夜中に目を覚ました。もう一度眠るつもりだったが、ふと唐突に妄想を始めてしまった。
　イカンイカンと思いながらも、大海原にカッ飛んでゆくペンシル。チョボ、チョボと動かすと、ガバッと水面が割れる。ジージードラグが鳴って走るラインを華麗なロッドワークでいなしていく。
　イカンイカン、もう一度寝ようと目を瞑るが、妄想はとまらない。
　大海原にカッ飛んでゆくペンシル。チョボ、チョボと動かすと、ガバッと水面が割れる。ジージードラグが鳴って走るラインを華麗なロッドワークでいなしていく。
　もう眠れない。
　時計を見ると３時...。競馬のオッズを見ようとPCを開くが、いつの間にかfimoを開いている。
　イカンイカン、きょうは子供たちと遊ぶ約束をしているのだ。釣りにはいけない...だけど、朝だけならイイかな...朝マズメだけなら...子供たちが起きる前に帰れば...イイかな...。
　とにかく従兄に電話。
　「もしもし、起きてた？」(●´▽`●) 
　「はっ？何時と思っとる！」(－＂－怒)
　「３時半だけど」(●´▽`●)
　「なら、起きてないのが普通やん」(－＂－怒)
　「朝マズメどうよ」(●´▽`●)
　「眠い」(ー_ー~)。oうぜぇ～
　「トップでバホバホかもよ」(●´▽`●)
　「んっ！何かいい情報があったと？」(・ェ・。)
　「いや、オレの妄想だけど」(●´▽`●)
　「・・・・・・行こうか」( ￣ー￣)
　「釣りキチやね～」(●´▽`●)
　「お前が誘ったんやろがぁーー」ヾ(｡｀Д´｡)ﾉ彡☆ﾌﾞｰﾌﾞｰｯ!!

ということで、サーフに。しかし４時半に到着したにも拘らず、車を駐車する場所も無い程、満員御礼。世の中、釣りキチが多いな。
　で、若干シラケ気味の内海側に入る。ライズもなく、ベイトも慌てた様子は無い。一応、ミノーで探ってみるが、向かい風で飛ばない。妄想と全然違うのでヤル気が失せる。
　太陽が昇って、ワインドにチェンジしたら、チビシーが相手をしてくれるが、何だか気が乗らない。　やっぱトップがよかった(ー_ー~)。　オレはトップで釣りたかったのに～(ー_ー~)。　妄想は所詮妄想なのかとシャクっていたら！

　いきなりガツンと来た!!!!

　なんだ？ドラグがジージー鳴ってラインが出て行く。　しかし急に止まったかと思ったら、また走り出した！　また止まった...寄せると、また走った。
　これは...Σ(￣ロ￣lll)　ｶﾞ-ン
　エイ様ですね。間違えなくエイ様ですね。
　その後、なんとか時間をかけてバテさせて、砂浜に抜きあげ、ようやっとルアーを回収した。しかしそこからが問題で、どうやって水に戻そうかと考えていたら、エイ様は、心配無用とばかりに、バタン、バタンと砂浜を跳ねて、自ら海へと帰っていった。
　水陸両用だったとは...恐るべしグラブロ。
　ただエイを見たからには撤収。怖いもん。これが現実。