河川が微笑んだ

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 一ヶ月以上、修行のような釣りが続いている。上流に行ったり、下流に行ったり、どこへ行こうとも、とにかく釣れない。釣れても30cmを切るようなセイゴばかりで、何とも辛い日々だった。
 何をやってもダメで、この河川には魚が居ないのか? と思ったら、後から来た人(おそらく佐藤さんのブログで紹介されていた貴公子さん)は、サクッと釣って、サクッと帰る。
 先に来て、後に帰る私は何だ? 
 釣りなんて、もうやめた!(-(一)-。)
 と思っても、暇が出来ると、ソワソワして、つい自転車に跨っている。我ながら呆れるo(-_-;*) ウゥム…

 その日もこんな魚 ↓ でも、一応、凄腕参加用に撮影しとこか!

 
 
 ってな状況下で、一人の親切な若者に出会った。
 青年は、あまりに釣れない哀れな年寄りを見兼ねたのか、「今から時合になる場所があるんですが、御一緒しませんか?」と誘ってくれた。
 

 本当は、いや最初は、この河川を、堂々とホームと呼ぶのなら、自分で開拓して、自分で魚を見つける!それが礼儀というものだろうと、ネット内の情報すら遮断して臨んでいた。
 しかし、この釣れない日々の中で、沢山の人たちとフィールドで仲良くなった。 これまで十何年も通った以前のメインフィールドでは、すれ違っても挨拶くらいはするものの仲良くなるにまで至ることはなかった。だから最初は、その開けっ広げさに少々戸惑いを覚えた。その後、次第に、彼らの釣りに対する無邪気さ、素朴さ、そして純粋に楽しんでいるということが伝わってきて、普段、無愛想な私も、つい彼らと一緒に笑っていた。
 それほど、この河川のシーバスアングラーはフレンドリーなのである。つまり、それは望まずとも情報が入ってくるということでもあった。
 この誘ってくれた青年も、こうやって見知らぬ私を誘ってくれた。もし、これが1ヶ月前のことだったならば、私は間違えなく遠慮していたと思う。しかし、近頃、この河川の釣人の気風というか、開かれた感じに慣れ始めていた。つまり気持ちに下地が出来ていたのである。
 私は、自身でも驚くほど迷うことなく、初めて会った青年の自転車と併走していた。ちょっと前なら奇妙とも思える行動でも、それが、すごくナチュラルな選択だと思えた。
 彼が連れて行ってくれたポイントは、引越しして最初に見にいった場所であった。最も自宅に近かったからだが、そこは、誇大魚さんを誘うことを考えると、ロケーションがあまり良くなかったこともあり、そのまま去って、その後、立ち寄っていなかったが、ここ一ヶ月、たとえ釣れない日々であっても、多少の経験からか、なるほど、理にかなった場所であるな、とも思えた。
 そして、そこで見たこの青年の釣り方にも驚かされた。町の明かりすら疎らな真っ暗闇の中で、凄まじい風切り音を唸らせてキャストすると、高速でバイブレーションをシャクリあげてくるのである。
 これまで、私がこの河川で実践していたスローな釣りとは真逆であった。そして、アタリすらない私とは対照的に、彼はバイトを連発させるのである。
 

 考えさせられた。


 実は、私も、彼を真似て、バイブレーションを引いてみた。しかし、濁っていてさえ底が見えるようなドシャローでは、やはりと言うか、案の定というか、たちまちのうちにロストしてしまった。
 彼はかなり上手い。そしてこの河川の地形を熟知している。私などが付焼刃で真似出来るようなものではなかったのだ。
 先日の貴公子さんも、タイプは違えども、やはり上手い。それぞれが個性的で、また得意のスタイルを持って、この河川を攻略しているのである。

 では、私は何を持っているのだろうか?
 もちろん、この河川の知識はない。
 飛距離は?...中の下(´`)=3
 アキュラシーは?...やはり中の下(´`)=3  
 
 こんな私でも何かあるだろう............。


 運だ。(*゚▽゚*)
 

 近頃、頼みの綱である、その運が落ちている(_ _|||) 。驚くような場所で駐禁を切られたりΣ( ̄ロ ̄lll) ガ-ン、息子が肺炎にかかったり(ノД`)・゜・。 、とにかく最悪だった。

 で、ちょっと風水に頼ってみる\(@0@)/waaaaa♪
南のトイレにキラキラ( ̄ー ̄)ニヤリッ

 

 そして、今日。
 考えた末に、やっぱ自分らしく釣りをすることに決めた。近頃、周囲の釣り方に影響され過ぎていたように思う。全く違うタイプの釣り方で、結果を出す上手いお二方を、幸運にも拝見することが出来て気付いたのだから、それも影響されたと言えば、されているのだが(;^_^A アセアセ・・・、やはり先人の釣り方を真似るのではなく、自分が出来る釣りをキチンとする。
 今日は、これまでとは、気持ちが全く違っていた。ごく自然に釣りと向かい合っていた。とにかく、これまで長年やって来た自分の釣りを心掛けた。
 すると、河川が、少しだけ微笑んでくれた。大きいのは出なかったが、この河川で釣りをするようになって初めて50cmを越えた。しかも5本もだ。ありがたい。ありがたい (*´人`*)

 

 40cm台も含めると、全部で12本も釣れた。ホントにありがたい。ありがたい (*´人`*)

 
 

  これまで、80cmUPを釣るまで、この河川をホームとは呼ばないゾ!なんて、偉そうに嘯いていたが、よくよく考えると、80UPなんて、年に1、2本くらいしか釣らないんだから、そんな事言ってたら、多分、秋までホームレスだ。ヘタしたら年越える┐( ̄ヘ ̄)┌ ヤレヤレ

 

 もうホームと呼んでもいいかな!?(▼_▼)o¶タモリ

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