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ショータ・ジェンキンスです。 ようやくfimoの触り方を理解してきました。 皆様よろしくお願い致します。

散々な週末 ~冷たい水と温かい人~

土曜日は上司であり釣友のGencoo氏と、ロンドン某所を探検フィッシング。結果は坊主でしたが、色々と収穫になるものはあったので良しとしましょう。ここはまた夏になったらじっくり攻めたいところ。そして散々な週末、と言うか散々な日曜日にした方がいいでしょう。僕のロンドンパイク釣り史上最悪の事態に見舞われた日曜日でした。


春はもうすぐそこ

土曜日の夜に職場のリービングパーティーがあったので、次の日は寝坊気味。結局5時過ぎから、近所を釣り歩こうとカナルに出撃しました。工事しているところがあるので、少し遠回りしてやっと釣り場に到着、ガイドにラインを通し準備完了、ちょっと竿のしなりを聞いてみようと軽く曲げようとしたその時、、、


『ピンッ』        え??


なんとティップがポキっと折れてしまいました。前回も前々回も全く同じところが折れて、3代目も逝ってしまいました。何回か読んでくれている読者様なら分かって頂けると信じたいですが、これ絶対僕が下手だからとか、使い方が荒いとかじゃないと思うんですよ!そんなこと言ったら小学5年からケースも無しでリュックに詰め込まれてきて、今も現役バリバリにパックロッドにどう示しがつきますか!?
この竿の卸しの人は、前例を見ないケースだ、奇妙だ、などと言い並べて、これが最後とか言って交換してくれたらしいですが、毎回同じトコ折れまくってるからそんなに言い訳も達者なんじゃないですか!?えぇ!!??
ケ○クラフトのいっちゃん安いのでもこんな簡単に折れはせんわ!!

って、もうこれ以上いちゃもんを何も悪くないヒューに言うのも嫌ですし、何よりもうこの竿は使いたくないので、今度釣具屋に行った時に見せるだけにしておこうと思います。報告までにね。今度何か買う時まけてくれとか言ってみたりして。でも行く度に何かくれる優しいおっちゃんだからな、一応もう元は取れたってことで手打ちにしようか。

でもこの狭い岸沿いで、この6ftを切ったロッドは振りやすいぞ!とかなり前向きに、折角来たからと釣りを続けました。そう、ここで落ち込んで帰ってれば良かった訳ですよ。でもそろそろパイクを釣りたかったんですよね。
冬に反応が多かったエリアを流して、そろそろ戻るかなんて思っていた矢先(えてしてこういうタイミングで根掛かるものなのです)、岸からほんのわずか離れたところにしっかりとして手応え。エスフラットを気持ちよく泳がそうとこの日はPEでなくフロロの20lb、嫌な予感がします。

期待を裏切らず色々粘った結果、フロロよりも先にワイヤーリーダーが殉職。でも長い棒でもあれば届きそうな至近距離、水深もいいとこ1m、諦められません。皆さん知っていますよね、ルアーを失くすと僕がどれだけ落ち込むか。そしてどれだけ諦めが悪いのか、、、

一旦家に帰り、いつものヘビータックルに持ち替えて、根っこごと釣り上げてやると現場に戻ります。時間は8時前、そろそろ薄暗くなってきました。向かう途中夜釣りでブリームを狙う釣り人たちとも遭遇、もうそんな季節かぁ。
と感慨深く季節を思っている場合ではありません。しるしを付けておいた現場で早速捜索を開始です。
ジグヘッドとトレブルを合わせたルアー回収機を、ボトムを這う様にアクション、、、食った!乗った!!

