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ビッグベイトシーバス入門論 超初心者編

この記事の要約としては、実際に初心者の自分がビッグベイトシーバスを知ってからデビューを飾るまでの経験談から、これからビッグベイトでの釣りを始めたい初心者に送るHow to記事となります。

目次
1. はじめに
2. 初心者、ビッグベイトシーバスを知る
3. ビッグベイトシーバスを始めるために調べてみた
4. いざ、タックル選定
5. ルアーを用意しよう
6. 実釣を終えて
7. おわりに


当初自分が想定していたよりも長文の記事となりました。
主にタックル選定辺りで無駄話を挟んでしまったのが主な原因かと思いますが、必要ないところは飛ばしていただいて構いませんので、気長に読んでいただけたらと思います。
 

1. はじめに

この記事をご覧になっていただいている方はビッグベイトシーバスに興味があるのではないでしょうか。ルアー釣りを嗜む釣り好きな方は多くいるはずですが、ビッグベイトを扱った釣りは正直ハードルが高く手が出せなかったりするのではないでしょうか。
はたまたビッグベイトについてよく知らないが、興味はあるのでどんなものか知っておきたいなんて方も多々いらっしゃるのではないでしょうか。
無論自分も同じ立場でよく分からなかったのに、予期せぬ形で突然のビッグベイトシーバスデビューをすることになるのですが、この入り口の過程はもしかすると誰かの参考になるのではないかと思い記事にしてみました。

当時私がどれほどのレベルだったのか説明しておくと、
竿とリールはそれぞれ1万円程度の入門機を購入してルアー釣りを始めてから数年経過し、週1回程度釣行しているか否か
概ねこんな感じです。

つまり記事の特性上、既に経験豊富な方には得るものが少ない退屈な記事となっているはずです。とは言え、事実ベースの過程を説明している為、一意見として参考になることもあるかもしれません。ややネタバレも挟みますが、例えば、スピニングロッドを使ったビッグベイトシーバスについてや、人をビッグベイト沼に引きずり込みたいと考えている時とか......。

ちなみに自分がビッグベイトシーバスを始めることになったのは、ボートシーバスのランカー便に一緒に参加しないかと誘われた事が始まりでした。

非常に面白そうな話ですが、そもそもオカッパリでやっていたので自分は9ftの竿しか持っていませんでした。この竿はボートシーバスには明らかに長すぎます。
この様な説明をすると、親切なことに釣具は貸してくれるというお話になりましたが、どうにも初心者の自分には他人の道具を使うことに抵抗がありました。もし破損させてしまったりしたらと思うと怖くて借りた道具でキャスト出来る気がしなかったので、道具を借りるのはお断りしました。

ですが、せっかくお誘いをいただきましたし、自分も一応釣り人の端くれですからランカーという言葉にとにかくワクワクして絶対に参加したい気持ちが強くありました。
更に自分にとって釣りは今後も長い付き合いになる趣味だろうと考えていたので
「一先ずボート向けにタックルを揃えて参加します!」
と高らかに宣言してしまうのです。

当時ランカー便に誘っていただいた段階では、自分の中で釣りはあくまでも楽しい暇潰し程度の認識でした。
ですが、思えばこれがきっかけで釣りにどっぷりハマり真剣に取り組む(釣具にお金をかけることにも抵抗がなくなる)ようになり、一層釣りが好きになりました。素敵なお話ですね。釣りはとても楽しいです。
 

2. 初心者、ビッグベイトシーバスを知る

そんなこんなで勢いだけでビッグベイトシーバスデビューの予定が決まったわけですが、ビッグベイトシーバスってなんでしょうか?という状態でした。

今はもう概要は掴めているつもりなのでざっくり説明させていただくと大型ルアーでシーバスを釣る異常なジャンルです。

これを簡単に理解するための前提としてシーバスは20~30cmのコノシロ等を普通に捕食します。
この20~30cmのコノシロをメインに捕食する事があり、いわゆるコノシロパターンと呼ばれる様な釣りが成立します。
これだけでもう分かりますね。
それだけ大きなコノシロを捕食しているのだからビッグベイトと呼ばれる大型ルアーはマッチ・ザ・ベイトです。

