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ルアーの視認性という恩恵 ジョインテッドクローでシーバスゲーム

情報の貯蔵と、そこへの経路が爆発的に発達した21世紀において、人が知識を得ることは容易い。


ただ、その手段を持ち得ない彼らはどうやってここに辿り着くのだろうか。

鮎の気配がまだ薄い瀬でふとそんな事を考える。



今日は外したか。


ダメな理由を考えている時点で集中も無く、モチベーションも上がらず、仕方なく行ったと言える数投だった。



もう帰ろうと思ったが、だからこそ、普段はあまり好きじゃないカラーを気まぐれで投げてみた。






ポツン岩


強い流れが作る、直径5~10cm前後の石が敷き詰められたシャロー帯。

流心の切れ目に何故か1つ、点の様に存在する、ボーリングの玉よりも少し大きめの石、というよりも岩がある。


当然、人から見ても一番解りやすく、魚も一番着きやすい場所。

流速が速過ぎる場所ではシーバスも他の魚と同じく、むしろ流れの緩い場所が重要になる。


モチベーションが低くなっていた私は、とりあえずもう一度、負けを察した将棋打ちが綺麗な棋譜を作るかの心境で、そこだけやって帰ろうと思った。







ライトニング


今回そんな負けの形作りに入った私が手にとったのは、ダイワコラボモデルのジョインテッドクローの中でも、特に普段は使わなそうなライトニングだった。




4dpdpjrhkgpguazzpbio-793c18a8.jpg

http://www.daiwaweb.com/jp/fishing/item/lure/sea_le/jointedclaw/



ジョインテッドクローでは、これまでリアル系カラーのみを使用してきた事もあるが、そもそもルアー全般における話で、カラーというか、塗りで、クリア系があまり好きじゃない。

シルエットがボヤケる気がする、というだけの理由だけれど、水面ゲームしかやらない私にとって、これは重要だと何となく思っていた。






利点


クリアかどうかはシルエットの強弱に関係が出そうだけれど、正直、ナイトゲームでカラーの差がそんなにあるとは思っていない。

ただ、それは魚にとっての話で、人に対するメリットは直ぐに解った。


「見える」


思っていたよりも、何故かクッキリとルアーが見える。

グローを疑ったがどうも違うらしい、問い合わせた所、ハッキリと否定された。



リアル系カラーでは全く見えず、特にナイトゲームでは勘というか、経験則でやっている部分が、目で間違いなく見えるという点で大きかった。


流せてるつもりではなく、流すコースを外してない事が確認出来る、という点において。


今回は関連しなかったが、これまでの経験則からは、特にテンションフリーでジョインテッドクローをドリフトする場合、ルアーの姿勢と僅かなコース差で魚の反応が全く変わる事がある。

勘違いが無い様に補足すると、これは正解があるのではなく、好みが違うという話。


閑話休題。






奥か手前か


流心側から流して、岩の裏(奥)に入れるか。

それとも、岩を手前に避けて、ヨレの切れ目を通すか。


ここで、断然面白いバイトが出るやり方として、リーダーを岩に引っ掛けて、ルアーをこちらから見えない位置にステイさせて待つという、提灯の派生バージョンのようなやり方もある。

もちろん、いざとなれば取りにいける事が前提だ。


ただ、この日はミスからリーダーが通常よりも細く、魚がいる確率が低いのにリスクをとる必要が無いと考えて、岩を手前に避けて流す、ノーマルなアプローチをとった。







狙い通りに操る楽しさ



ここで、前述したルアーに対する視認性の良さを特に感じた。

岩に対して、流れに対して、ルアーの姿勢、流れる速さ、今まで何となくでやっていたのが”見える”楽しさ。


岩を手前に交わした瞬間に”ジョイクロを操作”する、いや、見えるからこそ、それが思い通りに出来る。


ここで楽に、簡単にをテーマとする私が行う操り方はフリー状態からのテンションドリフト(ラインを張るだけ)です。



図解などはこちらの記事

http://www.fimosw.com/u/kickoff055/3bpervf56cy36v




たまらなく出そうな風景に落ちてたモチベーションが上がっているのを感じた。






一人と一匹


岩が作るヨレの切れ目にルアーが入ったのを確認し、水を噛ませないようにロッドを立ててラインを貼り、上流側にテンションを作る。

この時、ロッドを寝かしていると、グイングインと手元で感じるほどにS字に泳いでボトムに刺さるので注意。


すると、水のエネルギーに逆らいだしたジョイクロが流れの中で、身悶えるように水面をスライドしていく。





まるでデイゲームの様に、その時、全てが見えていた。


真後ろから縦にルアーを飲み込むようなバイトに思わず見とれて、合わせがヌルくなる。

ネイティブトラウトの様に、全身が見えるジャンプ、矢口先生の絵で見たことがある風景だ。

これだからシャローはたまらない。




gziuybdxzt47ri3jpsmp-e6f0d821.jpg



※使用のベイトタックルはDAIWAから借りています。

ミドルクラスなベイトロッド編 DAIWA モアザン ベイトキャスティング

http://www.fimosw.com/u/kickoff055/3bpervfkpou3sb





私は先人の知恵がある、だが、お前はどうやって、今、ここに居る。

同じ知識を持つ、せっかちな一人と一匹は出会った。


ただ、お互い外したようだな、と、共に鮎を待つ狩猟者に別れを告げた。




そう言えば今日は鵜がいない。

なるほど、流石だ、やりおる。



 


凄い釣れるのではなく、凄いバイトが出るジョイクロに魅了されて
2年位の間、ひたすら投げ倒した段階で書いた記事です。

(その後に3年分を都度、追記してます。)


ジョイクロに興味や関心がある皆さんの参考になれば幸いです。

ジョインテッドクローでシーバスを釣る基本
http://www.fimosw.com/u/kickoff055/3bpervfcrdmog6



 

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