出会えるのが楽しみだから

秋も深まり、本格的なショアマサシーズン到来間近となっている

しかし、今年はシーズンインには早い時期に良いサイズを獲ってしまい(http://www.fimosw.com/u/yakizyake/wvtwxhd8ppay76)磯には多くのアングラーがエントリーするようになった

人混みが苦手な僕はそんな状況に嫌気が差していた

魚と競う前に人と競ってどうするんだ。と

すぐ隣に他のアングラーが入ると、その人と魚の獲り合いをしているようで、気持ちの良いものではない

そんな思いもあり、今回は別の磯にエントリーすることにした


駐車場には一台も車は無く、晴れやかな気持ちで磯へ向かった

予想通り、広大な磯には誰もいない

南西の風が強いが、波は高くないので安全に釣りができそう

薄暗い時間。まずはお決まりのヒラマサラシパターンで探るが反応なし

まだ水温が高く、ヒラスズキが出る雰囲気ではなかった

早々にヒラマサ狙いに切り替え、ルアーをジグミノーに変えてスキッピングで広範囲を素早くサーチする

リトリーブスピードやアクション、レンジやコースを変え、あらゆるパターンを試すが反応なし

そうしている内によし君到着。情報を交換し、2人で攻める

相変わらず風が強く、しまいには大粒の雨が降りだし、エクストリームなゲームになった

ここでルアーをジグミノーからジグへとチェンジ

この磯ではトップに喰ってこなくても、ジグだと喰ってくることが多く、強風に負けず、操作性を考慮して80gの重めのジグを選んだ

まずは沖へフルキャストし、ボトムまで落としてスローなワンピッチで中層まで探り、再び落とす。これを1セットとし、1キャストに3セットほど行う


10投ほどしただろうか。2セット目のジャークを3回入れた時にロッドがグンッと止まった

反射的に追い合わせを入れるとドラグを出して走り出した

前回のサイズほどではないが、かなりの重量感に良いサイズだと確信する

よし君にヒットを伝え、普段通りファイトを楽しみながら寄せる

そして、ラインの回収量から魚まであと少し、と思っていた

と、ふいにロッドが曲がったまま動かなくなった

魚が根に入ってしまったようだ

ドラグが出されたわけでもなく、ただポンピングで寄せていただけだ

思ったほど魚は水面まで浮いてなかったようだ

最悪の事態を想像したが、軽くテンションを掛けつつ静止させるとすぐに根から出てくれた

もう同じ過ちは繰り返さないと強引にポンピング

ランディング位置へ移動し、波に乗せてランディング

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上げた魚を見て驚いた

あれだけのファイトを見せた正体はこのサイズのヒラマサ

普段はトップで掛けることが多く、水深のあるボトムで掛けた為、水圧の負荷で良いサイズだと勘違いしてしまった

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それでも、久しぶりにジグで獲った一本に素直に喜びが込み上げる


また、今回のファイトでジグの利点に気付けた

それは根に入られてもキャッチ率が高いことだ

ミノーやダイビングペンシルなどのルアーの場合、口に掛かっていないフックが根に掛かり、キャッチ率が悪くなってしまう

ジグの場合、アシストフックが一本であれば、口に掛かっていないフックが無いので根に掛かる心配もない

そのお陰でこの一本を獲る事が出来た

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遊んでくれた魚に感謝し、海へとリリース

ダメージが少なく、元気な状態であれば、リリースするくらいの広い心が釣りを豊かにしてくれる

また出会えるのが楽しみだから、僕を磯へと向かわせるのだろう

今日はありがとう。また遊んでな

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