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2011 夏 フィッシングトリップ(その1)

  • ジャンル:釣行記
明日からフィッシングトリップだ!と浮れながら仕事をすると、まぁたいていろくな事が在りません。
今年の春に引越ししたこの工場、築年数も比較的新しく、前の工場よりもインフラ的には優れいますが、最初から嫌な感じはしていました。
 
fimoのログの更新も終り、ひとりで地味~に事務所で「お客様に怒られちゃった処理」をやっていると、無性にタバコが吸いたくなります。
 
夕方とも夜ともいい難い時間になり、ヒグラシのカナカナカナ・・・に耳を傾けながら、外の喫煙所でコーヒー飲みながら一服。
対策書の構成を考えながら、2本目を吸い終わるころには夜の線を越えていました。
 
 
 
ちぇっ
 
 



 
ん?
なに?
確かに今、なんか舌打ちのような声が聞こえた気が・・・
 
 
カナカナカナカナ・・・・
 
 
耳を澄ますと、聞こえてくるのは夕方に鳴き逃したヒグラシの声だけ。
 
空耳?
いや、あれは確かに、人が悪意ある時に発する音。
よく船の上で聞くから間違いない。
 
 
 
喫煙所はヤードの外にあり、今日は通常業務は休みですからシャッターは閉まっています。
 
工場への出入り口は、重く冷たいグレーに塗られた鉄の扉。
 
工場の中は広くストアー(在庫置き場)が設置され、目線以下に積み上げられた大量の製品が休み明け出荷を待つ状態で並んでいます。
そのストアーが通路右手に並び、逆の左手にはガラスに仕切られた検査室が静かに佇んでいます。
 
事務所は通路の一番奥の左の扉。
 
一服をする為に出て来た時はまだ薄ら明るかったのですが、東側を向いている工場入り口は、ヒグラシが鳴くように刹那的な速度で闇に包まれていきます。
 
暗闇の中に身をおくのが、本当に嫌なタイミング。
事務所だけ電気が付いてるけど、通路も検査室もたぶん真っ暗。
 
いっそ、このまま帰ってしまおうか。
しかし、対策書は今日中で終わらせて、明日は午前中に準備して午後には出発したい。
 
 
勇気を出して重く冷たい工場の扉を空け、何を考えるよりも先に下駄箱の横にある水銀灯のスイッチへ手を伸ばす。
 
パチッ
 
 
ジッジジzzzz・・・・
 
すぐに明るくならない水銀灯に苛立ちながら、暗い工場の中を見渡してみる。
 
見渡さなければ良いと、解っていたけど見渡した。
見えないけど、明らかに気配は漂う。
 
やがて必要以上に明るくなったストアーの通路を進むと、左手の暗い検査室に目が行く。
 
 
何も居ない。
 
うん、何も居ない。
 
そして事務所の扉に手を掛けた時・・・
 
 
タ タ・・・
 
ダン !!
 
 
と、上から足音を立てて誰かが走り去る音!!(冷汗)
 
 
 
って、おい!
 
この工場、2階なんてねぇよ!!!
 
 
 
でも、たしかにあの足音は、2階の位置だった。
で、最後に飛び降りた音。
 
その音が消えると、水銀灯のジジジzzz・・・という「今更遅いんですが」的な音だけが工場に響きました。
 
 
~~~~~~~
 
一番最初は、たしか中学生のころ。
アメリカに行った兄貴と一緒に使ってた部屋で、一人優雅に寝ていた時。
 
足元に ユラリ・・・ と現れた、緑色のその何かに気が付き、「あぁ、兄ちゃんがなんかポスターでも張っていたのかな?」程度に思い寝ぼけながらも目を凝らすと、徐々に姿かたちはハッキリとしだし、やがてそれが「えらい怒った中年男性の上半身」であり、しかもだんだん近づいてきている事から「気絶したら勝ち」と判断したのが功を征して、翌朝は何事もなく「あれは夢だった」と処理しました。
 
以降、別に幽霊がどうこうと言うのを意識もせず、むしろあまりにリアルな心霊話をする人は「嘘つき、または違う国の人」と決め付けて生きてきました。
 
ただ、闇夜に浮かんだあの姿はハッキリと脳にはインプットされています。
「幽霊を見た」とは、口ではけっして言わないけど。
 
信じるとか信じないとかじゃなく、そういうこと(なんか普通と違うかもしれないという事)も在ると私は思っています。
 
 
~~~~~~~
 
