プロフィール
あるがまにあ
東京都
プロフィール詳細
カレンダー
検索
タグ
タグは未登録です。
アクセスカウンター
- 今日のアクセス:3
- 昨日のアクセス:0
- 総アクセス数:27700
QRコード
▼ 転職
- ジャンル:転職・就職
皆さん、ご無沙汰しております。
諸事情あって、しばらくの間日記を休んでいましたが、この春から復帰です。
今回の日記は、丁度4年前に書いた↓の日記の続きとなります。
併せ読んで頂けると、経緯がわかるかと思います。
http://www.fimosw.com/u/argmania/y8z7nabffe57m5
2010年の夜間デザイン学校卒業以降、自宅にバンドソーや塗装ブースを買い込み、
プライベートブランド「REDLINE」でルアーやロッドの製作を続けてきました。
同年のTSC-Rで年間チャンプが獲れた広告効果?もあってか、最近は知り合いの方から
沢山注文を頂けるようになりました。
・・・が、そのスタイルでどうしても超えられなかった壁が二つ。
本職が別ということと、ハンドメイドでの供給、でした。
デザイン学校に通ったのは、プロダクトデザインを勉強するためであり、
それはすなわち、工業製品=量産品のデザイン工程を学ぶことでした。
幼い頃からの本心からすると、「多くのモノを作って、多くの人に使ってもらいたい」
ということでした。
ここ数年の僕の思いとしては、将来、脱サラして、貯めたお金で金型作って、
量産品をデリバリーしよう、というところでした。
ルアーメーカーにOEMをかけるとすると、金型と最低ロット数、パッケージング、
その他諸々で、1モデル作るとして最低500万程度かかるというのが実情です。
実績も知名度もない、一介の素人が、いきなり量産品を売り出したって、
売れっこありません。
また、量産品レベルのモノを世に出すのならば、相応の意義がなくては
いけないのだと考えていました。
意義は、社会的な役割でもありますし、既存の製品には無いモノ、
他者では成し得ないモノとも言えるのではないかと思います。
その意義を見い出さないことには、不特定多数のユーザに使って頂ける程の
浸透力は無いと思います。
全く新しいルアーなのか、使い方なのか、シチュエーションなのか、
対象魚なのか、コンセプトなのか、カリスマ性なのか、圧倒的釣能力なのか・・・。
そんなことを考えながら、量産品として世に出す価値のあるオリジナルルアーを
模索していました。
明確な見通しはなく、本職でも失敗続きで、人生迷走状態でした。
今年に入り、桑沢デザイン研究所のクラスメートだったA君が、世界のロッドの
ガイドシェア8割を誇る、富士工業の開発職に決まったと聞きました。
彼とは、学生の頃にも、ダイワ製品のデザインを一手に引き受けておられる、
ディーアイディーというデザイン事務所を一緒に訪問させて頂いたりしていました。
その頃からの熱意が実ったんだね、おめでとう、と彼に連絡を取りました。
釣り具業界のデザイン求人なんて珍しいな、そんなこともあるんだな、と考えながら
自分もネットで調べてみました。
「ルアー 求人」というキーワードで。
昔はさんざ調べたこの文句。
いつだって、グーグル先生からは僕の期待する返事は返ってきませんでした。
こんなクソ狭い職種、求人なんてほとんど公募しないと思います。
働かせてもらえるとしたら、人脈もしくは実績だと考えていました。
しかし、その時のグーグル先生は、何とリクナビNEXTから、こんな記事を
見つけてきたのです。
↓↓↓
----------------------------------------------------------------------
メガバス株式会社
●ルアーを主とした釣り用品の開発・設計/製品開発業務担当者 (募集人数:2名)
募集の背景:
メガバスは、海への積極的進出とともに
ノウハウと技術を活かして幅広くチャレンジしていきます。
現在、海外展開など、新マーケットにも積極的に取り組んでいます。
そのためにも、新製品の開発は欠かせません。
CAD(特に3D)が操作できれば、ルアーや釣り具制作そのものの経験は問いません。
趣味を仕事にしたい方のご応募を、心からお待ちしています。
【具体的には】
新商品の開発は、社長の伊東由樹がほとんどの企画を手掛け、
現在は3名のスタッフで商品化し、毎月1~2の新商品を発表しています。
