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▼ 望めば夢はかなう
- ジャンル:釣行記
続きの最終話
前回の2話は、前振りだったのかもしれない。
昨晩、ルアーのアクションチェックをしにフラっと入った新河岸川で、ファーストキャストでのヒットを得た。
確かにハンドメイドルアーでのヒットは嬉しいし、ふざけて100%釣れるルアーだとか言っているが、その浮かれた気持ちの裏側で冷静にこの川の状況を分析している自分もいた。
今年の夏は、最低水位が若干高かった。
例年ならば枯れてしまう場所、または瀬が出てしまい遡上の阻害要因となってしまう場所が、並々と水をかぶったままだった。
前回も少し書いたけど、やはり最上流域のキモは、「いつもより水位が高い事」ではなく、「いつもより水位が下がらなかった日が多い事」のような気がしてならない。
また、この新河岸川は条件的に当てはまらないが、河口から近いエリアは海面上昇による海水の差し込み量にも左右される。
よく、「海水はどこまで登る」が話題になるけど、個人的には「川の流心のボトム標高が、満潮時海水面よりも低ければ入る」が回答だと思う。
淡水の流入に対し、比重の想い海水は川をかなり遡ってくさびを打つのだが、かなり特殊要因が無い限りは、ボトムが海水面よりも高い場所へは海水は入れない。
ではその特殊要因とは何か。
それは河川増水後の水位の低下と上げ潮が重なるタイミングが一致し、なおかつ海から水が強く押される「風」または「波」がある場合となる。
そういう時に、海水側になじんでいるスズキは、ボトムを這うように河川へ入り込む。
一概に秋のハイシーズンで表層の釣りが良い時が多い中、ボトムにしか反応しない魚が足元を通過していたりもするのだ。
基本的に、淡水(もしくは塩分濃度低い汽水)に慣れた個体と、どっぷり海水域を生活圏に選んだスズキが居るが、その魚は一日で両エリアを行き来することはないと思っている。
ヒラスズキを除けば。
では私が追っている新河岸川のスズキとはなにものなのか。
完全に海水の入り込まないエリアで、しかもベイトも豊富とは言い難い川。
何をしに来ているのか?は素朴な疑問であった。
一つ仮説を立てたのは、「自然の変動に対する種の保存」の為の変異ではないかと。
地球上の様々な種は、環境の変化に適応したもののみが生き残る。
例えば仮に、海が生き物の住めない環境になった時、鯛は生き残るだろうか。
そういう時、長く命をつなぐためには、様々な環境へ適応できる能力が求められる。
スズキは何処にでもいる。
それが何故なのかを、いつも考えてしまうのだ。
そして、では仮に私が住む関東平野、東京湾のスズキは何処まで川を遡り、環境へ適応していくのかが知りたかった。
そう思ったのが8年前、そして初めて新河岸川の富士見市で釣った時に、その感動とともに「川越市まで行ってたらすごいな」と考え、一つの目標とした。
今年の秋は、そのチャンスが巡ってきたのだ。
8月後半から、車で新河岸川を通過するたびに、水位が下がっていないことを確認していた。
そして昨日の釣果。
今年はひょっとして・・・と思いながら、仕事を終えた後に急いで川へ向かった。
18時過ぎにポイントへ到着。
橋が一本掛かっていて、右岸はふじみ野市、左岸の下流側は富士見市で、上流は川越市となる。
このポイントから数百メートル下流には、良く釣れる(と言っても、あんまり釣れないけど)水門がある。
今年の春~夏は、この橋の下流で工事をしていたために、2018年前期のシーズンは諦めて入ろうともしなかった。(つうか、工事中で立ち入り禁止)
しかしその工事も1か月前に終わり、何とか秋の開幕に間に合ってくれた。
水位、工事の終了、そして下流の釣果と、少しずつ条件がそろっていくのが判る。
風が向いているという雰囲気。
でも、そう簡単に答えなんて出るものではないと、今夜も空振り覚悟でロッドを出した。
数投目、ピックアップ寸前に突き上げるバイト。
タピオスのテールフックに皮一枚で掛かった!
こういう時は、何も考えずに引っこ抜くのが一番だ。
一瞬ブラックバス?と思ったが、ライトを当てて側線を見てやっと確信が持てた。
いよっしゃぁ!!
