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明るい射出成形業の未来

  • ジャンル:ニュース
タイトル嘘です。
お先真っ暗(笑)

久し振りに仕事の話し。
少し前に、国内の製造業、特にルアーを作るのに必要不可欠なプラスチック射出成形業の超先行きが真っ暗な話しをしましたw
 
続き書くって言って、そのまんまだった気が。

先日ニュースで、某メーカーが「国内生産数の下方修正」を発表しました。
その前に「国内企業を守る為に、ある一定の国内生産を確保します」と言っていたが、そこから大よそ30%のマイナス。

そのメーカーのみで仕事をしている国内下請け企業は、「昨年ベースから30%の仕事がなくなりますよ」という宣言である。
 
で、その数日後、役員から「ちょっと話しが・・・」と、ある場所へ呼び出し。
 
前回の品質会議の時に、「先行きを考えると大幅な事業計画の見直しが必要で、各部門管理者へ個々に相談したいことがあります」と言っていました。
その時にやたらコッチを見ながら話をしているのを見て、それなりに覚悟はしていましたが・・・
 
なぜか栃木の山奥にある焼肉屋w
出された料理を前に開口一番「ある部門も見てくれないか」と。
 
そ、それは、目の前にある美味しそうな肉は、Yesと言わなければ食べれないという事ですか?(汗)
 
現在私は品質保証部の管理者です。
管理者に成って最初にやったのは、徹底的なプロセスの細分化とその結びつきの整理。
同時に隠し事の撲滅(記録管理)にも手を付けました。
 
その結果、「慣習で行っていた検査や、ウソの報告でやるハメになった無駄な検査、そして客先の品質要求レベルの明確化によって、社内業務のムダ取り」をやる事が出来ました。
次のステップでは、そのやり方のシステム化(標準化)に手を付け、ブレない品質保証体制の構築を進めています。
 
イレギュラーは、じつはイレギュラーではない。
心因まで到達できないから、特例を作ってしまうのです。
ですから、まずは「特例を認めない事」をやりました。
これを徹底的に詰めると、実はかなりシステムが軽くなるのです。
結果、コストが下がる。
 
おかげ様で客先からの信頼を得るに成功し、さらに部下も成長した。
正直、わが部の部下は、私より優秀だ。
コッソリ釣りに行くと、高確率で見破られる(爆)
 
一方で製造業で在りながら、主要製造部門が現在のビジネススピードに付いて行けてない事は目に見えていました。
先月ついに売り上げが試作開発部門に逆転されたのだが、弊社は何屋かと聞かれれば射出成形及び金型屋というところ。
 
量産あっての試作。
その軸であるべき部門が、取り残されているのである。
理由は簡単。
 
守られすぎていたから。
 
正直、品証・試作・営業部門のスタッフ(社外で動く部門)に、一番使いにくい成形外注は何処かと聞けば「ん?社内(爆)」と答えるだろう(笑)
 
ただ、何が問題なのかを、管理者が理解できない仕組みも問題。
これは単純に「管理者の能力が低い」といってしまうのではなく、顧客動向にあわせた事業計画を含めた会社のシステムに問題があると思う。
 
日本国内の製造業、特に自動車関連の下請けで食ってきた会社は、コスト競争の相手が海外生産企業となってしまった。
これはもう、スキとか嫌いの話ではなく、実際に客先調達部からは何年も前から「海外と同じ値段で作れ」と言われている。
 
しかも、大手メーカーは続々と海外へ生産拠点を移しているし、現地調達の方針も打ち出している。
そのために、下請け各社へ膨大なリスクと共に、海外への工場進出を打診してくる。
 
海外進出のリスクと、国内縮小競争での生き残り合戦。
この二つを天秤に掛けて、早急に選択をせまられている現実。
 
弊社はまだ、金型と開発部門が在るから国内に留まるにも勝算が残されているが、「大手の自動車関連で下請けやってれば平気」と安心しきっていた成形事業者は厳しい時代に突入したと思う。
 
体力無いところは、当然つぶれて行きます。
また、数年前の景気回復時にトントンへ戻した会社は、「今なら会社を閉めても赤字にならない」という計算をしているところも。
これは、若い労働者が居なく、年金で暮らしていけるから・・・という経営者の零細企業に多く見られます。
 
昔は大手メーカーが守ってきた国内零細企業。
よくNHKなんかで下町企業の職人をスポットライトに当てて、「日本の技術力」を過大評価していますが・・・
このまま大手企業の海外移行が進めば、恐らくあと数年で絶滅しますね。
あとを継ぐ若い人も居ないし。
 
実際に弊社外注先でも、そうなっていくと思われる会社が数社見当たります。
一時期、携帯電話や遊戯関係で潤っていた会社がありましたが、全部海外に仕事が行っちゃったとか。
 
みなさんが何気に使ってるルアーも、プラスチック射出成形です。
単価が安いものほど海外生産への移行が速かったので、現状多くのルアーが海外生産だと思われます。
もちろん国内生産もまだあります。偶然にも弊社外注が某ルアーを作っていたりwww
(守秘義務があるので、それがなんなのかはお答えしません)