誘っていただいた方に話を聞いてみると、2oz(56g)程度のルアーを投げれば良いとざっくり理解ができました。
※注意
世間的にビッグベイトの定義自体がやや曖昧なところがあります。
一先ず16cm/2oz辺りを基準にビッグベイトと認識して良いと思います。
個人的見解ですが初心者は入り口として43g程度を主なビッグベイトとして扱っても良いのではないかと思います。理由は後述します。


ちなみに有名な2ozのルアーだと
・ガンクラフト ジョインテッドクロー178
・エレメント ダヴィンチ190
この辺りです。
ビッグベイトの定義としてはこのジョインテッドクロー178というルアーが1つの基準になっている気がしますね。

確かに釣具屋でやたらと大きなルアーが売っているのを見かけていました。皆さんも釣具屋の光景を思い返してみると、やたらと大きいルアーに心当たりがあるのではないでしょうか。
「こんなに大きなルアー何処で使うの?GTでも釣るの?(笑」
と内心は小馬鹿にしていましたが、ここで使うのですね。意外と身近でした。おかげで納得は早かったです。
 

3. ビッグベイトシーバスを始めるために調べてみた

そんなこんなで始まったビッグベイトシーバスに向けた下調べです。一通り話を聞いたり、ネットで調べてみて分かった事があります。

・6〜7ftのベイトタックルがオススメ
・ビッグベイトは値段が高い
・高切れするとショックが大きい
・ルアーによっては人気で買えない
・釣れるシーバスの平均サイズが上がる


ベイトタックルがオススメなのは誘っていただいた方からも聞いていましたし、ネットでも散見される意見でした。
ではベイトタックルを用意しましょうかという話になるのですが、しかし釣りビギナーにとってはココで早くも大問題に直面しているのではないかと思います。

「スピニングしか使ったことない!」

過去にバス釣りを経験していたりするとベイトリールに触れる機会もあるのかもしれませんが、多くの初心者がスピニングリールしか使っていないのではないでしょうか。(そもそもスピニングリール自体もかなり奥が深いですが)

当然ですが自分もこの大問題に直面しました。
どうもベイトリールには難しいイメージがあり、初のボートシーバスにベイトタックルを選ぶのはあまりにリスキー。
約束した釣行日までの期間も短く練習時間が確保出来ないのは確定していました。もし適当にベイトタックルを揃えて持っていっても船上でトラブる光景が容易く浮かびます。

そこで自分はスピニングロッドを用意する方向で検討することにしました。
小場所で釣りをする際に短めのロッドも欲しかった時期でした。
ボートで使いたい竿は6~7ftなので、小場所で使うにもちょうど良く流用できそうだ!と考えていた事も大きく影響しています。
この考えが後に苦難を呼びます。

そしてビッグベイトと呼ばれるルアーの値段にも驚きました。釣り初心者である自分は2500円のルアーでも高過ぎると思っていたのに、軽々とその倍以上の値段がするではありませんか!!

当時の自分はPEラインにショックリーダーを結ぶ事すら簡単に出来ず、キャスト時に綺麗な放物線を描いてぶっ飛んでいくルアーを眺める機会も多々ありました。
もしビッグベイトが綺麗な放物線を描いてぶっ飛んでいったらと思うと恐ろしい……。とりあえずラインは太いPEを巻こうと心に決めました。

そして一番の魅力は釣るシーバスのサイズを選びやすくなることです。
ルアー自体が大きいので、これを食ってくるシーバスのサイズも自然に大きくなる傾向があります。
が、40cmでもビッグベイトに食ってくるので、あくまでも大きなサイズを狙って釣りやすいという認識です。
でも、大きいシーバス釣りたいですよね。やっぱり初心者でも釣り人の端くれですから、どうせなら大きいシーバスが釣りたいです。きっと皆さんもそう思っているのではないでしょうか。

 

