【千魚釣探】悶絶レベルの冷たさ　源流冷水紀行

雪代が混ざった川の冷たさは尋常ではない。

（2月中旬にウェットウェーディングをしたことがあるが里川レベルとは比較にならない冷たさ。）

今回は山歩きもあるのでウェットスタイルにしたのだが、さすがに時期尚早だった。

川に入る度に「あ～」とか「う～」とか奇声が上がった。

一方、友達はリミッターがぶっ壊れたらしく積極的に入水していた。

肝心の釣りの方だが、日光が川に差し込むようになってくると少しずつ魚影を見せるようになってきた。

ただし、数は多くない。

それにその大半が岩奥に隠れていて、夏場ならば好ポイントになるであろう、落ち込みなどにも付いていなかった。

２度追いもしない。

魚によっては目の前にルアーを通しても反応しないので、活性の低さを伺い知ることが出来た。

正午近くになってもボウズのままだった。

源流釣りとは面白いもので、単純に上流に行けば釣れるというものでもなく、魚影が濃い区間とそうでない区間が存在する。

遡行を続ける内に魚影がなくなってきたので、そろそろ潮時かなと感じていた。

これ以上冷たい思いをするのにはウンザリしていたし、早く引き上げて温泉にでも浸かりたいと思っていた。

ちょうど目の前に好ポイントが広がっていたのでここを終着点にしようと考えた。

岩陰にスピナーを落とし、流芯に向かって巻いていくと、離れたところからヌ～ッと黒い影が追いかけてきた。

ヤル気はありそうなチェイスだ。

数少ないチャンス。何とかモノにしたい。

投げること数投。

流芯に差し掛かったところでゴゴゴという本日初の感触。

なかなかの良型。

新調したワンタッチ渓流タモに入魂。

ドデカイ頭にほっそりボディ、筋肉質なヒレ。

厳しい環境を生き抜いた源流イワナの姿がここにある。

その後、友達も格闘の末に１尾釣り、本日は納竿とした。

2016年4月20日
コメント(3)

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みんなからのコメントコメントする

おはようございます。
まだ源流は冬ですね。
虫が動いてないのでしょうね。
これから、魚達も餌を食べて体型が戻っていくのでしょうね。
私は痩せたいのですがね。
しかし、最後のボ回避は流石です。

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2016年4月21日

山猿

sima

岐阜県

>山猿さん
こんばんは。
まさに源流は冬でした。
今の時期にウェットは無謀でしたよ。

山へ行くと、歩いたぶん食べちゃうので結局いっしょなんですよね　笑
源流イワナのように耐え難き時を耐え、断食しないといけないのかもしれません。

最後のボ回避は山の神様のご慈悲ですね。
全然釣れる雰囲気じゃなかったのでラッキーでした。

来月の中旬ぐらいになれば楽しめそうですね。

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2016年4月21日

こんばんは！

雪代入る流れの中お疲れ様です。
友人との渓流も
それはそれで楽しいですよね(*´ω｀*)
静かに、ゆっくり、
山を歩く楽しみを共有する。
僕もそんな時間が大好きです。

写真の岩魚。素晴らしい。
薄い可憐な朱点、尾鰭の上下朱枠。
一つ一つの鰭も大きい。
勇ましく美しいのですが、
岩魚らしい愛嬌はもちろんあり。
心奪われます。
専門雑誌に載ってても
おかしくない個体ですね。

写真だと、白点が
上半身背中にはほぼなく
下半身背中には少しだけ薄らあるかな？
僕はニッコウ、ヤマトの
正確な判別方法には自信がありませんが
ヤマトの血が入っていそうな魚ですねぇ。

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2016年4月20日

keen

神奈川県

sima

岐阜県

>keenさん
こんばんは。
やはり気の合う仲間との釣りが一番ですね。
釣れても釣れなくても楽しいもんです。

写真のイワナですが、たぶんヤマトだと信じてます　笑
専門家は一度魚をさばき、肝臓等からDNAを採取して識別するという話を聞いたことがあります。
つまりは、外見のみでの識別は困難ということではないでしょうか。

私も以前は背中の白点で識別してましたが、知識を得る毎に分からなくなってきましたね・・・

ちなみにこの川も下の区間で放流をやっていて、その区間では背中に白点のあるイワナが釣れます。
明らかに外見が違うんですよね。とても同じ魚種とは思えなくて。

最近、色んな川で調査が行われてるそうで、
河川ごとに独自のDNA配列をもつイワナが存在する、ということが分かってきたみたいですよ。
気付いたときには固有種が消えていた、なんてことにならなければ良いのですが。

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2016年4月21日

>simaさん

川ごとに固有の岩魚って
様々な顔を持ってますよね。

やはり、識別は難しいのですね。
詳細なお話ありがとうございます！

フライ雑誌のフライロッダーズ
で、固有種岩魚やヤマト岩魚に
ついての記事を読んだ事があります。
僕も安易な画一的放流には
少し疑問がありますね。

が、難しい事は抜きにして
素敵だなと思える岩魚が泳ぐ川。
それだけで、十分。

無粋なコメをして申し訳ないです。
ニッコウ、ヤマトがとかではなく
simaさんが釣った岩魚。
僕はその魚に惚れました(^_^)

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2016年4月21日

keen

神奈川県

sima

岐阜県

>keenさん
放流事業は一長一短なところがあって複雑ですよね。
イワナをはじめ、アマゴやヤマメも馴染み深い魚でありながら謎多き魚です。
まだまだ未知なる部分が沢山ありますが、こういったことが少しずつ解明されて、それが種族の存続に繋がっていけばと願う次第です。

ありがとうございます。
まだまだシーズンは始まったばかりです。
安全第一で良い釣りをしていこうと思います。