巡り合いは偶然で凌ぎ合いは必然

ゴロタ歩きに疲れたので、
当初の予定通りに埠頭へ向かう。

お化け屋敷のような廃墟街を抜けたところに目的のポイントがある。

深夜でも煌々とした埠頭。

現在は全く使用されてないのだが、
常に明かりが灯ってるんだ。

まずは埠頭のヘチを【レンジバイブ45ES】で流す。
1投目から小さい反応アリ。

セイゴがタップリと入ってきてるようだ。
小さすぎてフッキングがキマんない。

バラシを繰り返しながらようやく1匹。

この後も同じようなセイゴが何度か回遊してきたが、
ヒットまでいたらなかった。

そして最後の【レンジバイブ45ES】を殉職。
これで手持ちのタイリクスズキ対策ルアーが消滅。

時計を見ると5時をまわってた。
ゆっくり休憩して始発のバスに乗り込むことも考えた。
なんたって眠いシナ。

昨夜のポイントに戻るなんて、どうだろう?
時間も経ってポイントの状態は回復してる筈。

クラクラの頭でバスの出発時間から逆算。
その答えは、


よっし、戻るぞ。
10分もあれば十分だ。

ポイントに着く頃には朝日が昇り、
明るくなっていた。

明るい時間帯にポイントを再確認したのだが、
目で見える情報が増えた分、

「ホンマにこのポイントで釣れるんか?」

って疑心暗鬼になりそう。
その位、釣れそうもない所なんだ。

でも、ボクだけは知っている。
ここには何かが居るんだ。

ゴロタ巡りの結果、
ここに辿り着いたのは偶然。
でも、決着をつけるのは必然なんだ。

管極MGクランク】をセット。
そして1投目から当りアリ。

続く2投目。
ルアーが底に着弾したその時、ヒット!

最初はチョッと重いだけの手応え。
しかし、釣られた事を自覚したターゲットが猛反撃に転ずる。

ロッドは弧を描き、ドラグがベロベロと滑る。
フックはバーブレス。
バレるなと何度も念を送る。

そして、ついに

やっぱり、レッドドラムだったんだな!

バッチリ丸呑み。

これにてゴロタ巡り第一幕に決着。
周りに誰も居ない事を確認した後、

ヨッシャー!

と大きな声でガッツポーズ。
とにかく結果が残せて嬉しかった。

始発のバスには間に合う計算だったが、その公式に方向音痴の値を忘れてた。

帰り道を間違えて、
結局バス停で待ちわびる事に。

だが、この気分の良さは如何なモンかね。
次はどのエリアに照準を当てようか。
考えるだけでも楽しいな。


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