4. いざ、タックル選定

スピニングロッドで探す方針で決定したので、早速ネットで探してピックアップしてみました。自分なりの条件はこんな感じでした。

・スピニング 6~7ft
・どちらかと言えば、ボート専用に用意するよりも日常的に小場所で使う目的
・2oz程度の重さのルアーを投げることが出来る
・上の条件を満たす中で普通のルアー(9g程度?)も投げたい
・持ち運びに不便なので2ピース以上
・予算は2~3万円


が、この条件に当てはまるロッドをピックアップするのは非常に難航しました。
根本の問題としてぶち当たったのはロッドの硬さです。

単純に2oz以上を投げることが出来るロッドは存在しますが、そうなるとロッド自体が非常に硬くなりH~XH表記あるいはそれ以上だったりします。
実際に釣具屋で触ってみると分かると思いますが、このクラスはほぼ硬い棒です。物干し竿として利用できそうです。
ビッグベイト専用に用意するのであれば許容出来ますが、これではシーバス釣りでよく使うような重さのルアーの扱いが難しくなってしまうのです。

つまり自分の条件である程度の汎用性を持たせたロッド選びをするのであれば、理想の硬さはMH表記程度がベストだと考えられます。
しかし、このMH表記のロッド群は投げられるMax表記が40~45gのものが多いです。恐らくこれは竿の強度に依存する数値かと思われます。目標の2ozまでは少し足りないのです。

とは言え、ロッドに設定される表記はメーカーが定めた安全値である場合が多く、多少ウェイトがオーバーしても一応投げられはするという見解もあります。一説によれば担当者によってこの程度でしょうと雑に決められている事もあるとかないとか。
しかし、表記以上のルアーウェイトを背負って仮に破損させた場合、メーカー保証の対象外となってしまう為、完全に自己責任での使用となりますので、様子を見てかる〜く投げたり、ペンデュラムキャスト等の技術は必要そうです。
最終的に自分はルアーウエイト表記も無視した上で利用することにしました。なぜならこの前提がないと、条件に当てはまるロッドはもはや選べないからです。

そしてジャンルが特殊だからか所謂入門機が非常に少ないです。
新品で買う場合、価格としてはミドルクラス級(個人的見解)の2〜3万円がおおよそ相場でしょうか。ここも釣り初心者としては出費が痛手です。(昨今のビッグベイトブームでこの辺りは事情が変わっている可能性アリ)
そもそもボートシーバス専用ロッドという存在自体が比較的近年出来たとか、そうでないとか。黎明期はバスロッドを流用する他なかったようです。

元々バス釣りではビッグベイトの釣りがあるため、これに使われるロッドが流用可能そうに思えますが、バス釣りはベイトタックルが主流なことが大きく影響しているのか、やはりスピニングのロッドは少なくなります。1ピースであれば条件に合うロッドが見つかったりしますが、持ち運びに不便なので対象外としました。
他に流用可能そうな竿が見つかる可能性のあるジャンルはロックフィッシュ辺りでしょうか。

入門機が少ないと書きましたが、そもそも条件に合うロッドの絶対数自体がどうしても少ないです。
というのも、これは自分が条件に当てはまるとして汎用性を求めた影響が非常に大きいかもしれません。
初心者の思惑としては、この竿を1本買えば何でも出来る!と言われるようなロッドが欲しくなってしまいがちです。自分は未だにそんな夢のようなロッドを探し続けています。

ビッグベイトは特殊なジャンルなので当然専用ロッドを用意して使うべきですが、釣り初心者にビッグベイト専用ロッドを用意するのは困難だと思います。
まあ恐らくそのうち買うことになります

ピックアップ作業を始めて、すぐに見つけたのはワールドシャウラ2702Rでした。ルアーウェイト表記は7-28gですが、このシリーズは表記の倍は余裕で投げられると評判でした。
が如何せん高額です。初心者には高嶺の花です。
こんな高い竿を持って出かけるなんて自分には考えられないので、早々に候補から除外。

そんなこんなで調べを進め、概ね自分の条件にあったロッド数本がピックアップ出来ました。

・シマノ スコーピオン 2702R-2
ルアーウェイト 8~20g 3万円程度
メモ
旧型である青ワールドシャウラのブランクスを使っていて
レビューを見る限り2oz程度なら投げられそう