長年の夢だった、川越市でやっとシーバスが釣れた♪
しかもすげぇ小さいやつ(笑)

まぁ、埼玉県民以外はこの意味も理解できるはずもないのだが、釣りは趣味であり、自分の中の拘りを貫いて楽しむ釣りがあるってのも良いんじゃないかと。
もちろん押し付けるつもりはない。
逆に、押し付けられたくもない。
気持ちの持ち方で、いくらでも目の前にあるそれを楽しむ事が出来る。
ただ、それを伝えたいと思うだけ。
5年10年と長い時間を費やしてきたこの釣りに、やっと答えが出た達成感は本物だと思う。
長い釣り人生の中では一瞬の出来事かも知れないのだけど、こういう経験を積み上げていく事で見えて来る事も沢山あるしね♪
どんなにバカげていても、夢が一つ叶うのは嬉しいものなのだ。
そして、願う限りは実現する可能性を秘めている。
メーターを釣りたいでも良い。
1000匹釣りたいでも良い。
バカにされるかもしれないし、誰からも理解されないかもしれない。
何でも良いけど、やらなくては到達はできない。
その「やる」っていうアクションの源は、長く大事にしていったほうが良い。
一瞬にして燃え上がる情熱なんかより、地味で見栄えは悪くてもいつまでも消えない心を持った方が、最終的に得るものは多い。

記録(釣れた時間と場所が判るもの写真)をいくつか取り、小さなその魚をさっさと川へ戻した。
100年後、何かの理由で海にすむスズキが絶滅しそうな時に、ひょっとしたらこの魚の子孫がスズキという種を守り抜くかもしれない。
かも知れない×10
何にせよ、一つ区切りがついた。
荒川のシーバスってどこまで登っているのかな?というよくある素朴な疑問には、一つ明確な答えを用意することができたのだ。
「支流で川越まで行ってるよ」
さて次。
今度は柳瀬川を少し登ってみようと思う。
何時までかかるか分からないが、所沢でシーバスを釣ってみたい。
前回の2話は、前振りだったのかもしれない。
昨晩、ルアーのアクションチェックをしにフラっと入った新河岸川で、ファーストキャストでのヒットを得た。
確かにハンドメイドルアーでのヒットは嬉しいし、ふざけて100%釣れるルアーだとか言っているが、その浮かれた気持ちの裏側で冷静にこの川の状況を分析している自分もいた。
今年の夏は、最低水位が若干高かった。
例年ならば枯れてしまう場所、または瀬が出てしまい遡上の阻害要因となってしまう場所が、並々と水をかぶったままだった。
前回も少し書いたけど、やはり最上流域のキモは、「いつもより水位が高い事」ではなく、「いつもより水位が下がらなかった日が多い事」のような気がしてならない。
また、この新河岸川は条件的に当てはまらないが、河口から近いエリアは海面上昇による海水の差し込み量にも左右される。
よく、「海水はどこまで登る」が話題になるけど、個人的には「川の流心のボトム標高が、満潮時海水面よりも低ければ入る」が回答だと思う。
淡水の流入に対し、比重の想い海水は川をかなり遡ってくさびを打つのだが、かなり特殊要因が無い限りは、ボトムが海水面よりも高い場所へは海水は入れない。
ではその特殊要因とは何か。
それは河川増水後の水位の低下と上げ潮が重なるタイミングが一致し、なおかつ海から水が強く押される「風」または「波」がある場合となる。
そういう時に、海水側になじんでいるスズキは、ボトムを這うように河川へ入り込む。
一概に秋のハイシーズンで表層の釣りが良い時が多い中、ボトムにしか反応しない魚が足元を通過していたりもするのだ。
基本的に、淡水(もしくは塩分濃度低い汽水)に慣れた個体と、どっぷり海水域を生活圏に選んだスズキが居るが、その魚は一日で両エリアを行き来することはないと思っている。
ヒラスズキを除けば。
では私が追っている新河岸川のスズキとはなにものなのか。
完全に海水の入り込まないエリアで、しかもベイトも豊富とは言い難い川。
何をしに来ているのか?は素朴な疑問であった。
一つ仮説を立てたのは、「自然の変動に対する種の保存」の為の変異ではないかと。
地球上の様々な種は、環境の変化に適応したもののみが生き残る。
