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▼ 〝 ドリームハル開発秘話 Ⅳ 〟
- ジャンル:日記/一般
- (ボート)
停船時の安定性とプレーニングから滑走時の抵抗を抑える事の両立。
このテーマの追及を行う事は、即ち過去の体験や舶来艇のノウハウを基に日夜検討を重ねては白紙に戻すことの繰り返しで、正直悩ましい日々の連続であった。
しかし、初心に戻ることで見えて来たことがあった。
それは、弊社最小艇であった「Day Dream 11」の製作時に当時、米国の沿岸警備隊に採用されていた小型艇の船底形状であった「カテドラル」形状を採用し、バウ方向から見ると「トリマラン」形状に近い試作ハルまで製作しテストした事を思い出した。

このハル形状なら、スモール艇での停船時安定性は抜群であった。
しかしながら、当初予定していた搭載機関5馬力では、中々プレーニングしてくれなかったのである。結果、最大搭載馬力を10馬力まで高める事を余儀なくされた経験があった。
つまり、海中に浸かっている船底面積が大きすぎ、その分ハルと海水との摩擦による吸引抵抗も増大してしまい、船長:船幅の比率に対して平底の和船などより大きなスラストがプレーニングの為に必要とされる事となるのであった。
頻繁にポイントを変えていくルアーキャスティングやナブラ打ちの様にRun&Gunを繰り返すたびに大きな出力を必要とする「カテドラルハル」は、イニシャルコストのみならず、ランニングコストからも我が国のガソリン価格の実情からとても見合うものでは無かったのである。
そこで、「ステップハル」形状とそうで無い同サイズの「ノーマルハル」形状の実験用船底モデルを作成してみて、同じ水流での吸引度合をテストしてみた処、ステップの無い方①は水流にピタリと張り付き、ステップの有る方②は、いくら手で貼り付け様としても剥がれてしまう結果が得られ、確かに吸引抵抗を抑止する効果が認められたのである。

これなら、「カテドラルハル」に「ステップハル」の形状を融合したハル形状を突き詰める事で、不必要な大馬力機関を搭載しなくとも充分スムースなプレーニングから滑走、そしてフィッシングボートには不可欠な停船時の安定性、更に低燃費を高い次元で満足させることが出来るものと確証し、実寸でのプロトタイプ艇の試作、開発スタートを決意したのである。
勿論、一発では納得が出来る形状には程遠く、ステップの位置や角度、深さを変化させ、その都度試運転を繰り返す事で、漸く納得出来る形状に辿り着くまでには2シーズンの月日が掛かっていたのであった。

トータルでは3シーズンもの月日を費やした訳であるが、完成した時にはこれなら、14フッターでも実質的には、弊社18フッター艇の欠点を解決し、更には、気泡の上にドライバーズシートが設置された好条件と、実際に海水をフロアデッキにポンプで投入した不沈テスト基準を満足した経緯から、より足の長い航行区域が確保された事で、日本の海に於いて充分通用するソルト用フィッシングボートのベストスモーラーを誕生させる事が出来たという、万感の思いで一杯であった。
このテーマの追及を行う事は、即ち過去の体験や舶来艇のノウハウを基に日夜検討を重ねては白紙に戻すことの繰り返しで、正直悩ましい日々の連続であった。
しかし、初心に戻ることで見えて来たことがあった。
それは、弊社最小艇であった「Day Dream 11」の製作時に当時、米国の沿岸警備隊に採用されていた小型艇の船底形状であった「カテドラル」形状を採用し、バウ方向から見ると「トリマラン」形状に近い試作ハルまで製作しテストした事を思い出した。

このハル形状なら、スモール艇での停船時安定性は抜群であった。
しかしながら、当初予定していた搭載機関5馬力では、中々プレーニングしてくれなかったのである。結果、最大搭載馬力を10馬力まで高める事を余儀なくされた経験があった。
つまり、海中に浸かっている船底面積が大きすぎ、その分ハルと海水との摩擦による吸引抵抗も増大してしまい、船長:船幅の比率に対して平底の和船などより大きなスラストがプレーニングの為に必要とされる事となるのであった。
頻繁にポイントを変えていくルアーキャスティングやナブラ打ちの様にRun&Gunを繰り返すたびに大きな出力を必要とする「カテドラルハル」は、イニシャルコストのみならず、ランニングコストからも我が国のガソリン価格の実情からとても見合うものでは無かったのである。
そこで、「ステップハル」形状とそうで無い同サイズの「ノーマルハル」形状の実験用船底モデルを作成してみて、同じ水流での吸引度合をテストしてみた処、ステップの無い方①は水流にピタリと張り付き、ステップの有る方②は、いくら手で貼り付け様としても剥がれてしまう結果が得られ、確かに吸引抵抗を抑止する効果が認められたのである。

これなら、「カテドラルハル」に「ステップハル」の形状を融合したハル形状を突き詰める事で、不必要な大馬力機関を搭載しなくとも充分スムースなプレーニングから滑走、そしてフィッシングボートには不可欠な停船時の安定性、更に低燃費を高い次元で満足させることが出来るものと確証し、実寸でのプロトタイプ艇の試作、開発スタートを決意したのである。
勿論、一発では納得が出来る形状には程遠く、ステップの位置や角度、深さを変化させ、その都度試運転を繰り返す事で、漸く納得出来る形状に辿り着くまでには2シーズンの月日が掛かっていたのであった。

トータルでは3シーズンもの月日を費やした訳であるが、完成した時にはこれなら、14フッターでも実質的には、弊社18フッター艇の欠点を解決し、更には、気泡の上にドライバーズシートが設置された好条件と、実際に海水をフロアデッキにポンプで投入した不沈テスト基準を満足した経緯から、より足の長い航行区域が確保された事で、日本の海に於いて充分通用するソルト用フィッシングボートのベストスモーラーを誕生させる事が出来たという、万感の思いで一杯であった。
- 2012年7月21日
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