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ショータ・ジェンキンスです。 ようやくfimoの触り方を理解してきました。 皆様よろしくお願い致します。

炎の3連戦・その後 やっぱり持ってる!?奇跡のラスト釣行 ~僕らは永遠にキチ友だ~

前日の長丁場、最後の釣り遠征から1夜明けた月曜日、早朝から釣りにいく予定でしたが、疲れていたのか2人ともダウン。その日は午後から、シン君ひとりでカナルに出撃し、どうにか大きくないながらラストパイクをキャッチし、同じパイク部のYoshiさんにも一目会えたそう。良かった良かった。

翌火曜日、帰国前日。それでもシン君には諦めきれない理由がひとつあった。最後にカナルでパイク釣れたし、もういいかなぁと迷いながらも、やっぱり諦めきれなかったモノ。40cmはあったであろう、日曜日に遠征で逃がした大物のパーチ。逃がした魚はどんどん大きくなる、考えれば考える程、あの瞬間がまぶたの裏に焼き付き離れない。大袈裟だけど、思い残しては欲しくないので僕もプッシュ、そして火曜日の朝に、最後のパーチ釣行。

場所は、エリアは違えど同じ水路続きのカナル。まだ薄暗い早朝ではなく、出勤の人達に混じってロンドンの地下鉄で釣り場へ。超快適。以前シン君は、ナイトバスの乗り継ぎに失敗、3時間以上掛けてここに到着した。あの時の失敗もこれでリベンジ成功(笑)、完全に準備は整った。天気も良い感じ。ドラマを起こす要素は揃いきった。

先ずはチャブの群れる小川を攻めるも、チャブはあまりやる気なしで乗らず。何匹か小さいパーチが釣れるだけ。
小さなパーチでもしみじみと釣るシン君が印象的だった。いつかは自分も帰国する日が来て、イギリスで釣るのが最後になる日が来るなんて、今はまだ想像も出来ないけど、そうしたらやっぱりカナルに行くのかなぁ。

スピナーやミノーだと、小さいのばかり針に掛かってサイズが選べないので、敢えて強気にペンシルで攻める。中学生時代から、数々の爆釣を経験させてくれたメガバス、Dog-X。出たのは20cmちょっとのパーチと、ドッグXと同じぐらいの子パーチ。1匹大きめのがバレたけど、ひょっとしたらパイクだったのかもしれない。

程なくして後方からシン君の叫び越えが聞こえる。どうやらデカイのを掛けたらしい。日曜日にバラしたのがまだ効いているのか、完全にビビリ腰になっている。走って向かったが、間もなくバレてしまった。糸がまた切れたと思ったみたいだけど、掛かりが薄かったらしい。シン君またも完全に凹み気味。あの時の悪夢再来か。

予定していたポイントまで上がり切ったものの、まだ大物は釣れていない。仕事に向かう混雑も考え、残された時間は1時間程。前に大型パーチの群れにスイッチが入っていた場所を重点的に攻める感じで、戻っていくことにした。特に先ほど大きいのをバラした場所は入念に攻める感じ。『居着き』と『群れ』の両要素があるはず。

大物を逃がした場所をシン君が攻めるも反応なし。そこで僕が試してみると、1投目で30cm程のパーチが釣れてしまった。後で聞いたら、あの瞬間シン君は泣きそうになったらしい(笑)けど、救いはシン君が逃がしたヤツよりも明らかに小さかったこと。やっぱりこれぐらいのが群れている気がする。そしてここでひとつの仮定が生まれ、それが証明されかけた。続く2投目、スイムセンコーでまたも良型をキャッチ。



間違いないぞ。もう残りも10分か15分を切ったところだったけど、まるでバラバラだったパズルが繋ぎ合わさっていく様に、ここでやっとパターンが見つかった感じだった。それでも正直諦めかけた。僕は時計を気にしながら早めに探り、シン君にプレッシャーを与えない様に少し離れた。

基本釣り人っていうのは、同じパーティーで釣りをしていてもあくまで個人競技を戦っていると思う。心のどこかでは、大物は俺の針に掛かってくれと願っている。相手は自然なのはわかっていても、時々相手を間違える。
でもこの日だけは釣って欲しかった。僕が40越えのナイスパーチなら、シン君のセンコーに食らいついた。

予想外の炎天下、本当にもう諦めかけたその時、後ろから叫び声がする。もう相当焦っている感じ。シン君は全く以て素人ではない、むしろ連続的なルアー釣りの経験では完全に先輩。その彼がもうそれはそれは、何も言わなくても、頼むからランディングしてくれと目が訴えていて、岸から少し後ずさって糸を張っている。

正直僕も緊張した。明らかに良いサイズのパーチなのは分かった。これを逃したらもうどうしようもない。マネージャーに電話を入れて、今日は釣りが止められないので仕事はお休みさせて下さいと電話をしないといけなかったかもしれない。パーチのアゴの力は強く、力が入らない様に口を開かせても、そこからもう一度噛む力で、体を持ち上げる様に持ち直してくる。逆に良い型のバスなんかは、1度あのデカい口を開かせれば、体の重みもあってか暴れにくくなると思うのだけど、口が小さめでマッチョなパーチはそれが効かないことがしばしばある。

案の定1度目ランディングミス、ビビって鳥肌が立った。キャッチ率の大きな影響を及ぼしているかは知らないが、ワームフックのバーブに感謝!笑 2度目のピックで見事魚を持ちあげた瞬間はもう、桜木と流川の最後のハイタッチシーン並みのパチーンを決めた。逆に半分諦めかけてことで、糸から殺気が消えたのかどうかは、魚に聞かないとわからないが、諦めないで良かった。ここまでもう一度来た甲斐があった。感無量で納竿。


君はやっぱり「持ってる」

この魚をキャッチした時、シン君の足は震えていた。その全身が震える様な感動や、全身が泡立つ様な後悔の合わさった『今までの釣り』が、今度は僕らの『これからの釣り』を作っていく。もしも逃がしていたとしたら、それはそれで頭の中で、一生涯生き続ける様なBIG FISHになったかもしれない。それでもやっぱり釣り上げて、この手に抱きたいから釣り続ける。その瞬間こそが、まだ見ぬワクワクへと駆り立ててくれる無限の原動力なのだから。


待ちに待った40cm、見事な魚体

最後の最後に良いモノを見せてもらい、大切なモノを受け取りました。シン君本当にありがとう。また何処かでタッグを組んで、また一緒に水辺に立てる日を、今から楽しみにしています。そしてあの魚に感謝です。


また会う日まで。

ではまた。
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