が、今の足跡は、そういう「ねぼけたとか空耳とか」ではないと、完全に脳が処理をしました。
 
やべぇ。
なんか居る(汗)
けど、今夜仕事しないと釣り行けない(涙)
 
 
 
 
釣り欲が勝った。
あ、いや、正確には、仕事欲かも・・・
 
 
もう、出て来るなら出て来てくれと。
で、話しをしましょう(爆)
 
何がしたいのかと。
20年も前からの影に怯えるのも疲れたし。
 
一応これでもクレーム処理畑で10年は飯を食ってますので、なにか言いたい事があるならそれを引き出せるまでトコトン付き合いますよ。
で、弊社にできる事が在るなら頑張るし、できないことならしっかりと諦めてもらえる様に処理します(涙)
 
もちろん対価保証抜きです。
理不尽な要求は一切飲めません。
が、コチラに落ち度があるならば社会的責任を果たす準備はありますから。
 
仕事として覚悟を決めた。
 
しかし、その後は何も起きませんでした。
無事に仕事を終えて、バイクで遅くに帰宅。
どうも後ろが気になって仕方ない。


さぁ、明日から楽しいフィッシングトリップだぜ!
 
と思いきや、熱でました(涙)
午前中に凪チンが体操教室にいってる間に準備していたのですが、どうもフラフラして来るのです。
 
測ったら、ちょっとまずい体温。
しかし、「翌日早朝(2:00)に南伊豆で無茶な取材」を入れちゃったので、なんとしても今夜中には東伊豆には入っておきたい。
体調不良で取材を抜くのだけは避けたいし。
 
やや機嫌の悪いクミちゃん(旅行中に取材入れたから)と代わる代わる運転する事にして、なんとか14:00に出発しました。
 
少しだけ渋滞し、夕方に東伊豆へ到着。
釣具屋行って、ホームセンター寄って海で使うテントを買い、とりあえず今夜の食事は外食でちゃッちゃと済ませて、早く寝るのが一番の優先事項。
 
速くて適度に食べれる回転寿司へ。
 
伊豆だからといって、海鮮物が全てうまいかと言うとそうでもない。
ずばり、今までに伊豆の回転寿司で「こりゃぁ美味い」と思ったことはほとんどなく、しかも料金は観光地料金と言うのがお約束。
地の物なんて、ほとんどありゃしない。
 
 
 
なんだかんだで、今回はシイラの握りが唯一のまとも。
さすが一般的価値の薄い旬の物でした(笑)
 
アジ?
そりゃぁ九州のアジか?
網代の干物なら「その加工技術がご当地物」と美味しくいただけますが、いかにも目の前の港で取れたフリをした解凍物はもう嫌になりますね。
握りにレモンを掛けるのは、もういいかげんにやめて欲しい(笑)
 
無言でシイラを3皿食べたころに、クミチャンもガッカリしだしたので早々に退散。
銀座の寿司屋のランチのほうが、お得で美味しいです。
 
しかし、ホンとに東伊豆は海鮮の美味しいところが少ないのが残念。
(あるにはあるけど、そういう所はバカ高い)
結局は、普通に宿泊する場合は宿の食事のほうが全然美味しいし安く付きますね。
素泊まりの意味がない。
 
宿(会社の保養所)に入り、一杯飲んで寝た。
明日は下田で取材。

その2へ続く

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