な例えですが、50cmのクロダイであってもアジングロッド等のライトロッドでも獲れます。
ただ、それはラインを出されて縦横無尽に走られてもそれなりになんとかなる釣り場であり、当たり前の事ですが適材適所という事になります。
そう言った意味も含めてそれなりのスペックが必要になるのが東京湾奥河川でのクロダイゲームだと思っています。
大型河川でクロダイを狙う上で、シーバスロッド並みのスペックが必要な理由をいくつか上げてみると、
・クロダイのアベレージサイズが大きい
・下げ潮の流れの中でも主導権の取れるパワーが必要(な場合が多い)
・重いメタルバイブの遠投が必要な場合がある
・1m近いハクレンや巨ゴイ、ボラ等のスレ掛かりがある
・牡蠣瀬奥のブレイクやゴロタ石等の凸状のハードボトムから浮かせる、引きはがすパワーが必要
・ハードボトムから引きはがす際にロッドのレングス長がある方が有利
・ロッドのレングスが長い方が足下のゴロタ場やテトラでの根掛かり等を回避しやすい
というのが、東京湾奥河川で一般的なシーバスロッドを流用する主な利点です。
使用するルアーや狙うポイントの規模、クロダイのサイズ、スレ掛かりする大型他魚種の処理、ヒットさせてからストラクチャーでラインブレイクさせない為に必要な要素がシーバスロッド並のスペックなのです。
ただし、これはあくまでもシーバスロッドを "流用して狙えます" というレベルでのお話です。
良くも悪くもシーバスロッドはシーバスロッドです。
『狙う魚が違うのです』
ここからは、少しコアな話になります。
シーバスロッドはシーバスロッドであるというのは、まあ当たり前の事ですよね。
地域やシチュエーション、季節や使用するルアー、シーバスのサイズにより細分化され様々なタイプのシーバスロッドが存在しているのは皆さんがご存知の通りです。
しかし、残念な事に東京湾奥の大型河川で大型のクロダイを狙う為に特化したロッドは存在していません。
同じ東京湾でも、早くからクロダイゲームの根強いファンが存在している千葉・内房河川等とは河川の規模や水深等の状況も異なり、アプローチの仕方にも少なからず違いがあるという話を聞くこともあります。
そういった背景もあり後発の湾奥河川のクロダイゲームに特化したロッドが存在しないのです。
そう考えると、『東京湾全体』のクロダイゲームではなく更に細分化される『湾奥大型河川』に特化したロッドというのは非常にニッチであり、メーカーとしても販売数を見込めないなら開発するメリットないということなんでしょうね。
もちろん、それ以前に湾奥をホームとするメーカーに所属するアングラーが専用ロッドの必要性を感じていないというか、もっと言えば夏になればクロダイも狙うけれど基本的にシーバスアングラーであるため本気でクロダイを狙うという事を考えていないともあるんでしょうけど。
つまり、東京湾奥のクロダイゲームは発展途上の釣りというか、そもそも発展の為の1歩を踏み出してすらいないカテゴリーなんだなぁ……と、このログを書いている今、なんだか残念な気持ちになりました。
まあ、そういった現状なので釣り業界というかメーカー側の視点からみても市場の狭い東京湾奥のクロダイゲーム専用ロッドに時間やコストを掛けない……というかそもそも専用ロッドを作るという発想がないのも自然な流れです。
逆に僕は1年を通してシーバスよりもクロダイを狙っている方が圧倒的に多いので専用ロッドの必要性を感じているし、無いなら自腹で作ろうとするのも自然な流れなのです。
《その2に続く》
《湾奥クロダイロッドに求める性能! その2》
東京湾奥の大型河川で使用されるクロダイゲームのロッドは湾奥河川で使っているシーバスロッドが流用できるという事はfimo TVでもお話ししました。
それは使用するルアー(バイブレーション等)の重さや狙い方が夏のシーバスゲームと共通している部分が多く、シーバスを狙ってる中でゲストでクロダイも釣れる、またはシーバスと並行してクロダイを狙うのに適しているという手軽さが第一段階の理由の一つです。
釣れるクロダイのサイズも50cmを超える年無しサイズも少なくなく、流れの中でファイトをしなければならない事も少なくないため、引きの強さやファイトのしやすさもあり、湾奥河川で主に使用されるシーバスロッドの性能を活かせるというのもあります。
