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17'純淡水域川鱸 ”最終決戦 最後の夜〜Final Battle Last night”

  • ジャンル:釣行記
前回の霜月のボイル撃ちで極太フッコを獲った釣行の翌日からの夜勤を終え久しぶりに土日が絡んだ連休。

夜勤明け寝る事無く様々な私用をこなしながら過ぎて行く休日。
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イベント事が多く都内に繰り出す事が多くなるこの時期。

帰宅した後は娘と近所の公園までサイクリング。
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景色は晩秋、感じる空気も冷たい。

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落葉樹は色付き足下は綺麗な落ち葉の絨毯。

気の済むまで走った後は自宅に帰宅し夜に備えて水位テレメーターと魚道ライブカメラをチェック。
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カメラに写る沢山の秋の遡上魚達に清流鱸の終わりを感じずにはいられない…

テレメーターに関しては時期的に鈍り続ける水位の低下によってこの時期本命である狙いの筋にはまだ入れない状況。
無理すれば入れない事も無さそうな水位だが大増水後の地形変化の可能性と昨年の秋に流された事を考えると無理は出来ない。
流石にこの時期の水温で去年のような流され方をしたらヤバい事になるだろう…
そんな事もあり今夜も前回極太フッコを獲ったシャローフラット系のポイントに入ろうと決める。

そんな事を考えていると買い物に出掛けるという嫁と娘。
息子は部活の試合で居ない為にチャンスとばかりに自分もそのまま準備を済ませ早めに大河へ向かう。

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日が短くなっていくこの時期。
大河の土手を上ったと同時に夕日が沈んで行く。

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風は殆ど無いが空気は先日までと違い結構冷たい。

準備を済ませ川岸に向かい入水。
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ナイロンウェーダー越しに感じる水温もかなり冷たくなって来た。

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そして所々に役目を済ませた秋の遡上魚の亡骸。

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そして美しい色に空と大河が染まって行く中、狙いの筋に突き進み先日同様のシャローランナーによる攻めを繰り返す。
先日はボイルが有った事によって魚の存在に気付いた位。
本日も生命感は何も感じないまま時間が過ぎて行く。

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期待していた時間にボイルも反応も無いまま、あっという間に闇に包まれた…

”流石に毎回有る事じゃないよな…”

ハイシーズンでも毎回反応があるような事は皆無な海から遥か150km〜以上上流の完全淡水域。
しかも白鮭の屍が所々に沈んでいるような状況で清流鱸がこのエリアに普通に居るとは思えない。

厚手のインナーと靴下を履いているが約一時間の浸かりに足が”ジ〜ンッ”として来た。
釣り下り小移動を繰り返しながら徐々に開始直後の期待感に包まれたキャストから惰性のキャストに変わって行く…

”駄目だなこりゃ…”

岸際に戻りながら最後にもう一度だけ前回獲ったポイントを撃って駄目なら諦めて帰ろうと思いそのポイントに入り直す。

シャローフラット系のポイントだけに無駄なプレッシャーを掛けないように一旦岸に上陸してから大回りして狙いの立ち位置にストーキングしながら入る。

そして狙いを定めシャローランナーをダウンクロスでフルキャスト。
ロッドを立てスローリトリーブで引き波を立てさせながら狙いの流れに流し込んで行く。
シャローフラット系の大人しい流れと言えども太めの流れが岸際に当たるこのポイント。
シャローランナーはヨタヨタしながらもそれなりのスピードで岸際に流されて来る。
そして砂礫ボトムのチャンネルが走っていると思われる一番の狙いのラインに入ったシャローランナーをロッドを寝かせ潜行させた直後に”ガツン”と明確な反転バイトと同時に重みが乗った。

”居たっ!”

いきなり絞り込まれるロッドと唸るドラグ。
そして”ズバババババーーーンッ”とシャロー帯を一気に突っ走りながらの横っ飛びの鰓洗いに割れる水面。

”悪くは無いサイズだ…”

ポイント的に激流では無いシャローフラット系。
目に見える障害物も無ければ大きな沈下物も無くハードボトムの地形変化も無い。
完全淡水域メインの流速MAX系の荒瀬やゴロタ絡みのポイントと違い一番遣り取りは楽なポイントだけに焦らずゆっくり相手を寄せて来る。
しかしそれなりのサイズの魚だけに寄せて来ても突然スイッチが入ったようにドラグを唸らせシャロー帯を突っ走る。
そして同時に”プンッ”と片側のフックが外れた感覚が伝わって来た。

”ヤバい…”

岸に向かって後退し寄せに入っていたが流石に危険と判断しテンション抜けに注意して巻き上げ自分からシャロー帯を魚に向かって歩いて行き距離を詰めながらヘッドライトで相手を照らし出す。

「良しっ、ランカーいったぞ!」

美しい銀鱗を見て自然と一人闇の大河で声が出る。
そして掛かりを見て問題無いと判断し取り込み寸前で暴れる相手に注意してグリップランディングを試みる。
そして下顎を掴んだ直後に”ゴババババーッ”と頭を振って大暴れする相手。
気持ちよい位の冷たい水を顔面に浴びながら「獲ったぞーっ!」と歓喜の雄叫びが闇の大河に木霊する…


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白鮭の産卵行動が活発になり役目を終えた屍が所々に沈む海から遥か上流完全淡水域に清流鱸のこの姿。