・アブガルシア ワールドモンスター 682ML
ルアーウェイト ~45g 2万円程度
メモ
レビューによれば7g程度から投げられそう


はい、まさかの数本(2本)です。
もう少し真面目に探せば見つかるとは思うのですが、残念ながら今回条件に合うロッドはほぼ見つかりませんでした。

ボート釣行予定日までそんなに時間の余裕がなく、早めに用意しておきたかった事と、最初にワールドシャウラを見たせいで、よし、スコーピオン買おう!格好良いし!と早々に決定したことが主な原因ですが、実際自分の様にキャストウエイトに幅を持たせた上で、2ozも投げたいという無謀な条件で探すと本当にないと思います。
ビッグベイト専用で1本買うことが出来るのであれば、もう少し楽に探して比較検討することが可能だと思います。

という訳で、非常に雑な決め方をしてしまったことで、ロッド選びの過程が何も参考にならず大変申し訳無いのですが
シマノ スコーピオン 2702R-2
を手に入れました。

浮かれたついでに 20ヴァンフォード 4000MHG も買ってみました。赤の指し色が入っているリールなのでスコーピオンに合いそうでしたし。

実際4000番は必要ない気がしますが、クイックレスポンスシリーズで非常に軽量なリールなので、まあ大体3000番くらいの感覚で選びました。今思うとc3000番や3000番で全然よかったと思います。

他の理由として、ビッグベイトを高切れさせる事が怖く、太いPE(太いと言っても1.5号程度のイメージ)を巻きたかった事から、糸巻き量を確保したかった経緯もあったのですが、c3000でもPE1.5号が270mは巻けるので、やはり全然こちらでよかったですね。

とは言え、4000番の利点もあります。
・スプール経が大きいほうがキャスト時の飛距離に有利
・ローターサイズが大きいのでパワーがある
・ドラグ力が強い(個人的にヴァンフォードはドラグの出だしに不満がありましたし、シーバス相手にそこまでのドラグ力を求めていませんが……。)
そんなこんなでランカー便には4000番欲しいかなと思った次第です。

結局実釣で使ってみて、もう少しお金を出して20ツインパワーにしておけばよかったと思ったりもしましたね。
20ツインパワーはローターが金属製なので巻きにトルクがある感覚があります。一部樹脂製となり大不評だったりしますが、リールフット側は金属ですしそんなにバッシングされる事ではないと思いますが、昔からツインパワーを知っているとそうなるのかも知れませんね。ましてや21ツインパワーXDはもう目も当てられない状態ですかね。いいリールだと思いますが。

20ヴァンフォードで60cm以上のシーバスをかけて巻くとリールが歪む感覚があってやや不快でした。とは言え、問題なく釣れていますが。
あとドラグの出だしだけは本当に気に入らなかったです。
ダイワのエントリーモデルの方がドラグ性能が良い気がしますね。所謂ATDと呼ばれる機構が採用されたものです。低価格帯のリール性能はダイワ1強だと思います。

シマノ製上位機種のドラグはリジッドサポートドラグと呼ばれる機構が採用されていて、スプール内とスプールを支持するシャフト側にベアリングが1つずつ入っており、よりスムーズなドラグを効かせることが可能となっています。

が、20ヴァンフォードにはスプール内にベアリングが入るスペースがそもそも存在しません。
ちなみにスプールシャフトについているスプール受けには樹脂製パーツが入っており、別途ベアリングを用意して分解してあげれば入れ替える事が可能です。
ドラグに関してはあまりに不満だったので、実際に変えましたがそれだけでも出だしはかなり改善した印象がありました。

これまた小話ですが、上記のベアリング交換を行った上で、互換性のある19ヴァンキッシュのスプールとドラグノブを買って付けると、実質的なリジッドサポートドラグ搭載機となります。
とは言え、スプールとドラグノブで1万円以上するので、そこまでは出来ませんでした。
実売価格のツインパワーには手が届くことになりますし、少し足せばそもそもヴァンキッシュが視野に入るほどの合計金額になってしまいます……。