例えば仮に、海が生き物の住めない環境になった時、鯛は生き残るだろうか。
そういう時、長く命をつなぐためには、様々な環境へ適応できる能力が求められる。
スズキは何処にでもいる。
それが何故なのかを、いつも考えてしまうのだ。
そして、では仮に私が住む関東平野、東京湾のスズキは何処まで川を遡り、環境へ適応していくのかが知りたかった。
そう思ったのが8年前、そして初めて新河岸川の富士見市で釣った時に、その感動とともに「川越市まで行ってたらすごいな」と考え、一つの目標とした。
今年の秋は、そのチャンスが巡ってきたのだ。
8月後半から、車で新河岸川を通過するたびに、水位が下がっていないことを確認していた。
そして昨日の釣果。
今年はひょっとして・・・と思いながら、仕事を終えた後に急いで川へ向かった。
18時過ぎにポイントへ到着。
橋が一本掛かっていて、右岸はふじみ野市、左岸の下流側は富士見市で、上流は川越市となる。
このポイントから数百メートル下流には、良く釣れる(と言っても、あんまり釣れないけど)水門がある。
今年の春~夏は、この橋の下流で工事をしていたために、2018年前期のシーズンは諦めて入ろうともしなかった。(つうか、工事中で立ち入り禁止)
しかしその工事も1か月前に終わり、何とか秋の開幕に間に合ってくれた。
水位、工事の終了、そして下流の釣果と、少しずつ条件がそろっていくのが判る。
風が向いているという雰囲気。
でも、そう簡単に答えなんて出るものではないと、今夜も空振り覚悟でロッドを出した。
数投目、ピックアップ寸前に突き上げるバイト。
タピオスのテールフックに皮一枚で掛かった!
こういう時は、何も考えずに引っこ抜くのが一番だ。
一瞬ブラックバス?と思ったが、ライトを当てて側線を見てやっと確信が持てた。
いよっしゃぁ!!
長年の夢だった、川越市でやっとシーバスが釣れた♪
しかもすげぇ小さいやつ(笑)

まぁ、埼玉県民以外はこの意味も理解できるはずもないのだが、釣りは趣味であり、自分の中の拘りを貫いて楽しむ釣りがあるってのも良いんじゃないかと。
もちろん押し付けるつもりはない。
逆に、押し付けられたくもない。
気持ちの持ち方で、いくらでも目の前にあるそれを楽しむ事が出来る。
ただ、それを伝えたいと思うだけ。
5年10年と長い時間を費やしてきたこの釣りに、やっと答えが出た達成感は本物だと思う。
長い釣り人生の中では一瞬の出来事かも知れないのだけど、こういう経験を積み上げていく事で見えて来る事も沢山あるしね♪
どんなにバカげていても、夢が一つ叶うのは嬉しいものなのだ。
そして、願う限りは実現する可能性を秘めている。
メーターを釣りたいでも良い。
1000匹釣りたいでも良い。
バカにされるかもしれないし、誰からも理解されないかもしれない。
何でも良いけど、やらなくては到達はできない。
その「やる」っていうアクションの源は、長く大事にしていったほうが良い。
一瞬にして燃え上がる情熱なんかより、地味で見栄えは悪くてもいつまでも消えない心を持った方が、最終的に得るものは多い。

記録(釣れた時間と場所が判るもの写真)をいくつか取り、小さなその魚をさっさと川へ戻した。
100年後、何かの理由で海にすむスズキが絶滅しそうな時に、ひょっとしたらこの魚の子孫がスズキという種を守り抜くかもしれない。
かも知れない×10
何にせよ、一つ区切りがついた。
荒川のシーバスってどこまで登っているのかな?というよくある素朴な疑問には、一つ明確な答えを用意することができたのだ。
「支流で川越まで行ってるよ」
さて次。
今度は柳瀬川を少し登ってみようと思う。
何時までかかるか分からないが、所沢でシーバスを釣ってみたい。
- 2018年9月21日
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コメ失礼します
◎谷周辺に住んでおり
近くで釣れるようですが
行ったことありません…
しかし川越で釣れるとは…
驚きですし
状況を読み仮説を立て
釣ってしまう釣力にも驚きます…
すげえ…
T
神奈川県