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紅葉の渓谷スズキ

  • ジャンル:釣行記
前回のつづき
 

と、いうことで、寝た。
むっちゃ寝た。
しっかりと11時間。
 
もともとよく寝るタイプ。
遠征行くと「あんた、全く寝ないね」と、同行者からよく言われるが、実は隙を見てすぐに寝るから釣りが続くのだ。
 
移動の隙に30分
時合い待ちで15分
友達がコンビに寄ってる間に10分
 
それをちょこちょこ組み合わせる事で、遠征はシッカリと釣りをすることができる。
だが最近は、そのちょっと・・・が、気が付くと朝になってたり・・・も(汗)
 
今回の釣りは、実釣時間は長くても3時間しかないし、狙うべき時間も明確になっていることから、恐らく「間が持たない=眠い」なんて言う感覚は全くないと思う。
「ちょっと近所に釣りに行く」とは言えない距離を走り、到着後に即ポイントへ入り、集中状態での3時間を終え、定刻9:30までに埼玉帰着という、まるでトーナメントのようなスケジュール。
 
珍しく、「何が何でも魚を釣りたい」という楽しさも加わり、その為には第1条件で「寝不足はありえない」と考えた。
それが昨晩の11時間睡眠。
 
翌朝8:30出社。
仕事を終えて17:30に社を出て帰宅し、さっさと食事をして子供とお風呂に入り、子供より先に寝る。
 
24時に起床、そして出発。
 
こういう時はたいてい車をぶっ飛ばして・・・なんて思うだろうが、今回ほど集中した状態になってくると、じつはあまり無理をして急ぐことをしない。
それよりもイレギュラーが発生する確率を減らす事。
全体的な空間をコントロール下に置くイメージで、ゆっくりそれなりの速度で疲れずに、なおかつ休憩を取らずに、目的地に到着することを優先する。
 
結局、それでも予定時間を少し超えて現着したのは、途中の濃霧の影響で速度を落としたことによる。
でも、疲れていないってことはすごく大事だし、時合いには十分まだ余裕がある。(そういうロスを考慮して計画を立てている)
 
駐車場にはTAKEさんが、仮眠を取りながら待っててくれた。
彼の方が家から全然近いのに、ココで「待っててくれた」という事が本当に嬉しい。
「先に入ってるね」もできるし、「着いたら行くね」もできるのに・・・だ。
 
挨拶をしてさっそく準備をし、10分後に水辺に立った。
1ヶ月に、目の前に答えがありながらも、肺炎で諦めたそのフィールドを前にする。
まだ完治したわけでは無いが、ココからの三時間は全力集中して魚を獲りに行く。
 
さて、この川。
人はあまり来ないし、魚も年がら年中居るわけでは無い。
それでもある一定の条件が揃えば、かなり良い釣りが出来る事が、この3年で見えてきた。
もちろんそれは私ではなく、TAKEさんが時間と労力を使って導き出したものだ。
 
たまたま通りがかった時に目を付けて、最初に手を出すときから相談し、その後も色々と話をしながらやってはきたが、埼玉からそう高い頻度で通うわけにはいかない距離にある。
今ではすっかり「TAKEさんの所へ遊びに行くね」的なノリになったが、正直、この川はその情報が無ければ、かなり難しいかもしれない・・・と思う。
 
一般的なシーバスが狙える川の中では、例が無いほど浅いのだ。
しかも、砂利や砂底ではなく、そこはハードボトムと立木が絡む。
もう一つおまけに言うと、立ち位置的にダラッとしたダウンの釣りが成立しない。
ゆえに時合い、そして使えるルアーがかなり限られてくる。
 
あるレンジ、一定の距離で食わせなくてはならないアクション、そして降雨ですぐに濁りが入る河川。
たぶん、そういう条件が、釣り人の足を遠ざけてきたのかもしれない。
それは自身も3年通ってなんとなくは見えてきている。
 
TAKEさんから直近の状況を聞いて、あとは自分なりにゲームを作っていく。
何か所かしかない立ち位置(これはウェーディングをしたとしても、地形的に成立するポイントが少ないからこそ)を、水位変動に合わせてアドバイスをもらいながらずらしていく。
 
ボイルは起きないが、必ず魚は居ると信じてキャストをする。
 
少し離れた位置で、TAKEさんが一発獲った。
ここ数日は、まとまって釣れる感じではなく、ポツポツと朝まで拾える感じだという。
ただ、やはりキモはある。
 
ある程度ルアーを絞ってローテーションをすることにした。
ゴッツォ12(F)と15(HIF)、そしてバボラ(F)。
ただ、ルアーサイズにもこの場所はシビアなイメージがあり、去年の釣りでもルアーサイズを落とすと口を使う事が多々あった。
 
まもなく森の隙間から除く東の空が明るくなりだしたので、ゴッツォ15をローテから外し、12のカラーローテをする。
基本、朝マズメはゴールド系が強いけど、かなり濁りのある川なので抑えでパールホワイト系と回す。
 
この時点でTAKEさんが魚を獲った。
こういう展開は焦りが顔をだす。
アレかな?コレかな?と、リズムが悪くなっていくのだけど、あとは自分一人の問題なので、とにかく迷わずに自分の釣りを通す。
 
水位が落ち着いたところで夜が明け、やっと一回目の反応を取れた。
どうも今回は、反対岸のギリギリにルアーを入れ、かなり短い距離で食わせないといけない様子。
明るくなって、そこへルアーを通せるようになってきた。
 
ゴッツォ12(F)のゴールドに戻し、良い所へ入ったな・・・と思ったときに、痛烈なバイト。
 
フルキャスト先のフッキングはかなり甘くなるので、寄せの最中で魚が手前を向いている時に追い合わせを一回。
それをきっかけに暴れて下流へ走るが、バットでためて一回魚を浮かせてみる。
 
朝もやの川面で、派手にテールウォークをするその姿に見惚れる。
まずまずのサイズなので丁寧に寄せて、最後の攻防をしのぎオーシャングリップでキャッチした。
 
朝日が対岸の紅葉を染め出す。

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この写真を撮りたいために、短時間勝負を覚悟してここまで来た。
 
ヒレを傷つけたくないので、ネットは極力使わない。
スタジオオーシャンマークの、長いフィッシュグリップが活躍。
 
TAKEさんが満身の笑みで「ホッとしたよ~♪」とこぼす。
ごめん、1ヶ月も掛けちゃった。
 
その後、まだ反応があるので、思い思いにルアーを入れていく。
バボラ(F)で超絶に良いサイズを掛けて、最後の最後、ランディングの浮かせで無理をしてしまいフックが折れた。
 
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フックが折れるには色々と理由があるだろうが、まずは自分の技術不足のせいにしておきたい。
その上で、もう一度システム全体を考え直すと思う。
なんせ、スタッカート89で新品フック折れは初めてなので。
 
もちろん獲れれば良かっただろうけど、それ(その釣り)はまたの機会という事で。
今回は何よりも、TAKEさんの誘いが無ければ、恐らく1年は念が残る事になったであろう釣りがクローズできたこと。それを喜んで終わりにしたい。

たとえ、翌日にランカーラッシュが来たと聞いても(笑)
 
■タックルデータ
ロッド Tulala ハーモニクス スタッカート89
リール シマノ レアニウム4000
ライン PE1号
リーダー ナイロン22lb
ルアー ハルシオンシステム ゴッツォ12(F)
ウェーディングギア アングラーズデザイン
ランディングギア スタジオオーシャンマーク
 

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