話が大幅に脱線しましたが、そんなこんなで以下の様なタックルを用意することになりました。

ロッド シマノ スコーピオン 2702R-2
リール 20ヴァンフォード 4000mhg
ライン PE 1.2号 200m
リーダー フロロカーボン 25lb


結局PE1.5号巻かない

素晴らしいタックルですね。
結果的にこれでキャストする範囲は 7〜56g です。
流石に56gはフルキャスト出来ませんでしたが、そもそもボートシーバスなのでよっこいしょって投げても、充分釣りになる飛距離です。
オカッパリでは厳しいかもしれないですが、もしオカッパリでビッグベイト投げたくなったらどうせタックル揃えるので大丈夫だと思います。自分はそういう定めにありました。
ちなみに43g程度はフルキャストしてましたが、この範囲は大丈夫だと思います(個人的見解)。

先にリールの話を無駄に書いてしまったので、それ以外について書いていきます。

ラインは結局PE8本編みの1.2号を巻きました。
当時はまだ自分でラインを巻くという事が出来ず、釣りに合わせて巻きかえる習慣もなかったので、釣具屋で巻いてもらうものという認識でした。初心者あるあるではないでしょうか。
恐らくそこそこやり込んでいる方でも釣具屋で巻く人はいますよね。まあこの辺の実情はどうでも良いです。
そんなこんなで考えると、汎用性を持たせたギリギリの太さがPE1.2号となったのです。

大事な前提をすっ飛ばしていたのですが、そもそもロッドのガイド経や強さによって適合ラインが定められているので、これを確認した上で検討した方がいいです。
もし現在自分がスピニングでビッグベイトを投げるとすればPE1.5号は最低限欲しいと感じます。
実際自分はPE1.2号を巻いて行ったのですが、PE1.2号でも投げられます。投げられますが、高切れ等を考慮すると正直2.0号でも不安があります。

ちなみにラインは自分で巻けるようになった方が良いと言うか、巻きかえ作業自体は面倒ですが、最終的に一周回って諸々が楽だと思います。ライン巻き機があると簡単に巻きかえられるので初期投資として買うことをオススメします。ここだけの話、釣具屋でも売ってますがAmazonのほうが100%安いです。

リーダーには25lbのフロロカーボンを使いました。
ナイロンでもフロロカーボンでも好みで良いと思います。
ここは25~30lbくらいあると良いと思いますが、ロッドがマイクロガイドだとか何やらで太いラインを使えないなら20lbでも大丈夫だと思います。

そしてルアーの結束にスナップを使うのであれば強いものを選んでください。自分が普通に使っていたよくあるスナップ(適当に買ったものなので記憶が無いですが#1~#2 ぐらい?)だと簡単に破断します。
本来は青物狙いのゲーム等のように溶接リング(ソリッドリング)とスプリットリングを組み合わせた接続が理屈的にはベストかと思いますが、この辺りはお好みで良いと思います。

スナップ形状も大事でよくあるクイックスナップ型は特に負荷に弱い気がして使うのをやめました。かと言って、自分は普段愛用しているクロスロックスナップ型#1(40lb)でジョインテッドクロー178を投げて破断させた経験もあるので(この時はキャストミスによる高負荷が主な原因ですが) 高いルアーをロストしたくなければやはり強いものを探してください。
かと言って強すぎるとスナップ自体のサイズが大きくなる為、ルアーの動きを阻害してしまうのであくまでも適正サイズが大切です。

オススメはスタジオオーシャンマークのオーシャンスナップです。2oz程度であれば#3あたりが適正だと思います。
形状故に慣れるまで取り外しが面倒ですが、なれてしまえば快適そのもの。破断する気がしない信頼感があります。
(そもそも自分が使っているタックル全体のバランスで見た理屈上ではライン結束部が強度的に一番弱くなるので、当然滅多に破断する機会はないはずですが)

小さいサイズもあるようなので普段から全てオーシャンスナップにしてしまおうかと検討し始めるほどにはこのシリーズはオススメです。ちなみに積極的に探していないのでなんとも言えませんが、小さいサイズはそんなに見かけない気もします。
 