を繰り返すも、釣れてくるのは買い物かごが錆びて崩れた様な鉄くずばかり。いくら攻めても肝心のエスフラットがかかった部品?にたどり着きません。底は一体どうなってるんだ?っていうか竿で届いてるんじゃないかと思う様な距離なはず、もしかして部品を何個か抜き上げるうちにポロっととれてどっかに行っちゃったのかな?マイナスイメージに支配され始める、ゴミを釣りまくる怪しいアジア人。

『帰ろうか』 

諦めを口にした時、相棒が悔しいと言います。もうここまで来たら諦められない。どうせ諦めるならやれるトコまでやってやるぜ。もう真っ暗になったカナル沿いで、おもむろにジーンズを脱ぐ男がいたらそれは99%僕でしょう。
この狭いエリアを裸足で探れば見つかるはずだ、前にもこんなことがあったよな。なんて思いつつ決死の入水です。
寒い!こんなに寒いのか!?っていうか入ってから思ったけど、やっぱこんな川はいっちゃまずいよね!?

が、想像以上に底は複雑で、むしろ引っかかりそうな根などない。踏むと動く様なブロックがゴロゴロと転がり、細かい石やゴミを感じれるだけ。かなり長い間粘ってみましたが、むしろルアーがあっても寒さで麻痺した僕の足の裏では感じることも出来なかったでしょう。夜の水面にゆっくりと前後上下に動く上半身、異様な光景ですよ。


意外に綺麗に写っている、、、

そんな時向こうからスピードにのった自転車が走ってきます。僕らを通り過ぎたと思いきや急ブレーキ。もう漫画で見る様な、タイヤの焦げる音が聞こえてきそうな急ブレーキ、そして突っ込みどころ満載な動きでおっさん転倒(!!)。
いや突っ込みどころ満載なのは僕の方、なんたってこんな時間にカナルの中を歩きまわっていた訳ですからね。
質問攻めかと覚悟したその時、おっさんの口にし言葉は意外にも、、、

『お前を笑ったりはしないよ。大切なものなのはわかったから何を落としたのか言ってみろ』

一見ジャンキーみたいなおっさんからの意外な言葉に涙すら出そうになりましたよ。いや格好いいけど今めっちゃそこで転んでなかった!?

聞けば昔かれは酔っ払って自転車をこいでいてカナルに転覆、どうにか這いあがったものの自転車は救えなかったそうな。そして数日後そこを通ると、その時に付けていて自転車のランプがまだチカチカと水中で光っていたそうです。
もう一回落ちたならその場でチャリも引き上げろよとも思いましたが、笑わずに僕のバカげたルアー奪還話を聞いてくれた彼、普通なら笑ってしまう様な彼の【川にチャリごと落っこちた話】も笑えるはずはありません。なんだかキリがいいのでここで捜索を打ち切り、震えながら陸に上がるともっと寒い。『最初はお前のカミさんに川に落とされたのかと思ったぜ。じゃ、俺はお前のイチモツを見たくないから帰るぜ』と、おっさんも颯爽と帰って行きました。

もう思うように動かなくなってしまった下半身。どうにかパンツを脱ぎジーンズを履いて、ここまでやったなら未練はないとカナルを後にしました。ガタガタ震えながらも清々しい気分ですよ。
俺はやってやったんだ。ここまでやって見つからないなら、起こるべくして起きたことなんだ。

家に着き、バスタブで体を温めながら、歯ブラシで爪の間も全て洗いました。もう凍ってしまうんじゃないかというぐらい冷えていたので気付きませんでしたが、裸足で長靴を履いたため靴ずれは出来ているわ、ちょっと足も切れてたわで、体温が戻ると同時にお湯がしみて痛みを感じ始めました。生きてるって素晴らしいですね。

きっと読者様はこの『川』とか、お洒落にドブみたいな運河を『カナル』なんて呼んでしまっているので、どれだけこの水辺が危険な色をしているか伝わっていないでしょうね。その方がいいと思います。それがバレてしまったら、その時は本当に僕は引かれてしまうでしょうからね。ひとつ救いだったのは、失くしたエスフラットはもらったものではなく自分で買ったやつだったこと。これがもしも誰かに頂いたものだったとしたらもう帰ってこれなかったかも。
この歳でいいのかなぁこんなで。来季のPTA会議で子供に読ませたくないブログNo1は決まりですね。   


ではまた。
小さい頃から貯水池で泳いでた俺にはカナルのバイキンなんて効かないぜ!!

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