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最後の奇跡・・・

  • ジャンル:日記/一般
ザワザワザワ・・・
 
深夜の静まり返った川面に生命感が宿る。
冬の使者・・・コノシロ。



 
その大群が今年も河口に集結してきたのだ。
 
連日の寒さで気温は1ケタ台。当然表層水温もさがり、一見魚は海に下っているかのように感じる。
 
ところが実際に12時間ブッ続けでウェーディングしてみると、上げ潮が思いのほか暖かく、下げでは考えられないくらいの生命感が湧き出すのだ。
 
くだんのコノシロをはじめ
 
ニロギ(ヒイラギ)
 
エガ二(ノコギリががざみ)
 
などヤツらの大好物もそこかしこに気配を感じ取れる。
 
 
 
数日に渡って現場付近のパターンを徹底的に調べ上げて、目的の魚を引き出すのが自分のパターン。
 
今回もポイント選択には悩まされたものの、どうにか見つけたコノシロたちの楽園。
 
「ここに居る・・・。」
 
決心は決まった。
 
この晩秋の時期にヤツラを狙うには次の要素が必要不可欠となる。
 
①     ディープに隣接するシャロー
これは日中にシャローが暖められて水温が少しでも上がりやすい。ただし魚自体がいるのはディープエリア。夜間になると暖かいシャローに這い出してくる。

②     ベイトはコノシロ
イナっ子・カニ・ニロギ(ヒイラギ)とベイトが豊富ななかでこのコノシロを捕食している個体が個人的には一番釣り易い。身質がやわらかく一口で丸呑みしやすい。またボリューム満点のため釣れる魚はブリブリの個体が多い。

③     上げ潮が効くところ
ただのメリハリのないオープンフラットでなく幾スジもスリットが入ったポイント。そんなスリットのなかをジワリジワリと暖かい海水が逆流していく。この海水層のトンネルがヤツラの通り道なのだ。
 
 以上が個人的にこの時期にポイントをおおまかに絞り込むための要素。
 
 これらを鑑みながら現場に当てはめてみると・・・。
 
 一日目・チヌやマゴチといった暖海性の魚が釣れる。このとき大型ミノーにアタックしてくるようであれば、大型のベイトを意識している可能性が高い。
 
 二日目・大型のタイリクスズキが回遊してくる。いわゆるコノシロつきのブリブリの個体。ゲソゲソの居着きはあまりあてにならないので注意。
 
 三日目・宴のはじまり。ヤツラがソコリからの上げ潮になると途端にラッシュがはじまるが、時合は短い。ここでは他魚を掛けずにヤツラだけに的を絞ったルアー選択が必要となる。

 四日目・前日の好調を夢見ていくと非常に渋い。これはコノシロの群れについてヤツラも移動してしまったから。反応がないと思ったら迷わずに少し場所をズラすと本隊を見つけることができる。
 
 だいたいこのパターンは4日周期で終わることが多い(あくまで個人的見解です。)
 
 今回も、連日連夜の出撃で徐々にその包囲網がせばまる。
 
レッドがキビレを釣り・・・



 
良型のタイリクが顔を出し



そしてついに隣のニンベンにヒット。


本人にとって実に数年ぶりになるだけに見ているこっちまで嬉しくなる1尾でした。

 
そして・・・迎えた最終日。
 
 西から低気圧が。東からシケマン様がそれぞれ向かってくるギリギリの状況(爆)。
 
  雨雲レーダーで確認しながら、釣りができるのもあと1時間・・・。
 
その前数時間前から最強波動ミノー ブルーオーシャン140Fを音速リトリーブやハイパージャークで水中をかき回し、コノシロをおびえさせて作り上げたフィールド。
 
 コノシロの逃げ方が鋭くなったその瞬間を見計らって、ボトム付近を得意のクイック&スローで攻めたおす。
 
 このとき、実はゆっくりとロッドを持ち上げてルアーを上昇軌道に移すのがコツ。
 
 実は数日前にボトムで痙攣して沈んだコノシロに異常にシーバスたちが興味を示しているのを目視していた。
 
 泳いでいるコノシロには見向きもしない・・・
 
 ヒラうちしているコノシロには近づいてくる・・・
 
 そしてボトムに沈んでいる痙攣してるコノシロには執拗にアタックしている。
 
 このシーンを目の前の水中に当てはめながら、ブルーオーシャンをボトムすれすれでクイック&スローしていく。
 
グリグリ・・・すぅ~
 
グリグリ・・・すぅ~
 
グリグリ・・・ガッツン!!
 
 ロッドをぶん殴られるような強烈なバイトに渾身の力でアワセを叩き込む。

どばばばばっ
 
水面で怒り狂って暴れまわるヤツ。
 
すばやく距離を詰め、主導権を握りながら一気にシャローに寄せてくる。
 
あと10m・・暗闇に赤い目が浮かび上がり、その軌跡が赤い残像を残す
 
あと5m・・ライトの円のなかでルビーのような瞳と金色のボディがゆらぐ
 
あと2m・・・手を伸ばせば届きそうな距離だが、うかつに近づけば自分もフッキングされる危険性がある。
 
そして・・・シャローにズリあげて思わずランディング成功。おもわず夜空にむかって咆える。
 
見守ってくれた仲間たちの歓声、ここまでのプロセス。いろんなものでモミクチャになりながら手にした達成感。 
 
感無量。


 
ようやく手にした重量感におもわず感極まる1本でした。

高知のみなさん、フィールドで出合ったアングラーのみなさん。ありがとうございました!!






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