5. ルアーを用意しよう

と言うわけで主にビッグベイトを買う話です。
個人的な基準として 43〜56g 程度のものを用意するといいと思います。
用意すると言っても入手困難なルアーが多く、釣具屋に行ってもそう置いてないルアーが大半です。
ルアーカラーによっては本当に人気なルアーがあります。特にチャート系カラーは入手が困難な傾向があります。何故か不人気カラーもあるのでそれらは比較的残っていることもありますね。
可能であれば根気よく釣具屋を巡って揃えましょう。そのうち釣具屋巡りや、ルアーの入荷通知のチェックが趣味になります。

43gクラス
ロンジン ウェイキーブー136
アピア アルゴ160
エバーグリーン アマゾンペンシル
ブルーブルー ガボッツ150
メガバス カゲロウ155F

56gクラス
ガンクラフト ジョインテッドクロー178
エレメンツ ダヴィンチ190
フィッシュマン コーク150


この辺りでしょうか。まだ世の中にはビッグベイトと呼ばれるルアーは沢山あるので、徐々に知っていくことになると思いますし、そのうち集まります。

この列挙した中でもルアーの動きで概ね3つのパターンに分けることが出来ます。最低限これだけ覚えて、一種類ずつ揃えておけばどんな場面も対応できると思います。(個人的見解)

・ペンシル系
・ウェイクベイト系
・スイム系

正確には分類を分けたところでルアーによってアクションやレンジが全然違うので、最終的にはそこまでをざっくり覚えたいですね。

ペンシル系
有名なメガドッグみたいなやつです。名前は聞いたことあるのではないでしょうか。水面でドッグウォークさせたりロッドアクションで誘うのがメインになるルアー。
列挙した中だと、アマゾンペンシルやアルゴ160辺りが該当します。
このクラスのルアーではアマゾンペンシルが代表的ですが、まあ見かける機会が少ないですね。アルゴ160は比較的入手のハードルが低いと思うので、こちらがオススメです。
デイゲームでは主にこのペンシル系のルアーが中心となる場合が多いです。
ペンシル系の良さとして、基本的にルアーがサーフェスにあるので、バイトシーンが丸見えです。
これは非常に迫力があり、一度見たら忘れられない衝撃です。是非一度体感してみてほしいです。自分はこれでハマりました。
シーバスは捕食が下手なので下から突き上げてきたシーバスにルアーがふっ飛ばされて宙を舞うこともあるのですが、これもなかなか絵になります。楽しいです。

また青物系のペンシルは入手が容易だと思います。むしろペンシルとしてはこっちの方がメジャーな存在です。しかし浮き姿勢やアクションが少し異なります。ボートシーバスだと外道として青物も交じることがあるので、これがあっても面白いかもしれませんね。あまりに大物をかけた場合はタックル的にしんどいと思いますが。シーバスも釣れないことはないと思います……。

ウェイクベイト系
ウェイキーブー136やカゲロウ155fみたいなやつです。
基本は巻いてくるだけ、または投げて置いておくだけで釣れる凄いルアーです。
ウェイキーブーは比較的入手も容易なのに、穂先を下げてただ巻きだけでバイトが出ます。初心者には本当に有り難い。
シーバスより自分の方が感動した自身のあるルアーです。超凄いのでオススメです。
ファンからは親しみを込めて"ブーちゃん"とか呼ばれてます。

ちなみにカゲロウは本当に買えません。
カゲロウ100F, 124F MDシリーズよりは買いやすいかなくらいですね。でも本当に買えないです。即完です。

スイム系
ジョインテッドクロー178や、ダヴィンチ190の辺りです。
この辺りはシーバスでよく使うルアーと同じだと理解して貰って大丈夫なので、初心者にも親しみやすく使いやすいと思います。
フローティングとシンキングとあったりしますが、ボートシーバスで何か1個用意していく場合はフローティングタイプがオススメです。
なぜかと言うと、もしも高切れでぶっ飛んで行った時に、ルアーが水面に出ているので船長が船を走らせて回収してくれたりします。(場が荒れる事になるのでなるべく避けたいですが)

日が暮れるとトップウォーターのルアーよりもこちらのスイム系のルアーの方に反応が良いので、ナイトゲーム等はメインとして多用します。
特に代表的なジョインテッドクロー178は入手が容易です。どこの釣具屋に行ってもだいたい買えます。
ダヴィンチはお店やその立地によりますが比較的容易な方です。

