首振り3年、ころ8年

  • ジャンル:日記/一般
『尺八を吹くのに、首を振って音の加減ができるようになるのに3年、さらに細かい指の動きによってころころというよい音が出るようになるには8年かかるということ。』

さて、この3年、8年というのは、寝食を忘れて尺八に没頭した年数なのか、

それとも、仕事や趣味の合間に、片手間に週に1ー2回練習しての3年、8年なのか。

恐らく前者をさすのでしょうね。

人一倍もっと練習すれば、
首振り2年、ころ5年、くらいになるかもしれませんし、

人一倍練習しなければ、
首振り5年、ころ12年、になってしまうかもしれませんね。

首振り4年、ころ10年の人がいたとして、
その人の練習、努力では、たまたま、その年数がかかったということだけの話です。
この人も、もっと頑張ればもっと短い期間で習得できたかもしれないし、
もっとサボればもっと長く時間がかかっていたはず。



『構想10年のルアー』が販売されたとして、
その10年間、そのルアーだけに没頭した結果なのか、
他のルアー、他のロッド、他のリールと、同時進行で開発が進んでいく中で、たまたま10年かかっただけなのか、
他の人がそのルアーの開発にだけに没頭していたら1年で出来上がっていたかもしれない。


要は、構想期間の密度、がわかんないのに、構想期間だけ言われてもね、と。

付き合って1年で結婚は早すぎる?
付き合って3年で結婚だと妥当?
毎日会ってた1年と、月に1回しか会わない3年間だと、交際の密度がちがいますわね。



長い時間をかけたら良いものが出来上がる事が多いような気がしますが、
短い時間でも素晴らしいものが出来上がる事もあるわけで、

新しい製品が売り出された時に、

その製品の構想期間なんてものは、上記の理由から、その製品を選ぶ基準にはなり得ないと考えています。

買い手が、
構想期間なんてものを評価していない、
密度がわからないから評価できないのに、
構想10年!!とか、謳ってしまうのは、
長い時間かけて作ったモノは良いモノである、と錯覚させたいからなのでしょうかね。













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