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▼ #4 ストライプト・バスの未来 14年前のアメリカ
- ジャンル:日記/一般
- (辻説法)
14年前の海外の釣り雑誌の記事です。
題:『STRIPED BASS The Road Ahead』 by Rip Cunningham
翻訳:東 知憲
これは、JGFA(ジャパンゲームフィッシュ 協会)の1999年度 JGFAイヤーブックに掲載された記事です。
#3 何人のアングラーを?はこちらから。
-------------------------------------------
#4 代替魚種はあるのか?
かつて釣り人達が狙っていた魚の多くは、NMFSの「魚類資源の現状」Status of the Fishery Resourcesでは獲りすぎの被害を被っているとされている。
ウイークフィッシュ(ニベ科)、フルーク(カレイ・ヒラメ科)、Blueフィッシュ(アミキリ)などの大西洋沿岸中岸における主要魚種は、今では大きく減少してしまった。
さらに北部では、トートグ(ベラ科、カンダイの仲間)、ブラック・シーバス、スカップ(タイ科)、ウインターフラウンダー(カレイ・ヒラメ類)、ブルーフィッシュなどを獲りすぎている。
釣り人達は、沿岸近くでは他にも釣るものが無いので、その対象をストライプトバスに向けてきたのだ。
また、他の魚を狙っているときにストライプトバスが釣れてしまうことも多い。
しかし、資源管理側にとっては、釣りの対象としてのストライプトバスの重要性が上がってきていることは把握しにくい。
1つ言えることは、ストライプトバスが再び減少することがあれば、最大打撃を被るのはレクレーション産業だと言う事だ。
商業的にストライプトバスを捕獲させようと主張する人々は、一般の食卓にその魚を消費して貰う為だという。
しかし、釣り人も食卓に魚を持ち帰っているのである。
1995年に釣り人が持ち帰ったストライプトバスの重量は5,481.3トン(1210万ポンド)であるが、漁獲されたストライプトバスはそれに対して1,721.4トン(380万ポンド)のみである。
と言う事は、釣り人は漁師の3倍もの魚を食卓に供している事になる。
魚を消費する大衆の蛋白源としての魚を運んでいるのは、漁師ではなく釣り人だと言うわけだ。
もし米国の資源管理者たちがニュージーランドの割当方式を採用するなら、まず釣り人に枠を策定し、残りを漁業に回す方式になるだろう。
しかし、よく数字を検討してみれば、釣り人の為に数字を割り当てると、漁師の分は残っていない可能性もある。
この時点でも、もう望ましい収穫量を超えているという証拠も数多い。
#5 レクレーションによる獲りすぎの可能性に続く。
-------------------------------------------
よく、リリースの話をすると“何だかんだ言っているけど、どれだけ漁師が獲っているのか知らないんじゃないか?”とか“密漁で獲っている漁師みたいな奴が居るから、リリースリリース騒いでも無駄だよ。”とか過去に言われた事がある。
釣れてる時。 スズキに限らず対象となるゲームフィッシュになる魚種が豊富に釣れプレッシャーが低い時は、誰しも『魚を保護(大事に)する話』に耳を傾けようとしない事が多い。
しかし、80UPになるのに最短でも成長に10数年掛かるスズキが、しかも90UPになるとほぼ寿命に近いスズキが安定してそこそこ釣れ続けるようにする為には、釣り人側から考えて行かなければならない気がするんですよね。
でも、12年以上の歳月を経ても、業界はもとよりプロもこういう事は発信しないのよね。 何でだろ?
良いサイズの個体が釣れなくて真っ先に困るのは、それを生業としている人だと思うのですが・・・・・・
シーバスで例えて言えば
大型のシーバスが手軽に街中を走る河川で釣れる。→80cmや90cmのシーバスがちょっと頑張って釣りを覚えると釣れる。→引きが良く豪快なので面白い。→友達もやり始める。→釣り人が増える。→釣り業界(釣り具メーカー・釣り業界のメディア・釣具店e.t.c.)が潤う。
簡単に書いて見たがこういう事では無いだろうか?
ここで、キーになるのは何なのか?
大きいスズキ・大きなゲームフィッシュがコンスタントに釣れ続けるという事が一番大事なのではないだろうか?
『魚が釣れねぇ~と、釣り具は売れねぇ~のである。』
もっと本気で考えて欲しいな。
この記事がJGFAのイヤーブックに掲載されたのが1999年
やっと今になって、1999年に生まれたスズキが80UPに成長しているスズキと言う事です。
この年あなたは、何をしてました?