と言う訳で、ビッグベイトを買うための知識がこれで身につきましたね。ですが、ビッグベイトだけ持っていくのは非常に危険です。普通のルアーも一緒に持っていくことを推奨します。

基本的には普段使っているルアーを持っていけば問題ないですが、あると便利なルアーが一部存在します。
場合によっては縦の釣り(シーバスジギング)が有効な場合もあるので、メタルジグもあると良いと思います。

・鉄板バイブ
鉄板バイブぐらい持っているよ!!って人が多いと思いますが、少し長めの9~10cmで28~35g程度の大型のものがあると良いと思います。
オカッパリからやっているとそんなに使うことがないと思うので専用に用意して持っていきたいです。

ジャッカル ビッグバッカー
エバーグリーン アイアンマービー
辺りで良いと思います。

・ワーム系
コアマン VJ 16/22/28
ブルーブルー ジョルティ 18/22/30

これは餌です。お守りだと思ってください。
あまり売っていませんが、買えるなら買って用意しておきたいです。
もし用意できなければ、適当なジグヘッドとワームを持ち込むと雑に使えて良いと思います。

・ロングリップミノー(シャッド系)
バレーヒル エアディープ
ラッキークラフト ビーフリーズ
ブルーブルー クミホン
アピア マヨール

主にストラクチャー撃ちで非常に有効ですが、まあ何処でも使えます。ボートシーバスではピックアップ寸前でバイトが出ることも多いので丁寧に手前まで引けるのは強みですね。

・東京湾専用???
オーエスピー ルドラ

東京湾ボートシーバス最強ルアーとの呼び声高い釣果実績のある定番ミノーです。東京湾でなくても使えると思います。

しかし、こんなど素人がピックアップしたルアーを用意するよりも、事前に船長に確認しておくのが一番良いと思います。
寧ろ、是非そうしてください。釣果に繋げる秘訣として 船長の言うことを聞く が鉄則です。

 

6. 実釣を終えて

実際の釣果としては、釣行日がシーズン終わり間近だったこともあり船全体で釣果自体を伸ばせずにランカーの姿を拝むことは出来ませんでした。(最大が70upでした)
ですが、自分は船全体でのファーストヒットで無事にビッグベイトを使ってシーバスをゲットすることが出来ました!
サイズとしては60upぐらいですかね。
こんなにエキサイティングなのかと本当に感動して釣り自体にドハマリすることになりました。

実際に釣行して思ったことが何点かあるので書いておきます。

・ビッグベイト持っていくの大変問題
車で釣行出来るなら大きな問題にはならないのですが、電車釣行の場合も多々あると思います。
自分の場合、普段9割は車での釣行なのですが、この日は電車釣行となったが故に大苦戦しました。
ビッグベイトがそもそも大きい為、当然のようにそれを入れておくケースも大型になります、故に荷物自体が大型化します。
となると普段使っていたウェストバッグではどうしても対応出来ない事態に陥りました。というかビッグベイトを入れるケースもそうですが、個人的にはリールが一番嵩張るなと......。
電車釣行でのオフショア経験はあったのですが、この時はライトゲームだったので全部収まっていて困らなかったのです。
最終的にもう使わなくなっていたリュックに荷物を詰め込んで行きました。まあ不便ですね。潮を被ることになりますから面倒ですし。

実際に釣行した際に、同船者の荷物を見たり、話を聞いたりしましたが、いわゆるバッカン/タックルボックスに何でも詰め込んで来るのが最適解だと思われます。釣具、防寒具、飲食物と何もかも入ると良いと思います。水洗いも楽ですからね。
これらの大型の入れ物の中に、システムケースやバッカンインバッカンなどと呼ばれる小さなケースを別途入れているのを見ました。
素材がメッシュになっているもので、使ったルアーはそこにバンバン投げ込んでおいて、あとでシャワーでそのまま洗い流すと聞いた時には非常に感心しました。
という訳でバッカン/タックルボックスは用意したほうが良いです。
自分はこの後買い揃えて利用しましたがこれは可能であれば揃えたほうが良いです。
メッシュ素材(水が抜ける素材)の小型ケースも購入しましたがこれも非常に便利ですね。と言っても自分は結局別で全てぶら下げて乾かすのですが。

