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▼ パジャマdeふぃっしんぐ
- ジャンル:日記/一般
約束の3時前に待ち合わせの場所へ到着する。寝坊して、着替える時間がなかったので、今日はジャージで釣行。いやもっと可愛く『パジャマdeふぃっしんぐ』しよう。こっちの方が、私の愛らしさが伝わるだろう(●´▽`●)
まあ、そんなことはどうでも良いが、誇大魚さんはまだ到着していない。従兄と二人で、橋の上に立ち、欄干に凭れるように川の中を覘き見ていた。
「ダメやね~。これじゃ釣れんやろ」
土茶濁って何も見えない。
「いや、上澄みがある。ほらベイトも」
なぜ、この川の色を見て前向きになれる?確かにイナッコがピチピチと動いているのが判るが、しかし...アレがベイトか?ベイトになっているのか?ん~やっぱ移動だな。週に1度、よくて2度の釣行機会を無駄にするわけにはいかない。こんな難しい局面は、風変わりな釣人に任せて、さっさと移動するに限る。
それから間も無くして誇大魚さんが到着した。トボトボ歩きつつ、橋の上から河川を見下ろす。眠そうな顔が少しずつ歪んでいく。
「これじゃ~ダメですよね」
挨拶代わりに問いかける。
「・・・」
ジッと私を見る。
「土茶、土茶ですね」
「・・・」
何?(*¬0¬) 、なぜ黙っている? えっ、違うのか?(;゜Д゜)反対なのか? 何か考えているのか? それとも、ただ眠いだけなのか?
イカーーン、何とかしなければ。こんな時、つい上司と部下の関係に戻る。そして、しなくても良いご機嫌を伺ってしまう。
これがトラウマなのか。
「い、いとこは上澄みがあるなんて言ってますけど...ハハハ。」
なんて一応お伺いをたてて見るけど、まさかね~。
「ん~、じゃ~やろうか」
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !朝から風変わりな人が、キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !
A型って...。
血液型をとやかく言うつもいはないけれど、従兄も誇大魚さんも、なぜこんな小さな可能性に賭けるのだろう。確かにデカいのが潜んでいるかもしれないけれど、宝くじのようなものだ。せめてLOTO6ではなくミニロトくらいなら~(´A`。)グスン
なん~て心の中でつぶやいているうちに、誇大魚さんも従兄も、河辺に立ってガンガン攻めている。私は、ただ、ジーーーっと川面を覘いたり、たまに投げてはみるが、不思議なもので、気持ちが入っていないと、飛ぶルアーも飛ばないものだ。
で、ようやく誇大魚さんから入電♪ これで澄んだ水で釣りが出来る!。移動だ~♪ 移動だ~♪
ただ、ここで河川大好き誇大魚さんに「湾奥に行ってみようか」と言わせることが出来るのか!? 釣れなかった時「釣れねぇ~じゃねーか!」と言われるに決まっているので、出来れば言わせたい(笑)
装飾のない実務的な倉庫に囲まれた博多の湾奥は、決して良いロケーションとは言えない。隋所に見られるオキアミのカスと臭いは、さほど拘りのない私ですら興醒めする。外観にそぐわないロマンチックな誇大魚さんが、こんな所を好まないことなど訊かずとも判る。誇大魚さんといると、普段気にしないロケーションが、やたらと気になる。
「じゃ~河口付近を見てみようか~」
だいぶ海に近づいた。潮が押していれば、ここよりマシかもしれない。車に乗り込み、約2㎞ほど下り、河辺の堤防に立って覘いてみる。確かに土茶っけは薄まってはいるが、正直な感想は、釣れねぇ~だろ、と言うか釣りにくい。
「これじゃ~ダメですよね」
問い掛ける。
「・・・」
ジッと川を見ている。
「上と変らず、って感じですね」
「・・・」
何(*¬0¬) ?、なぜ黙っている? えっ、違うのか?(;゜Д゜)反対なのか?何か考えているのか?それとも、ただ眠いだけなのか?
イカーーン、何とかしなければ。こんな時、つい上司と部下の関係に戻る。そして、しなくても良いご機嫌を伺ってしまう。これもまたまたトラウマなのか。
「ベイトはいるようですね...ハハハ。」
なんて、一応お伺いをたてて見るけど、まさかね~。
「ん~、じゃ~やろうか」
や、やるんかい!