これからは海釣り用にも積極的に取り組み、従来以上の新製品を開発予定です。
釣りのプロの方々や、プロモーション担当者との連携によりエンドユーザーの声も集め、
あなたが新商品として形にし、世界中の釣り好きの心を動かしてみませんか。
【現在考えている主な業務】
・製品デザインに基づくCADデータの制作
・試作品(ルアー)の制作
・フィールドテスト
・量産仕様の検討、カラーチャートの検討
・社外協力先(金型メーカーなど)との折衝
・ロケ・取材対応
●形、素材、カラー、重さ、バランス(重心)など、様々な意見が飛び交います。
デザインを手掛けるというよりも、
直接プロから意見やアイデアを吸収して、
イメージをまとめてカタチにしていくディレクター的役割も多い仕事です。
●カラーバリエーションは1商品に対し15~20種類に及びます。
また、ルアーだけでなく、ロットやアパレル、用品など
様々なアイテムにも取り組んでいただく予定です。
●自らフィールドテストしたり、取材対応や動画撮影などプロモーションにも
協力したり、 アクティブな活動も多くあります。
対象となる方
●CAD操作できる方※特に3D
●釣りが趣味の方・好きな方
●新しい商品・形のない仕事にチャレンジできる方
【具体的には】
・学歴不問
・要普通免許
・メーカーでの商品開発経験3年以上の方歓迎
(デザイン・CADデータ作成・試作・テスト・量産検討・仕様確定の一連の
流れがわかる方)
・業界未経験歓迎
【以下の方に期待します】
□少人数組織において業務を幅広くかつ計画的に推進できる方
□あきらめず、粘り強く業務を推進できる方
□コミュニケーション力の高い方
□自ら情報発信ができる方
----------------------------------------------------------------------
「うぉぉぉーい!」
あまりに興奮して、即効文面をPCに保存しました(^^;)
マジかよ・・・。
リクナビで・・・。
あのメガバスが・・・。
しかも・・・自分でも応募できるぞ!
応募条件に、実務経験「歓迎」の文字はありましたが、「必須」の文字はありません。
CADであれば、実務経験はありませんが、デザイン学校時代から、ライノセラスという
CADソフトを購入し、独学で使っていました。
業務内容は、自分がやりたかったことと完全にマッチしています。
更には、募集しているのが、自分を20年前にこの道に引きこんだ、メガバス・・・、
伊東さん・・・。
これは、ダメ元でも応募してみるしかないでしょう!
気付いたのが募集締め切り3日前。
リクナビNEXTは使ったことすらなかったので、ユーザ登録から始めて、
指定されたフォームに、志望動機等を制限文字数までビッチリ書いて、
募集締め切り当日に送信しました。
お返事は、すぐ頂けました。
「面接を希望致します」、とのこと。
「・・・っしゃー!!」
ここからは、ステップ通る度にガッツポーズです。
面接は、製造部の方と、管理部の部長様に行って頂きました。
また、面接の際には、自分で作ってきたルアーを持ち込みました。
特に、最近自分がこだわってきた、ボディで泳ぐルアーをいくつか・・・。
是非、水槽で泳がせてみて下さいと、メガバス本社に置いてきました。
ルアーも評価を頂けたのだと思います。
話は順調に進み、ついに最終面接希望のご連絡を頂けました。
文面には・・・
「なお、次回の面接者は弊社の伊東社長で、最終面接となります。」
本当に・・・?
伊東さんが・・・?
伊東由樹・・・。
イトウユキ・・・。
青大将のユキ・・・。
オタッキー魔王・・・。
キテレツ大魔王・・・。
TB大学疑似餌工学部を1時限目から受講した僕にとっては、ルアー作りの師匠であり、
苦しい時の心の拠り所でもありました。
伊東さんの話が無ければ、自分もこんなに長い間もがいてないでしょうから・・・。
人生全般において、標であり、導のような存在でした。
タックルボックス誌で、上のように呼ばれていた気さくなお兄さん像は遥か昔、
メガバスブームを自分の事のように嬉しく感じつつも、伊東さんがどんどん遠い
存在になってしまう事が、少し悲しくもありました。
今ではフィッシングショーで、遠目から眺めるだけの雲の上の人のような存在に
見えました。
面と向かってルアーの話ができるなんて、もう一生ないだろうと思っていました。
・・・その伊東さんに面接頂けるというだけで、応募した甲斐があったってもんです!
