【塾長釣行記（探求編）】アビガンについて調べてみた♪

　　ニュースでよく出てくるアビガンについて調べてみました。抗インフルエンザ薬とありますが、実際にはエボラウイルス、ノロウイルスなど、RNAウイルスに効果があるようで、インフルエンザウイルス限定ではないようです。インフルエンザウイルスについても、タミフルやリレンザとは異なり、A型、B型、C型、そして新型いずれにも効果があるようです。
　　どうしてRNAウイルスだったら効果があるかというとRNAウイルスが持っている、自分が持っているRNAからRNAを複製するRNA合成酵素（人間の細胞は持っていない）を阻害するからということです。だからエイズのような逆転写して一旦DNAにしてから自分のRNAを作るタイプのRNAウイルスには効果はないです。DNAウイルスにも効果はないと思われます。今回の新型コロナウイルスはRNA合成酵素を持っていますので効果があるということになります。
　　そしてアビガンの場合、タンパク質をターゲットにしていないので耐性はできません。今までにない優れた医薬品だと思います。効果の特徴を見ると、マウスでの動物実験で、エボラウイルスを用いた実験では、感染後6～8日で投与したケースでは効果がありましたが、遅れると効果はないようです。だから感染したらすぐ飲むのがいいようです。
　　妊婦には使えないということですが、これは催奇形性があるためのようです。生まれてくる子供が奇形になる可能性があるということです。これもマウスでの実験結果に基づきます。また、アビガン投与中は、子作り活動はしてはいけないそうです。投与が終わって7日まではだめだということです。それは受精卵に影響が出るからということになります。
　　結論を言うと、アメリカのレムデシビルとよく似た医薬品ということになります。有効血中濃度がレムデシビルのほうがだいぶん低いようで飲みやすいのはレムデシビルでしょうか。アビガンは最初は１回200㎎を９錠飲む必要があります。これを１日２回で１日目は終了、２日目からは１回200㎎を4錠、1日2回に減ります。最長14日間投与できるようです。レムデシビルが2週間後、アビガンも5月中に医薬品として認可が降りることになったので、強力な内服薬治療薬が使われるようになると治療も一気に進むことでしょう。
　　最後に副作用について記載すると、RNAにくっつく医薬品ということで、人間の体内は、いたるところRNAだらけなので、なんらかしかRNAの働きを阻害することによる副作用が考えられます。安全性評価試験では、５０１例中、副作用が１００例に見られたようで、２０％ということになります。血中尿酸増加や、下痢、好中球数減少、GPT、GOT増加などです。

医薬品の名称：ファビピラビル（Favipiravir）

アビガンの構造は、結構小さいです。これだとウイルス内や細胞内によく浸透しそうです。頭痛薬と同じくらいのサイズです。

アビガンの最初の投与例は2014年にさかのぼるようです。フランスの女性看護師がエボラ出血熱に感染して投与され、治っていることが挙げられます。レムデシビルよりもエボラウイルスに対してはアビガンのほうが効果が優れているようです。

中国では、2020年3月17日に臨床試験が終わっており、後発医薬品として製造が開始されているようです。投与後14日では、胸部X線画像の改善率は90％を越えているとの論文発表もされているようです。

日本でもすでに4月26日の時点で2194人に投与されているそうで、その時点での入院患者8051人のうち4分の1がアビガンを使用していることになります。

以上、アビガンについて調べましたが、だいぶん先の展望が明るくなってきたようです。

富山大学が研究した成果であることを最後に記しておきます。すごいですね、富山大学！！

2020年5月6日
コメント(6)

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みんなからのコメント (ログインが必要です)

こんばんは～～

日本政府の対応ってなんでこんなにトロいんですかね？
緊急事態なんですから決まりに縛られる事なく迅速に対応して欲しいものですね。

2020年5月6日

とくさん

大阪府

リレイズ・トム

徳島県

>とくさんさん

こんばんは＾＾

ホント、そうですよね。まず、首相にアドバイスする人たちが弱腰なんだと思います。バシッとこれは正しいからこうしたらいいという人がたくさんいないと首相は文系の人だからわからないですよね。昔、日本は一度戦争で負けてから弱腰になってますが、明治のころの人たちみたいにもっと自信を持って活動したらいいと思います。

2020年5月6日

こんにちわ＾＾
専門的な事は分からないですがコロナに効く薬が早く使える様になって感染者の方の症状が少しでも軽くなるならいいですね
ワクチンや治癒する薬が出来ればコロナも普通のインフルエンザ的な認知度に近づくのかも知れませんが早くそうなってコロナ以前の世の中に戻って欲しいもんです＾＾

2020年5月6日

ＦＡＬＣＯ

大阪府

リレイズ・トム

徳島県

>ＦＡＬＣＯさん

こんにちは＾＾

今回、アビガンを調べてみて、これなら入院患者、一気に全員退院させられるなあと思いました。収束ももうすぐですね。早くしないとまた、今年も大阪に釣りに行くころには会長に全部キビレ釣られてしまってアジングのときみたいに当たりだけで遊ばれることになってしまいます(笑)

2020年5月6日

オベリスクほとんど周知されてませんが、これもかなり期待できます。抗エボラ薬のクロロキンは論外逆に死亡率があがり、米国のレビデシビルは近日承認されますが、期待外れ。　医療が金儲けになっる例ですね。

