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開拓と言う犠牲

  • ジャンル:釣行記
数年前から、気になっていた場所がある。
 
直線距離で2kmの場所ある港は、冬はスズキに夏は青物とかなりメジャーなポイントではあるが、この場所の話は殆ど聞かない。
 
ある湾のマウス部に突き出た岬・・・の先にある、あんまり見えない岬(笑)
いや、まぁ、見える部分も十分に魅力的なのだが、人が触って無い場所にある場所のほうが好きなのだ。
 
よく、開拓と言う言葉を聞くのだが、もはや関東に「ここは釣り人が一回も入ってません」という未開拓ポイントは「ほぼ」存在しない。
この「ほぼ」と言うのは、「そこって人間が入れるんですか?」と言うような、アプローチに難がある場所が多少残されているのだ。
 
その中にも、「本当に入れない場所」と、「視点と道具を変えれば行ける場所」がある。
開拓の歴史と言うのは、道具による進化が多々ある。
 
近年のヒラスズキの磯で言うならば、ウェットスーツが普及したことにより、「あの岩にキャストで届かないけど、入れたら釣れるよね」と言う場所に泳いで渡る事で、もはやそれは「普通の場所」となった。
 
まぁ、ウェットスーツの釣りが良い悪いは個人の判断(法の内側でやっている限り誰もが批判をする事はできない。ただし好き嫌いは自由w)として、釣り人の持つ純粋な「あそこに行けばいっぱい釣れるのではないか?」という思いに対しての行動という面では、そういう事をする人たちが新しい道を築いてきたし、一番最初に引き当てた人が良い釣りをするのは明白なのだ。
 
脚立も似たようなもん。
居る事ができない潮位に、どうやって居れば良いのか。
 
釣りにおいて結果を決めるのは「イチにも二にも場所であり、その場所に合う道具を使う」という事実は今後も変わらず、ただ愛すべきバカな釣り人はいつも夢を見る。
 
 
昨晩の忘年会で貯蓄したアルコールも抜け、夜を待って帰り道に釣りをすることにした。
 
で、TAKEさんとモリさんを誘って、「初場所ですが良いですか?」といって一緒にその気になっていた岬の岬に。
あ、あと、帰りに送って行くことになった、極寒の磯でイケスに落ちるのが好きなディープホール永野君もw
 
準備して4人で岬へ。
 
そこでTAKEさんがボソッと、「永野君に釣らせてあげたいなぁ」とつぶやいた。
 
実は昨日の釣りで、彼は「仕事なので撮影」に勤しんで、釣りを殆どしていないのだ。
 
みんながバンバン80cmを掛ける中、イケスの穴に落ちても、みんなが寒さにふるえ退避していても、「僕は今日は仕事なので」と言って、ロッドを振らずにカメラを構えてみんなを撮ってくれていた。
(仕事いう事を考えるなら、私の写真を撮る義理も無いのだが、撮った写真を送ってくれた。本当にありがとう。)
 
釣りが好き
 
そんなの当たり前でこの世界に入り、やがて釣りが嫌いになる人も居れば、釣りがしたくて去っていく人もいる。
それは「趣味を仕事にする」と言う意味では、全ての業種に当てはまる。
 
ただ、残るのは「釣り好き」である事は変わらない。
まぁ、ディープホール永野氏がこの先どこへ向かうかは、私がアアだコウだと言う事ではないのだが。
 
ただ、今この場は、仕事ではないのだ。
純粋に遊びで釣りに来た(と言っても、それを職業にしたなら、遊びではないのだがw)。
 
仕事とプライベートの狭間で葛藤をする必要は無い。
 
と言う事で、先ほどのTAKEさんの「釣らせてあげたい」という言葉だったのだが、私もそれは凄く賛成で、この岬の先の見えない岬はきっと一投目に良いのが釣れるかも知れないので、是非にディープホール永野君に最初にさわって貰おうと思う♪
 
TAKEさんとモリさんは防寒着&フェルトシューズなので、この先の「波が被ってる岬の先端にある、立てるかどうかも怪しいけど、落ちなければきっと死ぬ事は無い」水中岬へ行く事は出来ない。
 
怪しくサラす先にある、「たぶんあそこに岩があって立てそうだよね」という開拓。
そこへ行く権利を持つのは、ウェーダの私と彼だけであり、「せっかくだから行って来なよ」と言葉を戴き、私が先行してスリットを超えていく。
 
途中のスリットは、まぁギリセーフ。
波が抜けると面がサラすので水中の足場は見えないが、慎重に行けばどうってことがない。
 
たまに振り返ると、ディープホール永野君が波に翻弄されながらも、何とか付いてきている。
それを待つ間に、チョコチョコとキャストをするが反応は無い。
 
追いついて来ると、また私がスリットを超える。
やがて何個かの水没しない島をたどり、岬の先端に来た。
 
うん、やっぱり思ったとおり。
 
この10m先に、「立っちゃえば平気」な岩がある。
アゲッパナで、ワンチャンスがあるはず。
 
ただ、手前のスリットの深さは解らんが。
 
さぁ、ディープホール永野君、この先は君が行きなさいw
 
「え?!工藤さん、ココ行って平気なんですか(汗)」
 
そんなの知るか
わし、ここ来たの初めてじゃ
 
でもたぶん、この水位なら平気だよw
 
「そ、そんなこと言って、流されるのを後ろで笑ったりしませんよね!」
 
まッ!失礼な。
君に魚を先に釣ってもらいたいと言う純粋な心を、そうやって踏みにじって良いのかね?
 
「えぇ~だって、みんなそうやって工藤さんにヒドイ目にあわされたって・・・」
 
あれはみんなが欲の皮に張られて勝手に自爆してるだけじゃw
わしはいつも、「そこは危ないよ♪」って教えてるの!
 
「マ、マジっすかぁ~(涙)」
 
マジマジ、応援してあげる
なんなら後から行ってあげるから♪
 
 
やがて、シブシブと・・・
スリットを渡っていったディープホール永野氏。
 
あぁ、右からダンパーの波が・・・
 
彼は本当に良い人だった。
 
合掌。。。
 
チ~ンw
 
って笑おうかと思ったら、何とか無事に渡りきったみたい。
 
へぇ~、行けるんだ(爆)
 
 
10分ほど様子を眺めたが、どうも反応が無いらしいので置いて帰ったw
 
だって今はド干潮の下げ止まりでしょ。
アゲっぱなで潮位上げてきたら、絶対にこのスリットは渡れねぇべ。
 
わし、確かにさっき言ったよね。
 
「この水位なら平気」ってw
 
暗いから笑える写真が撮れないんで、わしもう戻る。
きも~ち、水位も上げてきてる気がしたしね。
 
つうか、手前からあの岩に投げたほうが釣れそう(爆)
 
遠くから見ていたモリさんが、「なんかありえねぇ所に立ってなかった?」というその岩。
きっと何かのキーがあるはずなので、またいつか別のタイミングで狙ってみたい。
 
お疲れ様でした♪
 
 
「永野君、集合写真とってよ。仕事なんだから」←TAKEさん(爆)
 
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いやぁ、永野君はホンと良い人だw
 
 
まぁ、あれだ。
 
開拓には犠牲がつきものって話しでしたww
 
おしまい

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