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▼ Prologue 最果てに懸ける
- ジャンル:日記/一般
- (自転車旅, 最果てに駆ける, A piece of the great journey)
航空会社のおねーさん
「お客様のチケットは名前の表記ミスがあり搭乗できません」
RYU
「ええぇぇくぇrちゅいおぱsdfghjklzxcvbんm!!」
自転車釣旅を始めてから今年で10年目。
そして学生最後の旅である。
アニバーサリーである。
そんなアニバーサリー自転車釣旅は、自身9回目の飛行機トラブルからスタートするのであった。。。
あぁ、幾度となく飛行機に乗って遠征を繰り返してきたのに、なんで今さらこんなアホくさいミスをしたんだろう。。。
※姓と名が入れ替わっておりました。
気づいてチケットを買った某エク○ペディアという旅行会社に電話するも、コールセンター員が全員カタコトの日本語(多分留学生)で一向に交渉も進まず、最終的に航空会社に直談判するもNG。
つかエ○スペディア、会員登録時に勝手に入れ替えてねーか?
そして姓名入力がクレジットのところと逆に入力するから分かりづらいし、ミスしても全然気づけないし、元コールセンター員(業種違うが)の僕からしても対応ダメダメだし。。。
後で調べてみたら相当評判悪いみたい。
おっと、、、愚痴が。。。
閑話休題。
そんなわけで、当初は
・コスタリカ・サンホセからパナマ・パナマシテティーまで走り、パナマシテティーからアルゼンチン・エルカラファテへ飛び、エルカラファテから世界最南端の街・ウシュアイアへ
という予定だったのだが、日本-コスタリカとパナマ-アルゼンチンのフライトがご臨終したので、旅をどうすればいいか再度考えなければならなかった。←ちなみにこれが出発の2週間くらい前 笑
さてさて、どうしよう?
名義変更もできず返金無しのキャンセルで買い直すしか方法はないらしい。
ちょっっっっとへヴィー過ぎるダメージを負った精神状態では、どうにも解決策を見出だせそうになかった。
いや、こんな時こそシンプルに、だろう。
僕は何がしたいのか。
そんな単純な問いを紐解くため、この10年の旅を一つ一つ、思い出してみることにした。
ちょいと長い自己陶酔な回想だが、最後の旅の記録だもの、大目に見てお付き合い願いたい。
初めての自転車釣旅は小さな小さな冒険だった。
2007年9月3日、中学二年生の夏休みの最終日。
誰にも言わずに早朝に家を抜け出し、期待と不安を呑み込みながら河川敷のサイクリングロードを駆けていった。
いわゆる中二病というやつだろう。笑
悲しいことがあって、上手くいかないことがあって、でもその源はどうしようもないことばかりで。
自分の力で何かしてみたい。何かを変えてみたい。
そんな大人に背伸びして近づきたいガキが選んだのが、自転車だった。
2008年。
初めての浜名湖遠征を決行した。
初めての箱根越え、暴風雨での走行、灼熱のアスファルト。

越える度に自らの力で切り開いた景色が見える、それが何より自分を鼓舞するものだった。
そして始めて箱根を越えた時、確かに何かが変わり、始まった気がした。

2009年。
この年のフィッシングショーで、とある方とお知り合いになった。
当時浜名湖をホームグラウンドにされていた方で、自転車で行ったんだと伝えると「またおいでよ。一緒に釣りに行こう。」お誘い頂いたのだ。
その年はちょうど台風が来てしまって自転車で行くことは出来なかったのだけれど、楽しい楽しい釣りができた。

2010年。
この年は浜名湖の更に先、高知へ向かった。
今考えてみても、この時は毎日相当な距離を走っていた。
何故、走り続けるのか。
あの時の僕はそんな問いに答えることはできなかっただろう。

まだまだ遠くまで行ける。
浜名湖で感じたその感触だけを頼りに、自分なりの精一杯を叩きつけた。
高知は、祝福してくれた。

2011年。
中学・高校6年間続けたアルペンスキーの最後の1年。
自転車と釣りは二の次で、夏のヨーロッパ遠征練習が終わった後に少しだけ浜名湖へ行った。
そういえば、この時は友人も一緒だった。

思えばこれが最初で最後の複数人自転車釣旅になった。
2012年。
大学生になった。
人生でこれ以上無いほど全力を傾け、そして失意の結果に終わったスキーを引退して。
それがあまりにも苦しくて、苦しくて、僕は一番やってはいけないことをした。
叶わなかった夢を別のナニかに投影し、すり替え、忘れ、納得しようとした。
そのスケープゴートが、日本縦断自転車釣行だった。

