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執念! ~自分の土俵~

  • ジャンル:釣行記
君津から富津中央にかけての舘山自動車道では、深夜には気温が最も
低くなる場所である。
この区間の気温を内房シーバスの最盛期の目安としているのだが、
昨日深夜の気温は7℃だった。
経験上ではあるが、5℃を切る位の時が最も良いと思っている。
先週末は10℃を下回っていなかったのだから、そろそろといったところだろうか?
紅葉ももう一息、住まいの中には蚊が飛んで来たりするのだから、
人間社会の暦と自然界との暦とは、二週間程ずれて(遅れて)いるように感じる。
 
さて、今月であるが一年ぶりに凄腕にエントリーした。
いろいろあったが、参戦の理由は、新しいマテリアルを手にしたりと
戦力UPしたことを他のアングラーがエントリーする中で試したくなったからである。
ルール確認を怠っていた為、1匹損をしてしまったが、新兵器による飛距離が
もたらす恩恵は大きく、そして産卵前の荒食いの時期であれば
リミット・メイクは何とかなるだろうという安直な予想は見事に外れ、想像以上に
苦戦する羽目に。
勝負をするのであれば、情報収集等で魚の動きを追いかけるという選択も
あるのだが、敢えて一か所で撃ち続けた。
言わば九州場所の土俵ではなく、自分の土俵で結果を出したかったからに
他ならぬ。
それに、上手くゆけば最初に回ってくる魚の群れを捉えられる。
奴らはサイズがいい・・・そんな目論みもあったのだが。
 
昨夜。
今月出れるのは、もう今夜しかない。
眠い目をこすりながら、C2から向島線、C1、湾岸線を経てアクアを渡る。
 


この時期、お気に入りの風景。
羽田へアプローチする旅客機の灯りが、まるでX´mas Treeが如く、
澄んだ夜空に浮かび、そして連なって来る。
旅客機のパイロットや乗客からもアクアラインは見えているのであろうか、
とにかくこの時期のこの景色がとても好きである。
 
無時、ソコリ前に到着。
前々回はtakuさんが良型のメタボを瞬殺ランディング。
前回はtakuさんも僕もNo Fish。
潮が流れないのに水位は上がるという、経験したことの無い条件では
あったものの、そんなはずはないと、一人明け方まで残って撃ち続け、
カウンターが沖目でバイトを拾うが追い合わせを入れる前にフック・オフ。
その後はバイトも得られず、疲労困憊で恨めしく明けてゆく海を見つめていた・・・
が、発見があった。
 


刻々と大きさは変わってゆくものの、位置は全く変わらない潮目。
いつもの立ち位置とはかなり離れた場所。
次はここで撃とうとカメラに収めておいたのだが、今夜はここで勝負する。
 
時折跳ねるボラが海から生命感を伝えてくれるが、その数は多いとは言えぬ。
水温も幾分低く感じる。
前回まで見えていた、青く光る宝石のような夜光虫が、今夜は見当たらない。
大潮の先週末から、今夜の中潮で何かが変わっているように思う・・・
いや、そう思い込む。
先に進むには、変化が必要だと。
 
ソコリ間際。
ラインを弾く人差し指の第一関節付近の皮膚が切れ、潮水が浸みヒリヒリと痛む。
ハンコックのフルキャストを続けているのだから仕方無い。
ラインを掛ける位置を指の腹に移し、慣れない感触に苦労しながら撃ち続ける。
20分程経っただろうか、やっと沖目で重みを感じ取れるように。
しかし、期待とは裏腹に魚から反応は無い。
レアフォース、カウンター、ジーン130、サーフ120とローテしながらレンジを
下げてゆくものの、変わらず反応を得られない。
もう一度ハンコックに戻し、最初から組み立て直おそう・・・とケースに目をやった時、
目に入ったニーサン。
10cmで12g、この時期この場では、まず使うことの無いプラグ。
実は、思うところがあって、TKLM9cmと共にケースの中に忍ばせておいた。
ライト級プラグをビーストで飛ばす。
ロッドに重みは全くといっていい程乗らず、それが頼りなく感じさえするが、
流れを捉えているので飛距離は出ているようだ。
 