 
射出成形品(ブランク)だけではなく、ウェイトや小物、そして組み付けから塗装まで、「人を使う工程」がある限り人件費の安い海外へ仕事は流れます。
2割り増しで国内品と、どっちが良いか?と問われれば、ユーザーは当然安いものを選びますよね。
 
良い悪いではなく、今後もこの流れは変わらない。
 
「ものつくり」における仕事の評価は、品質・コスト・納期でよく言われますが、現在はコストで海外にはかないません。
そんな海外も、今は安い人件費を武器に人海戦術でリードしていますが、かならず飽和状態になった後に品質レベルを上げていく時期が来ます。
実際に自動車メーカーは、人海戦術から改善による原価低減活動へシフトしてきました。
改善活動は品質と納期に直結します。
 
適当なものを作ってると、不良が出て歩留まり悪くて生産能力落ちて納期も守れないのです。
製造業における世界共通語となった「カイゼン」と「かんばん」は、高度経済成長期に作り出されて世界一の工業大国を作り上げました。
いまはそれらの技術が、企業進出と共に国外へ流出しています。
 
ここ数年は安く低品質なチャイナパワーに注目されていましたが、最近はトータルリスクヘッジの考えで疑問視される声も上がっているようです。
東南アジアへの生産拠点シフトはまさにこの動きで、最終的に人種や国政を含むリスク分散の視点から、ベトナム・タイ・インドネシアが注目されています。
これらの国は流通の面からもマーケットへ近い事がメリットですし、何よりも日本との友好的な関係を保ててます。
労働者も勤勉だしねw
 
中国は安い。
でも、この先はどうなんだろうか。
製造における原価の多くは人件費である。
製品設計が客先である下請けは、原価低減とはぶっちゃけ人件費を削る作業でもある。

ムダな工数を減らして人を減らす。

減らす為には、様々な切り口があるが、工数低減のためのムダのあぶり出しは必要不可欠。
それは現場のカイゼン能力であり、それは教育を積み上げていくい事でしか出来ない。
旧正月だからと田舎に帰って、二度と出社してこないような労働者を毎年入れ替えて雇用する会社に、それができるとは思えんのだが。
 
ニュースで流れている国際情勢、特に中国が近年起こしている他国との摩擦は、じつは私達が何気なく使っている工業製品にも大きく影響しているのです。
釣りに不可欠なロッドやルアーなども、さらに原材料の買占め問題などもひっくるめ、常に日本は資源小国としてのリスクに立たされています。
もちろん国の舵取りは政治家であり、本来優秀で在るはずの官僚がその責任を担っています。
(つうか、日本国内でもっとも優秀な脳みそのはずの東大卒が、国政に興味ないってほんとにやばくないか?)
 
「関係ない」と思っている政治も、このように紐解いていくと本当に自分たちの生活にも直結している事を、私達は再認識する必要がありますね。
日本が戦後にやってきた愚民化政策のツケが、私達の世代で火を噴いたのかもしれない。
 
だけど、嘆いていても生活は変わらない。
何よりも、興味が無いと放棄してしまっては、チャンスも見逃す事になります。
 
 
そんな時代の流れを見越した、今回の人事案。
いつかこの日が来ると思っていたが、予定より3年早かったw
 
役員の要求に対し、答えは当然Yes。
目の前の肉が食いたくて。。。ではなく(爆)
 
サラリーマンに断る権利は無い。
このご時勢、たぶん給料は上がらないけどね(泣)
 
とりあえず3ヶ月を目処に、「何が問題か?が見える為の仕組み作り」をやらんとね。
外からは見えてない(見せてない)事がかなりあるはず。
 
 
さぁ、困った。
何が困るって、せっかく栃木に来たのにけっこう強い雨が降ってることw
 
焼肉屋から出てのぞいた小河川(理屈的にスズキはこの辺りまで登れる)は、田んぼの水も入ってしまいドチャ濁り(涙)
 
本流に行くか、支流のあそこへ行くか。
濁りの無い川をやりたいんだけどなぁ。
 
 
ダメリーマン資質は今後もは続くwww

 
ちなみに、現状では弊社はルアー製作に携わる事はありません。
生産設備が見合わない。

弊社は自動車や医療機器、化粧品などの「生産数が多いもの」へ対応する設備であり、少数Lotへ対応するには試作ラインを使う事になります。
そうすると、たぶん価格的に合わないんです。
また、デザイン設計は別ですから、それを製品図面に起こすのは別の仕事です。
これはやはり、長くルアー作りに携わってきている企業の、スペシャルな技術となりますね。
(これ、逆に言うと、製品図面があれば、たいして難しい仕事では無いということです。ルアーって金型・成形技術的には非常に簡単です)

まぁ、成形及び金型のアイディアは、私個人でお世話になっているハルシオンシステムへ惜しみなく提供させて戴きます(笑)

 

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