清原桑田世代って...。
世代のことをとやかく言うつもりはないけれど。従兄も誇大魚さんも、なぜこんな状態で真面目に釣りが出来るのだ。確かにアタるかもしれないが、勝ち目のない喧嘩を売ったって..。せめて長渕キックではなくアリキックなら...。もっと釣れそうなところに行こうよ~。
なん~て心の中でつぶやいているうちに、誇大魚さんも従兄も、いつの間にか長靴履いて下のテトラに降りている。私は、ただ、ジーーーっと川面を覘いたり、たまに投げてはみるが、不思議なもので、気持ちが入っていないと、泳ぐルアーも泳がないものだ。
夜が明けてきて、私は堤防の上で胡坐をかいて、紫に反射する川を眺めていた。いい朝だな~と思ったのも束の間、途端、穏やかだった東風は、西からの強風に変った。
嫌な風だ。朝マズメなのに状況はよくない。これで湾奥のいいポイントは向い風になってしまった。
「干潟方面にいきましょうか?あの辺なら風裏もあります」
こうなれば一点しか思いつかなかった。
「川はあるのか?」
河川大好き男の誇大魚さんは、それでも川絡みが希望らしい...(ー_ー~)。o
「ありますよ。ドブって感じですけど(笑)」
従兄が余計なことを言う。
誇大魚さんにとって、ロケーションは大事なんだ。ドブと言われて良いイメージを持つわけがないだろ(-"-怒)
とは言え、この風ではもうこの付近での釣りは無理だと思えた。釣れる釣れないは別にして、冷たい強風を一身に浴びながら釣りをするのはシジューを超えたオッサンには堪える。誇大魚さんは、気が進まないといった表情だったが、干潟に向うことにした
到着すると、予想通りのベタ凪。
「これで釣れるのかぁ~」
誇大魚さんは不満そうである。川がないからだ。川さえあれば、どんなに状況が悪くても投げ続けられる変態、いや、人なのだ。それが近頃判ってきた( ̄ー ̄)ニヤリッ
だけど、ここは、ベタ凪だからこそ、ベイトが見つけやすいとも言える。メガネを、わさわざ熊本まで行って作ってきた度入りのタレックスにチェンジする。これぞ、一番魚が見えているタオラー?? と言われる由縁、タオラーとは全く以って意味不明だが(-"-怒) 、確かにタレックスは素晴らしい。水の中がよく見える(●´▽`●)
私は高いところに立って、辺りをグルリと見渡す、ベイトというベイトはいないようだが、とりあえず潮目をトップで狙っていく。すると若干水面がよれた。やや沈んでいるが、ベイトがいることを確信し、私はベイトを追って、どんどん移動した。
振り返ると、いつの間にか誇大魚さんと従兄が遠くにいる。何か話しているようだ。たぶん私のフットワークを羨望しているのだろう。
誇大魚「Y君、あいつ、素軽いな」
従兄 「そうだねぇ~、我々年寄りはついていけないね~」
誇大魚「釣れてしまえばいいのにな」
従兄 「それがメーター超とかだったら望ましいですねぇ~」
誇大魚「おっ、そっちにしよう(爆)」
みたいな会話があったのかなかったのかは別として、歩けば歩くほどベイトが増えてきた。
これは、もうベイトが東側に溜まっていると結論付けてしまってよいのではないか考えた。とりあえず、ふたりに電話をした・・・しかし全く気がつかないのか?無視しているのか? ジャンプして手を振るが、それでもまったく気がつかない。彼方ばかりを見て、二人ともフルキャストを続ける。
老眼って...。
老眼のことをとやかく言うつもりはないけれど。従兄も誇大魚さんも、なぜこっちを見ない。遠くなら老眼とは関係ないだろうに。こっちはボイルとまではいかないまでも、確実に生命感がある。
なん~て心の中でつぶやいているうちに、私のリールのドラグが、ジーーーっと鳴り始めた。こんな時は不思議なもので、気持ちが入っているからか、普段できないようなロッドワークで、ガンガン寄せられるものだ。
波打ち際でキャッチすると、比較的近くにいた誇大魚さんに電話する。
「釣れたか!待て!すぐそっちに行く」
誇大魚さんは、タックルボックスをガシャガシャ鳴らしながら、老体に鞭打って砂浜を走ってきた。なぜか満面の笑みだ。まるでハイジをみつけたペーターのようである。気持ちワルイくらいの笑顔だった。私が釣ったことを心の底から喜んでいるのが判った。誇大魚さんはデカイ。声は小さいけれど、人物としてデカイ。その時、私は魚以上に得難いものを得たような気がした。
それから一旦帰宅した後、夕方になってから誇大魚さんが懇意にされている焼肉屋さん『博多 牛べえ』に立ち寄った(立ち寄ったと言う割には長居してお店にご迷惑をお掛けしたのですが...)。肉は柔らかくてとても美味かったが、そこで語られたのはやや硬い話であった。
これからのSWシーンに於いてのあり方を誇大魚さんは暑く、いや熱く語っておられた。
結論から言うと、誇大魚さん自身も、未だ明確な答えは出ていないようであった。それは17年前も同じだった。この中間もずっとロマンと現実の狭間を鬩ぎ合ってきたのだろう。おそらくそれは、この先も続いていくのではないだろうか。明晰な方なので、いつか答えを導き出すかもしれない。私は、その時の為に話を聞き、牛の胃袋のように反芻している。
もし私に『釣観』というものがあるとしたら、それは17年前に誇大魚さんから影響を受けたものがベースとなっている。少しづつ食い違ってきている部分はあるが、人間だから仕方がない。
私は場所やポイントを神格化しない。もちろん人もそうだ。どんなに釣りが巧かろうが、それは尊敬の対象ではない。私に神聖な場所はない。マル秘ポイントも存在しない。どこで釣れたかと問われれば、躊躇なく答えるだろうし、「ここで投げてもいいですか」と訊ねられたら、「私に土地の所有権はありませんので、どうぞご自由に」と会釈を返すだろう。
またゴミについての考え方もそうだ。自然は、我々に恵みを与えてくれるが、逆に脅威にもなる。自然が我々のことを考えてくれているとは思えない。かなり利己的な存在だ。
だから私は自然を大切にしない。もちろん粗略に扱ったりもしない。尊大に奉ることも、見下しもせず、ありのままを受け入れる。
恐れ多いことであるが、人の英知を以って、自然と対等に渡り合おうとすることこそが、ルアーフィシングなのだと思っている。もちろん人の拙い知恵では敵わない場合が殆んどだが、たまに勝利した時の喜びは、それこそ一入である。釣人は笑う。その笑顔こそが、私にとって唯一の尊敬の対象なのだ。
※誇大魚さん ゴチになりましたm(_ _)m
- 2010年10月5日
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