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一番端にあるルアーの強さ

  • ジャンル:style-攻略法
「水に引っかける」という表現を、この数年でよく使うようになった。
強いとか弱いではなく、引っかかるか、引っかからないか。
 
こういう感覚を表す言葉の変化は、恐らく自分の中で大きな変化が起きているのだ。
 
ダウンでの釣りならば、きっと誰もがそれを感じているとは思うけど、アップの釣りではなかなかこの感覚は難しいかもしれない。
 
実はアップもダウンも、たいして変わりはないのだけど。
 
以前、友人と渓流へ行った際にチャラ瀬(浅く広い瀬で、これと言って淀みがない場所)を攻めていたのだが、人間(立ち位置)基準でルアーの速度を考えずに、水の速度に対してのルアーの速度をイメージすると、チャラ瀬は釣りやすいという事を教わった。
 
釣りあがるスタイルでは、必然的にアップの釣りが多くを占める中、渓流の速い流れの中でルアーを泳がせる感覚(手元にテンションを感じる)になるためには、流れ落ちる水より速い相当な速度でリールを巻く必要が出る。
そうすると、あまりにリトリーブが速すぎて、これではヤマメはルアーに追いつかないのでは・・・と感じてしまい、「釣りが出来てる感」がいまいち出せないという問いに対する答えだった。
 
人の位置を基準とすれば、ルアーは確かにすごく速い。
だけど、水も早く流れていて、魚はその流れの中を泳ぐわけだから、水を基準にルアーが速いか遅いかを感じれば、渓流魚としてはそれほどルアーが速いわけでは無いという事だった。
これにはかなり深く感銘した。
そう言えば数年前、あるカヤックの達人がボートを真横へ動かすパドリングを見せてくれた時に、水を漕ぐんじゃなくてゼリーにパドルを指すイメージだと教えてくれた事があった。
どうしても「水は液体という認識」は人から拭うことはできないが、じつはこの渓流とパドルの話しは同じことを言っていたのだと思う。
そしてこの時のもらった言葉が、今の私のルアーのアクションの考え方へ大きな影響を及ぼしている。
 
水はゼリーと一緒。
その中を引っ張ってくるという事は、動くだけで隙間が生まれ、瞬時に満たされることが、アクションのたびに繰り返されるのだ。
スズキはそれを、かなり遠くから察している。
掻き回すアクションと、潜り抜けるアクション、回数と幅。
そういうものは、しっかりと伝わってしまっているうえで、活性が高ければ意外と幅広くルーズに食ってくれるのだと。
 
 
先日の夜、干潟の上げでデカいのだけを狙いたくて、かなりルアーを絞り込んで挑んでみた。
 
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まぁ、大きいのを狙うのであるから、必然的にサイズ感のあるルアーが揃った。
 
これらのルアーの中で、最も水に引っかかるオズボズをひたすら引き倒した。
画像の下から3番目、4番目のやつね。
 
このルアー、恐らく私が持つルアーの中では「最もアクションが大きく、もっともうるさいルアー」と思われる。
要するに、様々な要素の中では、一番端っこにあるルアー。
 
実は、端っこゆえに大きな価値がある。
 
サイズは150mmで、シーバスルアーでは珍しいかなりファットなボディー。
46gでフックサイズは1#という事もあり、ビックベイトの分類に入るかも知れない。
 
ウェイトは2種類あるけど、どちらもフローティングとなっていて、レンジとアクションを重さで変えられる。
 
まぁ、普通のアングラーは持った瞬間に「こ、これは(汗)」と思うかもしれない。
しかし、九州あたりでコノシロ付きの笑っちゃうぐらいデカいサイズのスズキを狙っているアングラーから見ると、じつはデカいどころか「ベイトサイズにジャストマッチ!」ぐらいにしか思ってない。
ヒラメとかに使ってるしw
 
でも、関東じゃちょっとストロングだよなぁ・・・と思うかもしれない。
存在感がありすぎるというか。
デカいし、バタバタするし、うるさいし(笑)
 
でも、コノシロやボラがベイトとなった時に放り込んでみると気が付くのだ。
 
「これぐらいじゃないと、喰ってくれないかも・・・」と。
 
 
上げの流れが効きだし、水位は一気に上げてきた。
時合いが始まるのが早いか?それとも立てなくなるのが先なのか。
 
ビックベイト系のわりに飛距離が出るオズボズをフルキャストし、正面左30度から追い込む潮に同調させる。
流されながらもアクションをぎりぎりする速度で、ボディーがうねりながら周りの水を押しのける姿をイメージした。
 
この速いアップの釣りで、ココまでしっかり存在感が出せるルアーは多分ない。
 
ロッドはハーモニクス89。
速い投げ方をしなければ、バットはまだ余裕がある。
 
目の前には、広い干潟のフラットシャローにできた川。
必ず今夜はここをスズキが通るはず!
 
頼む、気付いてくれ!
 
 
じりっと水位が上がる。
あと10分か。。。
そう思ったときに突然、ゴフ!っとティップが入った。
 
瞬時にハーモニクス89の、粘りのあるバットに弧を描かせる。
ぐっ、デカい!
 
5m先のストラクチャーから引きはがす為に、リールを巻かずに歩いて散歩状態で20mほど浅いほうへ歩く。
 
時折、グっと抑え込む抵抗の強さは、間違いなくランカークラスだと思わせる。
 
勝負できる位置に引きずり出してから、ゆっくりと寄せに掛かると、水位が無い事から魚は横へかなりの速度で走り出す。
 
それにたいして、逆方向へは引っ張らない。
行きたい方角へロッドを寝かせて、むしろ誘導してやるように糸を手繰り寄せると、円を描くようなファイトになる。
 
3周したころで、オーシャンマークのグリップでキャッチ。
 
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色んな意味でシビレタ。。。
はぁ~、今年も冬が来たのだな。
 
 
コレどうよ、工藤ちゃん。
東京湾でも全然いけるだろ。
 
初めてオズボズを手にし、困惑した顔をしたあの時、確かにそういってた。
 
 
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いつも答えが遅くて済みませんね。
 
そう思って釣りを終えた。
 
 
 
■タックルデータ
ロッド Tulala ハーモニクス89
リール シマノ4000
ライン PE1号
リーダー ナイロン25lb
ルアー エヌダムルアーズ オズボズ(F)46g

ウェーディングギア アングラーズデザイン
ランディングギア スタジオオーシャンマーク
 

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