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切れの一つもない力強い大きな尾鰭。

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目の前に横たわったのは84cm、4.6kgの砲弾型体型のランカー清流鱸。

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昨年最後の魚と比べたら極太とは言えないが秋らしい太めのボディ。

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遣り取り途中で感じた”プンッ”というフックアウトの感覚はフックブレイク。
ほぼ新品のベリーフックが一本破壊され一本が伸ばされていた…
しかし残された一本が下顎に再フッキングしてくれていた。
リアフックはカンヌキにガッチリフッキング。

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今季は諦めていた自分達的ランカーサイズに最後の最後で出逢え感無量…

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大型台風直撃により今季は無理だと思っていた最終決戦。
諦めなくて良かった…

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表水温は10.6℃ともう少しで一桁台といった状況。
正直完全淡水域のこの水温ならお手上げといった水温なのだが奇跡は起きた。

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この水温に溶存酸素量もあってかあれだけのファイト後に撮影までしてもほぼ蘇生要らず。

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”ありがとう”
感謝の気持ちを込めて大河へ放す。

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今夜こそ最後だろうと相手を最後までしっかりと見送る…

自分の中で今季の全てが終ったと思った瞬間一気に力が抜けた感覚が全身を襲う。
自分では気付かぬ内にそこまで気を張ってこの釣りに打込んでいるのだろうか…?

伸ばされたベリーフックをプライヤーで戻し「フ〜ッ」と深呼吸をした後に惰性で先程同様の立ち位置まで入水し再び同様の位置にフルキャスト。
すると今度は着水立ち上げと同時に”カーンッ”と乗らないバイト。

”まだ居るのか…!?”

水温10℃台といった状況で他にも反応がある事に驚きながら再び攻めを繰り返す。
すると数十投後くらいに先程仕留めたランカーが喰って来た位置とほぼ同位置で”ヌンッ”といった感触にいきなり絞り込まれるロッドにそれなりの重みが乗る。

”また来たよっ…!”
”まるであの時と一緒のようだ…”

数年前の十一月の最終決戦でポイントは違うが釣友と最後に高反応の良い釣りをした事が脳裏を過りながらのファイト。

”ゴババババーーーッ”と派手に割れる水面の音と重さからして再びランカーの可能性がある良型なのは間違い無い。
そして下流に向かってシャロー帯を”ジッ、ジジジジーーーィ”とドラグを唸らせ一気に加速したと同時に”プッ”と抜けるテンション…

”く〜っ、バレちまったよ…”

貴重な二本目は惜しくもファーストランでフックアウト…

直様回収し同様にキャストし狙いのラインを通しながら巻き上げて来ると再び”カンッ”と鋭いショートバイト。

”えっ、マジか…?まだ他に居るの…!?”

この寒空に怒濤のラッシュと言わんばかりの出来事にアドレナリンが久々に全開といった状況だったがその後は反応が途絶えた…

一瞬の時合いといった状況だったがポイントを考えると正直驚きが隠せなかった。
自分の中では今まで晩夏から初秋がメインと考えていたポイントだけに晩秋のこの出来事は新たな引出しになったかも知れない。
しかし此所は一筋縄ではいかない海から遥か上流の完全淡水エリアだけに毎年の再現性は乏しい。そんな訳で今後同じ事が起きる可能性の方が低いだろう…

そして大河に浸かりながら今年の出来事が走馬灯のように頭の中を過る。
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今年も終わった…

自分の中で一区切りをする為に今季の終わりを決めたこの夜。
しかし最後の高反応に獲れなかった魚が少なくても二匹は居た筈。
コイツらを仕留める為にログは一旦締めてもまだ数日は大河に通う事になるだろう。
そして一番狙いだった別のポイントにも水位が減水気味に安定したら何度か撃ちに行かなくてはならない。

そんな訳で悪足掻きはあと数日続きそうだが、有終の美を飾る為にも2017年の純淡水域川鱸遊戯は一旦締める事に決めた。

始まるとあっいう間にやって来るこの釣りの終わり。
例年に比べたら無我夢中で通った感は薄いかも知れないが、フィールドである大河と天候などの状況や動き、そしてターゲットである本命の動向などこの釣りの事が頭から離れる日はどれだけ忙しくても一度も無かったと思う。
それ位魅力的な自分の中での本命であるターゲット”純淡水域川鱸”
また来年も夢を魅せてくれ…


※2017年純淡水域川鱸の釣行記はこれにて一旦終了いたします。今季はログのアップの回数も少なく、釣れても釣れなくてもフィールドに出たら直ぐにログアップするリアル釣行記とはいきませんでしたがなんとか締める事が出来ました。来年も引き続き多忙な為にどんな流れになるか分かりませんが、今までの様なリアル釣行記がアップ出来るように努力したいと思っています。
今年も釣れない釣行記を楽しみに観覧して下さった方々、本当に有り難うございました。


ソル友の皆様、fimoに登録している皆様、また釣りと魚とフィールドを心から愛するアングラーの皆様、残り約1ヶ月半、2017年のシーバスゲームを思う存分堪能して下さい。

そして同じ大河の淡水域を攻めるソル友、リバージャンキーの皆さん、川は違えど上流域の川鱸に拘る皆さん、沢山のコメント&メッセージありがとうございました。

皆さんのコメントが現在の自分の大河へ向かう活力となっているのは間違いありません。

来シーズンも宜しくお願いします。

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