題:『STRIPED BASS The Road Ahead』 by Rip Cunningham
翻訳:東 知憲
- この記事は『SALTWATER SPORTSMAN』誌の承諾を得て同誌1997年1月号より転載させていただきました。(JGFA記)
これは、JGFA(ジャパンゲームフィッシュ 協会)の1999年度 JGFAイヤーブックに掲載された記事です。
#3 何人のアングラーを?はこちらから。
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#4 代替魚種はあるのか?
かつて釣り人達が狙っていた魚の多くは、NMFSの「魚類資源の現状」Status of the Fishery Resourcesでは獲りすぎの被害を被っているとされている。
ウイークフィッシュ(ニベ科)、フルーク(カレイ・ヒラメ科)、Blueフィッシュ(アミキリ)などの大西洋沿岸中岸における主要魚種は、今では大きく減少してしまった。
さらに北部では、トートグ(ベラ科、カンダイの仲間)、ブラック・シーバス、スカップ(タイ科)、ウインターフラウンダー(カレイ・ヒラメ類)、ブルーフィッシュなどを獲りすぎている。
釣り人達は、沿岸近くでは他にも釣るものが無いので、その対象をストライプトバスに向けてきたのだ。
また、他の魚を狙っているときにストライプトバスが釣れてしまうことも多い。
しかし、資源管理側にとっては、釣りの対象としてのストライプトバスの重要性が上がってきていることは把握しにくい。
1つ言えることは、ストライプトバスが再び減少することがあれば、最大打撃を被るのはレクレーション産業だと言う事だ。
商業的にストライプトバスを捕獲させようと主張する人々は、一般の食卓にその魚を消費して貰う為だという。
しかし、釣り人も食卓に魚を持ち帰っているのである。
1995年に釣り人が持ち帰ったストライプトバスの重量は5,481.3トン(1210万ポンド)であるが、漁獲されたストライプトバスはそれに対して1,721.4トン(380万ポンド)のみである。
と言う事は、釣り人は漁師の3倍もの魚を食卓に供している事になる。
魚を消費する大衆の蛋白源としての魚を運んでいるのは、漁師ではなく釣り人だと言うわけだ。
もし米国の資源管理者たちがニュージーランドの割当方式を採用するなら、まず釣り人に枠を策定し、残りを漁業に回す方式になるだろう。
しかし、よく数字を検討してみれば、釣り人の為に数字を割り当てると、漁師の分は残っていない可能性もある。
この時点でも、もう望ましい収穫量を超えているという証拠も数多い。
#5 レクレーションによる獲りすぎの可能性に続く。
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よく、リリースの話をすると“何だかんだ言っているけど、どれだけ漁師が獲っているのか知らないんじゃないか?”とか“密漁で獲っている漁師みたいな奴が居るから、リリースリリース騒いでも無駄だよ。”とか過去に言われた事がある。
釣れてる時。 スズキに限らず対象となるゲームフィッシュになる魚種が豊富に釣れプレッシャーが低い時は、誰しも『魚を保護(大事に)する話』に耳を傾けようとしない事が多い。
しかし、80UPになるのに最短でも成長に10数年掛かるスズキが、しかも90UPになるとほぼ寿命に近いスズキが安定してそこそこ釣れ続けるようにする為には、釣り人側から考えて行かなければならない気がするんですよね。
でも、12年以上の歳月を経ても、業界はもとよりプロもこういう事は発信しないのよね。 何でだろ?
良いサイズの個体が釣れなくて真っ先に困るのは、それを生業としている人だと思うのですが・・・・・・
シーバスで例えて言えば
大型のシーバスが手軽に街中を走る河川で釣れる。→80cmや90cmのシーバスがちょっと頑張って釣りを覚えると釣れる。→引きが良く豪快なので面白い。→友達もやり始める。→釣り人が増える。→釣り業界(釣り具メーカー・釣り業界のメディア・釣具店e.t.c.)が潤う。
簡単に書いて見たがこういう事では無いだろうか?
ここで、キーになるのは何なのか?
大きいスズキ・大きなゲームフィッシュがコンスタントに釣れ続けるという事が一番大事なのではないだろうか?
『魚が釣れねぇ~と、釣り具は売れねぇ~のである。』
もっと本気で考えて欲しいな。
この記事がJGFAのイヤーブックに掲載されたのが1999年
やっと今になって、1999年に生まれたスズキが80UPに成長しているスズキと言う事です。
この年あなたは、何をしてました?
- 2011年9月29日
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