波に揺られ、眠気が増し、足元がふらつきながらのキャスト&リトリーブ。
飛ばそうと、勢い余って前のめりになりそうになりながらの、その3投目か4投目。
流れを抜けて無重力状態、ノー感じなところでズンっとロッドが引っ張られるような
アタリ。
1テンポ遅れて追い合わせを二発、三発。
重い。
ゆっくりと、しかし力強く逆転するスプール、ズルズルと引き出されるライン。
もしやスズキではないのか?
いや、ヘッド・シェイクが確認出来なかったからスレ掛かりか?
エイのそれとも違うし、まさかサメじゃあないだろうなぁと思ったり。
ハードなビーストでそれを止めるのは容易ではない。
それでも何とか寄せることが出来、残り30m程のところでヘッド・シェイク。
 
「やった!スズキだ!!」
 
そのまま後退、苦手トラウマ状態のズリ上げに掛る。
しかしこの魚、かなり手強い。
寄せては伸されてを繰り返すこと五、六回。
サイズは良さそうだ。でも、このパワー&トルクは何者?
ビーストを支える腕が辛くなってきている。フックは標準のST46♯4のまま。
無理をすれば伸ばされるかもしれぬと、あまりしたくはないけど、ドラグを緩め
魚を沖へ出して体力を奪いにかかる。
ラインとロッドの角度を90℃に保つように立ち位置、体の向きを変える。
 
「バレるなよ!バレるなよっ!!」
 
そしてランディング成功!
体高があって激太、ごん太で顔が小さく見える、その魚体に間違いないっ、
80は越えたと確信。
 


おいおい、嘘だろっ?越えていないじゃん。ウエイトは4kg前後あるのに。
分厚い身体、鱗と背びれが古代魚のような風貌。
スマートできれいな魚体ではないが、きっと長生きしている魚だろう。
しかしだ。
またやってしまった。メジャーから口先が2cm程前に(泣)
これでまた実測値よりマイナスの申請だ。
takuさんが持ってたアレ、買わないとなぁ。
 




フックは伸ばされることなく、カンヌキと頭にフッキングしていた。
良く頭に掛ったものだ。
 


新型デジカメ。
裏面照射方式というセンサーが搭載されているので、高感度でも
画像粗れが少ない。夜の砂の上でも、前のカメラとは比較にならぬ程、
尻尾も良く映っている。
この方式を採用している防水デジカメは、このカメラとナオちゅんさんが使っている
最新型のサイバー・ショットだけである(お奨めです)。
 
これで凄腕3匹目。
リミット・メイクまであと2匹・・・でも、この魚で充分だ。
狙ったところで狙い通りに獲れた達成感、それでこの魚。
これ以上を望んではいけないだろう(明日朝早くから健康診断だし)。
takuさんに見せたかったなぁ。
嘯く僕の言葉を信じてくれて、忙しい中遠くまで駆けつけてくれたtakuさん。
こういう魚がいるんだぞっ!ってことを見せたかった。

さて、今回は何が良かったのか?
レンジなのか、アクションなのか、それともミノーのサイズなのか・・・
まぁ、いい。
そんな検証は次回にしよう。
 
着替えを終え、缶コーヒーをすすりながら余韻に浸る。
いつも間にか眠気はすっかり吹き飛んでいる。
西に傾きかけたオリオンの下をすぅーっと流れ星。
さて、家まで110km。
DEAD or ALIVEを聴きながら、アドレナリンを噴出しながら岐路についた(笑)
 

「やったぜーっ!!!」



 
※人差し指は、こんな感じです。


ROD:Fujin´AD BEAST BRAWL 95MH
REEL:STELLA4000S(2-20)
LINE:SEABASS PE POWERGAME1号+NYLON20LB
LIRE:HANCOCK・COUNTER・GENE130・SURF120・NI-SAN
 

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