面白いことに

醤油の分子構造と抗HVI薬の分子構造がそっくり似てるんですよね！

先祖の知恵ってやつです。

最近、コロナが肺ペストじゃないかと疑ってます。　モンゴルと中国国境で大量発生してまして、中国政府がコロナ以上に躍起になって対応してます。

最後に5月7日、11日、17日、27日の深夜地震や火山噴火に注意して下さい。

2020年5月6日

オニギリ

香川県

リレイズ・トム

徳島県

>オニギリさん

こんにちは＾＾
さすが、オニギリCIJ長官、情報の収集レベルがちがいますね(笑)
僕なんか、オベリスクは、全然情報までたどりつきませんでした！！
アメリカのレミデシビルもそこそこ効果はありそうですが、日本のアビガンは断トツで効果が出ているようですね。クロロキンは昔から使われているものだから効果は知れてるでしょうね。

意外とそんなもんですよ。医学部の研究でも新しいことは何もなく、昔からおじいちゃん、おばあちゃんがこうしたらいいと言っていたことを証明してるだけなんですよ(笑)

肺ペストは、僕も見つけられました。中国は国土が広すぎるから、ホント、収集つけるの難しいですね♪

了解です。夜釣りに行くときは、津波を想定していつも高いところに逃げられるところだけにします♪

ありがとうございます！！

2020年5月6日

>リレイズ・トムさん

書き忘れましたが、注意する日に非常事態宣言延長解除した翌日から2、3日も気をつけて下さい。

昨年から震度4深さ10kmの地震が多発してて、政府は南海トラフで注意喚起してますが、長野県、静岡県、東京都直下が危ないと見てます。

今、揺れの無い断層の滑り(スライド)云々情報が出てますが、毛唐フェイク記事なので注意です。

怖がらせる積もりは無いのですが、富士山も危うい。

2020年5月6日

オニギリ

香川県

リレイズ・トム

徳島県

>オニギリさん

ありがとうございます！！

今、スマホのスケジュールにアラーム付きで地震や火山噴火に気をつけるよう入力しておきました。
生まれてからこのかた、まだ南海地震も東海地震も起こってないからやばいですよね。

2020年5月6日

コメント失礼します！
先日の芳香剤の消臭剤も、真似させて頂きたいと思います。
ネットが臭くなるのが嫌→ネット使わない→太い糸で抜き上げ→バラす、という悪循環に陥ってますので・・・

さて、上記、アビガンについてご質問があります！
『RNAからRNAを複製するRNA合成酵素を阻害するから』
とあります。
酵素もタンパク質であるという認識です。
すると、
『アビガンの場合、タンパク質をターゲットにしていないので耐性はできません。』
に、疑問を持ってしまいました。

ものすごーく簡単で結構ですのでお教えください！

2020年5月6日

つむ

東京都

リレイズ・トム

徳島県

>つむさん

おはようございます。僕も今朝、調べたばかりなので、きちんと理解はしてませんが、アビガンは、RNAを構成するA,U,G,Cといった核酸のダミーと考えてもらえばいいかと思います。ウイルスがウイルスのRNA合成酵素を使って自分のRNAをつくるとき、A,U,G,Cを取り込むのですが、アビガンが間違って取り込まれて正常にRNAを作れないというのが作用機序です。耐性ができる医薬品は、タンパク質に結合するので遺伝情報が変わると結合できなくなってウイルスが生き残るようになります。アビガンは、タンパク質に結合するわけではないので耐性ができることはないです。

アビガンはどちらかというとチミン、ウラシル、シトシンといったピリミジン塩基に似ています。プロドラッグと表記されてますが、アビガンが体内で3リン酸化を受けると初めて効果が現れるそうです。

つむさんのFGノットも美しいですね！！芸術品です！！
あんなの、僕もできたらうれしんですけどね(笑)

2020年5月6日

>リレイズ・トムさん

ありがとうございました！

自ログで、耐性に関する質問が来てしまって、
よっぽど『あとはトムさんに聞いてください』って書こうと思ったくらいでした！

プロドラッグであるとすると、どこで代謝を受けるか、によるとは思いますが、
代謝部位（たいてい肝代謝か腎代謝）によっては、肝機能障害、腎機能障害があると慎重投与、とかなるかもしれませんね。

代謝酵素にもよると思いますが、併用薬との兼ね合いも。
アビガンの作用増強、とか作用減弱とか、
併用薬の増強、減弱とかですかね。

あとは、アビガンの適応が、
・発熱以外の有症状者
・PCR陽性者
・不顕性感染者も

とか、どれになるか、ですね。

アビガン厨が湧いて出たり、

予防効果も明らかでないのに、
予防投与を！
とか
予防投与にも保険適応を！

とか言う方が増えないと良いですね。

ありがとうございました！

2020年5月6日

つむ

東京都

リレイズ・トム

徳島県

>つむさん

こんにちは＾＾
お役に立てて良かったです。アビガンの場合、塩基の部分だけ似せているので、RNA自体にくっついてRNA合成酵素がRNAのレールの上を走るのを阻害すると思われます。RNA合成酵素が新幹線に例えるといいでしょうかね。アビガンに引っかかって脱線します。

あくまでも、感染してからの投与が正解でしょうね。ウイルスに感染していなかったら何の意味もないので。

ネットの消臭も活用してくれてありがとうございます♪
たくさん、魚、釣れますように(笑)