シーバスロッドの流用は一般的なチニング(ブリームゲーム)で使用されるロッドと比べると長過ぎるしオーバースペックなのでは?と感じる方も多いと思いますが、大型河川故に重いメタルバイブを遠投する性能を求められる状況もあるので比較的パワーのあるロッドが必要です。(主にデイゲーム)
しかし、東京湾奥で一般的な7f前後のチニング(ブリーム)ロッドが使用できるシチュエーションが無いという訳ではありません。
釣り場の状況や釣り方によっては全く問題なく釣りを行う事はできます。
また極端な例えですが、50cmのクロダイであってもアジングロッド等のライトロッドでも獲れます。
ただ、それはラインを出されて縦横無尽に走られてもそれなりになんとかなる釣り場であり、当たり前の事ですが適材適所という事になります。
そう言った意味も含めてそれなりのスペックが必要になるのが東京湾奥河川でのクロダイゲームだと思っています。
大型河川でクロダイを狙う上で、シーバスロッド並みのスペックが必要な理由をいくつか上げてみると、
・クロダイのアベレージサイズが大きい
・下げ潮の流れの中でも主導権の取れるパワーが必要(な場合が多い)
・重いメタルバイブの遠投が必要な場合がある
・1m近いハクレンや巨ゴイ、ボラ等のスレ掛かりがある
・牡蠣瀬奥のブレイクやゴロタ石等の凸状のハードボトムから浮かせる、引きはがすパワーが必要
・ハードボトムから引きはがす際にロッドのレングス長がある方が有利
・ロッドのレングスが長い方が足下のゴロタ場やテトラでの根掛かり等を回避しやすい
というのが、東京湾奥河川で一般的なシーバスロッドを流用する主な利点です。
使用するルアーや狙うポイントの規模、クロダイのサイズ、スレ掛かりする大型他魚種の処理、ヒットさせてからストラクチャーでラインブレイクさせない為に必要な要素がシーバスロッド並のスペックなのです。
ただし、これはあくまでもシーバスロッドを "流用して狙えます" というレベルでのお話です。
良くも悪くもシーバスロッドはシーバスロッドです。
『狙う魚が違うのです』
ここからは、少しコアな話になります。
シーバスロッドはシーバスロッドであるというのは、まあ当たり前の事ですよね。
地域やシチュエーション、季節や使用するルアー、シーバスのサイズにより細分化され様々なタイプのシーバスロッドが存在しているのは皆さんがご存知の通りです。
しかし、残念な事に東京湾奥の大型河川で大型のクロダイを狙う為に特化したロッドは存在していません。
同じ東京湾でも、早くからクロダイゲームの根強いファンが存在している千葉・内房河川等とは河川の規模や水深等の状況も異なり、アプローチの仕方にも少なからず違いがあるという話を聞くこともあります。
そういった背景もあり後発の湾奥河川のクロダイゲームに特化したロッドが存在しないのです。
そう考えると、『東京湾全体』のクロダイゲームではなく更に細分化される『湾奥大型河川』に特化したロッドというのは非常にニッチであり、メーカーとしても販売数を見込めないなら開発するメリットないということなんでしょうね。
もちろん、それ以前に湾奥をホームとするメーカーに所属するアングラーが専用ロッドの必要性を感じていないというか、もっと言えば夏になればクロダイも狙うけれど基本的にシーバスアングラーであるため本気でクロダイを狙うという事を考えていないともあるんでしょうけど。
つまり、東京湾奥のクロダイゲームは発展途上の釣りというか、そもそも発展の為の1歩を踏み出してすらいないカテゴリーなんだなぁ……と、このログを書いている今、なんだか残念な気持ちになりました。
まあ、そういった現状なので釣り業界というかメーカー側の視点からみても市場の狭い東京湾奥のクロダイゲーム専用ロッドに時間やコストを掛けない……というかそもそも専用ロッドを作るという発想がないのも自然な流れです。
逆に僕は1年を通してシーバスよりもクロダイを狙っている方が圧倒的に多いので専用ロッドの必要性を感じているし、無いなら自腹で作ろうとするのも自然な流れなのです。
《その2に続く》
- 2019年8月15日
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