プロフィール

川本 斗既@ガチ

島根県

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2025/7 >>

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

検索

:

タグ

アーカイブ

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:7
  • 昨日のアクセス:189
  • 総アクセス数:816960

QRコード

ランカーの価値


ここ最近のバラし・・・・

その原因はわかっている

ストラクチャーギリギリをラインテンションで流すと

どうしても流すライン分アワセにタイムラグができる

必然的にストラクチャーに巻かれるリスクが高い

その為リーダーを普段常用する20lbから25lbに替えていた

ラインテンションで流す釣りの場合

流れにラインが引かれ

ルアーの頭は下流を向いて流れる

シーバスは流れに対して上流を向いて

流下してくる鮎を捕食しようとしている

だから太いリーダーを使えば使うほど

シーバスの口にルアーが入るのをリーダーが邪魔する

だから可能な限りリーダーは細い方が掛かりはいい

だがそれには問題もある

バイトがあった時にストラクチャーに巻かれないように

流すラインの量をギリギリにしなければならない

複雑な流れの中この量をコントロールするのは至難の業

同じ流すならこの量は多い方が楽だ

そろそろ凄腕の魚も入れ替えたいところだが

それよりなにより秋らしい1本が欲しい

なのでリーダーは今日はあえて掛ける事を優先して20lbをセット

小さい魚には用事がないのでいつものように最初から

ストリームデーモンをおもむろにボックスから取り出す
 
繰り返しやってきた同じ作業
 
流れに乗ったデーモンに魅了された50にも満たないシーバス
 
 

 
ここ最近セイゴの群れが大量に入川して邪魔をする
 
彼らもこの時期限定のディナーにありつこうと必死なのだろう
 
 

 
だが今日欲しいのはこんなサイズではない
 
大抵セイゴが邪魔をすると場が荒れて大型が口を使いにくくなる
 
そんな中でも今日は不思議と焦りや不安はない
 
デカイ奴が居そうな張りつめた空気がそこにはあるし
 
こいつなら出せる!というストリームデーモンもある
 
そして何より自分自身がいつもより集中出来ている
 
例えるなら野球や武道をするとき極限まで集中すると
 
相手の球やパンチがスローモーションに見えるそれに近い感覚かもしれない
 
水深2m近くまでの水底を照らすまだ満月の余韻を残す月明かり

ストリームデーモンも月明かりに照らされ

早く投げろと言わんばかりに妖しくそして艶かしく光に映し出される
 

 
決して条件は良くないが必ず出ると言い切れる

必ずヤツは居る!!

対岸付近を流れる流芯
 
その手前にもヨレが2本
 
沖の小さいワンドに流れが当たって出来ている反転流
 
出そうなポイントは4箇所
 
先ずは手前を流れる小さなヨレから
 
ここも50あるかないかのセイゴが我先にと口を使う
 
次のヨレ
 
何事もなくダウンまで通過
 
居ないのか?
 
そして本命の流芯

その向こうへキャストし流れにラインをはらませ流す

この時サミングは可能な限り控えてラインを送り出す

そうする事で短時間でラインにテンションがかけれる

流れの力を借りてストリームデーモンに命が吹き込まれる
 
ここで出るだろ?という所を通過

出ないか?
 
いやまだある!
 
その先の反転流との合流点
 
そこへデーモンを送り込みわざとテンションをかけアピール
 
デーモンがターンするかしないかの所でテンションを抜く
 
そして待ちに待ったその瞬間が訪れる
 
セイゴのバチャっとはまた違う小さい音でコポッというバイト音
 
一呼吸おいてアワセを入れる
 
一瞬 木? と思わせるような重み
 
多分ランカーは間違いないそう確信できる
 
そしてもう1つ確信できる事

この魚はバレない
 
ルアーのコース、捕食のタイミング、フッキングのタイミング
 
そのどれもが完璧だったといえる
 
もしこれでバレれるとすれば運を持っていなかったというしかない
 
川の中では食物連鎖の頂点に君臨するシーバス
 
その魚と対峙する
 
彼らにとっては命がけの攻防
 
最後の最後まで必死の抵抗をみせるシーバス
 
月明かりに照らされ銀色の巨体が水面に浮かぶ

独特のオーラを放つストリームデーモンには

こんな畏怖すら感じるような魚が相応しいのかもしれない
 
デーモンのスプリットリングを破壊し
 
 

 
フックを引き千切る抵抗をみせた見事なプロポーションのシーバス
 

 



 
84cm  5.64kg
 
長さこそないが
 
こんな魚を釣りたかったんだ!
 
こんな魚とやり取りしたかったんだ!
 
こういう釣りがしたかったんだ!
 
今日出会えたシーバスは久しぶりにそう思わせてくれた
 
そんな価値ある魚だった・・・



327




コメントを見る

川本 斗既@ガチさんのあわせて読みたい関連釣りログ

同じ種類の記事一覧を見る