喜び勇んでメガバス本社に向かいました。
最終面接は、メガバス本社別棟の、ITOエンジニアリングの応接室兼ショールームの
ような部屋で行って頂きました。
初めてお会いする伊東さんは、思った以上に温和で、素敵なおじ様といった感じでした。
勝手に昔のヘビメタのイメージを持っていたからなのですが・・・。
志望動機は、「TB大学」「TB大学」と連呼していたと思います(^^;)
ドッグXが出た時に、自分も真似してウッドで横重心移動のドッグXそっくりの
ペンシルを作って、三河湖でゴムボートに乗って弟のリアルドッグXと対決した事。
(結果、バスがほとんどいないことは確認できたが、弟がドッグXでウグイを釣りあげて
負けた事。)
バイブレーションXが出た時に、「水流の悪魔と戦うとこんなにも形が変わる」
という見出しの元、プロトタイプの写真がずらっと並んでいるのを見て、
自分も同じくらいバイブレーションを作った事。
そんな事を話しながら、伊東さんは、「そんなに昔から読んで頂いて光栄です」
とおっしゃっていたのですが、いやいや!そんな、こちらこそ、もう、本当に
光栄過ぎるお時間でした。
自分は今までハンドメイドで培ってきた考えや、量産品に対する思いを話し、
伊東さんから、ルアーとは、釣り具とは、デザインとは、メガバス流の考え方を伺い、
現在のメガバスの役割、各国からのオファーと、世界が大きく広がっていきました。
「モノ作りを通じて、人間的にも成長して、量産品が多くの人のニーズに合った時、
喜びの声を聞いた時は、世界が革命的に変わりますよ。」
とのことには、思わず自分も体験したいと答えざるを得ませんでした。
本当に幸せな時間でした。
(ちなみに、メガバスが開発職の募集をかけたのは、過去25年で、3回だったそうです。)
翌日、リクナビNEXTのメッセージを会社の昼休みにチェックしました。
「最終面接の結果、是非、ご入社いただきたいと考えております。 」
とのことでした・・・。
嬉しすぎて、会社のトイレに行って、泣きました。
メガバスが、伊東さんが、自分を欲しいと言ってくれたのか・・・。
良かった、作り続けて良かった、釣りをやってて良かった・・・。
自分でも驚きなのですが、奇跡的に、タイミングも、縁も、合ったのだと思います。
社会人になって丁度一回り12年、かなりの遠回りになりましたが、
ようやく夢に繋がる端を掴む事ができました。
急転直下のご報告となりますが、4月中頃には、16年住み慣れた関東を離れ、
メガバス本社のある浜松に居を移すこととなります。
ただ、お別れではなく、週末等は出来れば関東に戻ってきて、
東京湾でフィールドテストなどしたいと考えています。
マイボートにも今後も活躍してもらうつもりです(^^)
お知り合いの方々とも、出来るだけご一緒させて頂きたいので、
また是非よろしくお願い致します。
また、自分のブランドREDLINEも、余裕があれば、メガバスではできない
ニーズの少ない領域で、続けていきたいと思っています。
メガバスを動かすにはかなり力が要ると思いますが、僕はおだてれば
動くと思います(^^;)
ルアーやロッドで、こんなのが欲しいという方は、是非お声掛け下さい。
- 2012年4月1日
- コメント(4)
コメントを見る
fimoニュース
登録ライター
- 『黒潮大蛇行が終息の兆し?』
- 5 時間前
- hikaruさん
- 名称不明
- 5 日前
- ichi-goさん
- たけのこのこのこ2025 #6
- 6 日前
- はしおさん
- チョットした工夫で使い良いルア…
- 6 日前
- papakidさん
- 記憶に残る1本
- 10 日前
- 濵田就也さん
本日のGoodGame
シーバス
-
- 月日の流れに早さを感じた久々のサーフ…
- Mitto
-
- やっとシーバス釣れました!
- TEAM9
最新のコメント