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失敗を失敗のまま仕上げる

今のネット内の日本人は
誰かが『失敗』することを手ぐすね引いて待ってます。
そしてその失敗を総出で叩くことで、小さな何かを満たそうとしていますよね。

ところがどっこい、人間というのは失敗がないと成長もありません。
失敗しないようにする必要なんて本当はない。
迷惑もかけます。それもまた佳し。

失敗の中にはアイデアがあったり、取り繕う行為の果てに
新しい成功もあります。

ないわけがない。

失敗を叩く人間というのは、本当は何も出来ない自分にモヤモヤしたものがあるんですよ。そういうときも誰にでもあります。

だから、なんかやるときは、その行為の果てにあるものを恐れないようにすればいいだけだと思います。
失敗も共有。
皆様、叩く人を笑う側に。

今日はそんな失敗のお話。



TERUさんにカメラをもらいました。
GR Digital3というやつです。レンズに傷が入って、もう一個仕入れたらしいんで、いただきました。
フィルム時代にGRやR1sを内部改造して2焦点にしてまで使っていたので、
この機種名には思い入れがあります。

(価格.comより画像無断拝借)

で、このグリップ部分ですが、商品撮影とかやってると
ワームを扱う会社なので、グリップの素材が結構重要になります。
樹脂によっては可塑剤で溶けるんです。
だいたいのゴムは大丈夫ですが、コレはかなり溶ける素材と判断。
いただいてすぐでしたが、速攻剥がしました。
ブチルテープ系の両面テープでくっついてただけなので、
簡単に別の素材を貼れました。

で、この高級感のためか厚みのある部分に
ピッタリはまる布系素材を探したら…
ウチには毛革しかありません。
しかも毛の抜けるラビットやムートンばかり。
ヌートリアか牛があったはず、と探すと、赤い牛毛皮が。

貼ってみると、とんでもなく赤く光ってダサイ。

これが冒頭でいう失敗です。
要らんことをした代償。
さて、どうしよう。

しかし、見た目なんかにお金をかけてまで張り替えたくない。
そこで、この毛皮を社内にある黒の染料(ポーク用)に浸けてみました。
毛の赤さは変わりませんが、地肌の色は黒になり、
若干マシになりました。

次はレンズに付けるフィルターです。
釣りでは偏光フィルター(PL)というのを使います。
そこで、純正のフードアダプタGH2というやつを
リコー社の方にすすめられました。

で、その買い物時にレンズの先端の径を変換するステップアップリングというやつを購入。
手持ちのフィルターやレンズカバー、フードなどを見て
43-46mmでコンタックスGのパーツ用、43-52mmでPLなどのフィルター用、あと52-46mmのステップダウン。そして43mmの保護フィルター。

これで合計約6000円ほど。

ここでまた失敗が発生しました。

(画像はアマゾンより無断拝借)

そう、フードがデッカいんです。
これでは赤の毛皮を貼ったダサさを強調します。
でもわざわざ切るとまあ、取り返しつかなそう。

ということで、自宅にあったコンタックスGのフードGG1(だと思われる過去の遺物)を。
46mm径のネジ式なので、難なく付きます。
フードがチタンシルバーのくせにカバーが黒ということで、
フタを閉めればまあまあでした。容姿的に。

で、ついでにツアイスのレンズのフードをつけてみました。
ZM用の35-50mm用で、ネジではありません。
付くはずもない。でもカッコいい。こっちの方がいい!
ということで、1分思考。
フードアダプタGH2の先に保護フィルターを。
そして、43mm-52mmのステップアップリングを閉めてみます。
なんかキレイに収まってます。


最後にフードを少し回すと、ガッチリキープ。
センターも出てます。
これはある意味奇跡。本当に感動の1分を体験できました。

ついでに52-46のステップダウンリングを入れ、
ツアイスのレンズカバーをしてみます。
おおお!それっぽい。(写真のカバー)
最後にピンバイスでカバーに穴を開け、
三脚代わりに付けたマンフロットに繋いでPEラインで落下防止。

そして最後に実際撮る段階での問題対策。
デジカメに慣れた皆様には関係ないですが、
フィルム&1眼ばかり使ってると、どうしても覗いてしまうんですよ。
ファインダーってやつを。ないのに。

そこで、自宅から28mmのファインダーを探すことになります。
ところが、コンタックスG1とか使うような当時金のない人間が
そんな細かいもんを持っているわけがない。
全部の画角を一発で出来るものしかありません。
持っていたのはソビエト時代のターレットファインダーというやつでした。


28mm+35mm+50mm+85mm+135mmの
ありがちなレンズに対応できるファインダーが
一個になった便利グッズ。
ただ、ツアイスイコン製(画角が違う)のパチもんなので
市場では当時も今も、かっこわるい安物扱いです。
ええ、構いません。

これ、膨らんだ向きがあって、コンタックス用は写真と違って左に膨らむらしいです。
※G1の場合はこっちで正解です。
買ったときにG1に不向きだったのでお蔵入りしてたのですが
ここへきてようやく開眼しました。
だって赤いロゴが毛皮の前衛感を緩和してくれるもの。

ただ、内蔵フラッシュは開きません(爆)。

全景がこれ。




うん、奇抜すぎる(爆)。
数時間でこの前衛的な姿。
カッコいいかどうかは、もはや異次元の問題に。

これは…あえてひとことで言うなら。

『すでにGR、ではない』ですね。(爆)

まあ、いいや。
この日記を書こうと思って画像検索したら
GRをいじってる人たちが結構いるようで、
TERUさんも昨日「そういうカメラなんです」とおっしゃってました。
なので、方向性は間違ってはいないことが判明。

うん。


…でも…いろいろ見たけど
色の革張りはあっても
前衛的な赤い毛皮なんて誰もやってないし。
個人で張り替えた前衛的な人もいないし。

ハッキリ言って失敗の類いだと思います。
が、元の姿に戻すのに数分も掛かりません。
なので、多分次の成功へのきっかけになると思いこんでます(爆)。

例の事故で保険会社が取った対応によれば
コンパクトカメラは戻って来ないらしいので、
しばらく取材もコレで。

※この記事を参考にしたい奇特な方へ
このターレットファインダー使用時は内蔵フラッシュが開きません。
ファインダー外しても、フラッシュがフードで片隅をナナメにケラレます。
張り替えの際に接着などをしたら、ビスが開けられないので
おそらく会社側のサービスを受けられない可能性があります。
以上を十分ご理解下さい。

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