当然の如く、僕は幻を成し遂げられたはずもなく、ただただ、水面に映った蛍を掴み取ろうとして窒息した。
2013年春。
友人2人と共にタイへ初めての海外釣旅。

旅とは鏡である。旅は人を変えない。
異色だからこその景色が鮮明に映し出した自分の姿を見て、それに気づき、納得した。
例え忘れようとしても、投影してすり替えようとしても、残酷なほどに、夢は夢以外の何物にもなれないのだと。
もう手を伸ばしても届かないことは分かっていて、でもそれでも良くて。
いつかきっと見えなくなって、追いかけた日々も薄れて記憶の底に沈殿していく。
僕らの大切な景色は、大切なままセピア色に変わる。
蛍は今もきっと名も知らない後輩たちの心の中を飛んでいる。
それで、いいじゃないか。
そしてRUN THROUGHという物語に幕を引き、2nd Stageの幕を開けた。
合言葉はこうだ。
楽な道より楽しい未知を
2013年夏。
単独でパプアニューギニアへ。
ある程度情報のある南側ではなく、一切の情報が無い北側へ。

探していた魚は釣れなかったが、何かがとても清々しかった。
それは決して楽な道じゃなかったけど、楽しい未知だったから。
2014年春。
友人とアマゾンへ。
人によってトラブルに巻き込まれ、でも人によってたくさん助けられる。
何処でもあっても人には人が必要なんだと改めて思う。

旅を通して新しい何かが分かったわけじゃない。
結局、見えることは旅という鏡で映し出されるものだけなのだから。
それは今じゃないかもしれない。
だから、いつかこの記憶に映った何かが意味をもって立ち上がるまで、大切に持っていよう。
この旅でバックパック旅に終止符を打った。
もっともっと、楽しい未知へ。
そのためには、やっぱり僕にとっては自転車が必要だから。
2015年夏。
留学から帰ってきて、夏にアフリカへ。
初めての海外自転車釣旅。
走りながら、ふと幸せと偶然について思う。
アフリカと聞けば多くの人が貧困や犯罪を連想する。
でも僕の見たアフリカは、他の何処でもあっても同じように、しっかりと人の暮らしがあって、笑い声があった。
幸せってなんだろう。
いつか誰かが「永遠とは終わらない連続ではなく希釈した一瞬」と言った。
幸せもそれに近いと思う。
積み重ねて感じるものではなく、見いだすものであり、日本語で言えば足るを知ることなんだろう。
そして幸せとは"偶然"の解釈なんじゃないだろうか。

もしあのときああしていれば、こうだったのなら。
無限に近い選択肢の掛け合わせた1つを奇跡と言う名の偶然で解釈するならば、やはり幸せとは見いだすものだろう。
誰しもがそれぞれの世界の中心に生きていて、それぞれの幸せを見いだしているんだろう。
ここ、アフリカでも。
2016年夏。
就職活動が終わり、アラスカへ。
幸せな偶然に始まり、幸せな偶然に終わった旅だった。

10年前に海を目指す大きなキッカケとなった東京シーバスネットを知り、5年後にその村岡さんが紹介していた星野道夫の本「旅をする木」を日本縦断中に古本屋で偶然手に取った。
以来、どの国に行くにもこの本と一緒だった。
そして今回、旅の舞台はこの本の世界と重なった。
最後の夜にオーロラが極北の空を照らした魔法のような夜に、僕は就職活動の後に考え続けた問の解に辿り着いた。
僕は正しい選択をしたのか?
選択が正誤の規範に依るのではなく、己の意志の介在の有無に依るならば、そこに選択の正当性という概念の存在する余地はない。
そして納得できないのなら、何度でも選び直せば良かったのだ。
たとえ選びうる選択肢が同じものだけであったとしても。
そういえばアラスカで気づいたんだ。
僕にとって自転車旅とは「理想の在り方」である、と。
何処を走るのか、進むのか、休むのか。
全てが自分次第なのだ。
全てを己の責任で背負い、己の意志で決断し、行動する。
自転車旅はその体現なのだ。
それが望む在り方だ。
そう、僕はそう在りたいのだ。
そう在りたいから、行くんだ。
正直今回の中米行きは惰性だった。
ただ、行ったことの無い場所を走る。
そんな理由だった。
一方で後から付け加えた最南端は違う。
僕が本気で行きたいと心から願った場所なのだ。
別に世界地図を埋めるために走っている訳ではないのだ。
ならば行き先は迷うことはない。
中米編があるために諦めていた、最南端へと繋がる自転車乗りの聖地、アウストラル街道へ行こう。
幸い、今回はその直前でブラジルへ行くことになっていたから、直接そこから行ってしまえ。
捨てるチケットの分は無駄になってしまうが、お金なんぞ社会人になってから稼げばいいさ。
さあ、さんざん迷ったがこの旅が僕の10年間の集大成。
誰にも譲らず、委ねない、決断の意志の体現。
全身全霊の想いを最果てに懸けて。
さあ、行こうか!
Be passionate, confident, energetic and crazy.
Run through it no matter what !!!
- 2017年3月20日
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