今回はボートでの話ですが、最近オカッパリでもランガンしてビッグベイトを投げる攻めの釣りを始めたのですが、同じ様にバッグの容量問題に苦しんでいます。一体皆さんどうされているのでしょうか。

・ベイトタックルの利点が凄い
今回スピニングタックルを新調して揃えて釣行した訳ですが、同船者は皆ベイトタックルをメインに利用していました。
ロッド選び次第ではありますが、2ozを超えるルアーも視野に入るようになり幅も広がります。
より楽しみたいなら、どう考えてもベイトタックルが有利に思えました。

主にキャスト時の不満が大きくあって
*指が痛い
スピニングはキャスト前にラインを指で捕まえておくわけですが、キャスト時にはラインにルアーの重さが乗るので指先に痛みがあります。
一応サーフでの釣りも経験していたので、この時に使っていたフィンガープロテクターを持参して望んだのですが個人的には感覚が違って嫌いです。

*ベイトで垂らしを0で投げているのを横目に、自分はキャストに悪戦苦闘しながら投げた。
(タックルの方式よりも、どちらかと言えば竿の強さに依存しそうな項目ではありますが。)

あとはベイトとスピニングで根本的に仕組みや構造が違う為、太いラインを使える事が一番のメリットではないでしょうか。
タックル選定の箇所で、スピニングなら最低PE1.5号は欲しいと思っているなんて書きましたが、これがベイトタックルだと最低PE2.5~3.0号、余裕を持ってPE4.0号なんて選択が可能になります。
リーダー50lbが当たり前に使えたりします。しかもリーダーの長さを3~4ヒロ取るロングリーダーシステムが使えたり......。
(この辺りまで来ると海外遠征で怪魚狙い出来るほどのタックルになっています)

まあもちろんの事ながら、ロッドのガイド経問題や、ベイトリールの糸巻き量という問題があったりするので、道具次第ではあるのですが。

自分は最終的にベイトタックルを揃えることになりました。
もし練習時間が確保できるのであれば、初心者の方でもベイトタックルの採用を前向きに検討する価値があると思います。
 

7. おわりに

というわけでここまで長々と書き連ねましたが、参考になりましたでしょうか。もしこの記事が誰かの参考になったり、興味を持つ1つのきっかけとなったのであれば幸いです。長すぎて逆に分かりづらい気もしますが。

結論として、ビッグベイトシーバスはスピニングタックルでも出来ないことはないのですが、ベイトタックルと比較してしまうと、どうしても微妙に手が届かないむず痒いところが出てきてしまうと思います。
あくまでもむず痒いだけなので、スピニングでビッグベイトの釣りが出来ないわけではないです。
もう暴論ですが、実際のところMHの竿があれば、2ozぐらいのルアーは全然投げられるという認識があります。(自己責任でお願いします)

ただ個人的にはライン周りが一番シビアになってくると思いますね。そうなってくると必然的にベイトタックルが必要に思えてくる訳です。
少なくとも自分はそう捉えたので、最終的にベイトタックルを揃えることになりましたが、今は快適で楽しいビッグベイトシーバスライフを送ることが出来ています。

ビッグベイトで釣るというロマンを追い求める点もありますが、ロマンよりも実際に大きいシーバスを選んで釣りやすいというのは非常に強い魅力だと感じています。

おかげで沼にハマる人が続出する状況も頷けます。
もはやビッグベイトを超えて、30cmで6ozだとかのジャイアントベイトと呼ばれるような世界に足を踏み入れたりする人も......。
マグロロッドかと思うような竿でやたらと大きいルアーを投げている人を見たなんて目撃情報もあったり。

今回は道具選びの観点からすると主にスピニングタックルを用意~実釣後の話でしたが、気が向いたらベイトタックル選びについても記事にしておきたいですね。
ベイトタックル選定も一筋縄ではなかったので......。


















 

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