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ビッグバド

  • ジャンル:日記/一般
  • (戯言)
学生の頃、

5歳以上離れた方達が、

度々、

夜釣りに連れて行ってくれた。

ある夏の晩だった。

当時の私は、

トップオンリーの釣りをしてて、

その日はSさんと、

何処かの野池で、

トップの釣りを楽しんでいた。

私はタブルスィッシャーを、

Sさんはビッグバドを。

子供の頃に、

父親に連れられて行った、

夜中の釣具屋さんや、

もう少し大きくなってから、

自分の意思で釣具屋に行った時も、

ずっと目に入っていたルアーだった。

その頃の私はと言うと、

ただのオモチャで、

飾る為か、

悪い冗談なのだろうと思っていた。

その夜も、

そんなルアーは釣れない、

正統派はダブルスィッシャーだと、

黙々と投げ続けた。

深夜の水面が割れた、

Sさんの竿が曲がった。

数秒後には、

Sさんの手の先にはバスが居た。

私は結局、

夜と、

ビッグバドと、

Sさんには勝てなかった。

次の日から、

ビッグバドとクアーズは、

私のタックルボックスの常連となった。

今でも、

あのブレードが鳴る度、

深夜の野池を思い出す。

頑固な若僧が、

少し頭を柔らかくした、

ある夏の夜を、

甲高い音が記憶していた。

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