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対象魚

ビッグベイトを始めたい人に自分の体験談を。

キャンペーンに合わせて、今年、試験的にベイトタックルで始めたビッグベイトのシーバスフィッシングについて語ってみる。

と言っても、語るほどの経験は無いのだが、この冬は水温が上がり切らないままにビッグベイトを投げ倒してきたので、新たに始めてみたい特に予算の厳しい人にとっては、多少は参考にしていただけるのではないか。


先ずはタックルだが、ロッドはObeiハリケーン2.4m120g(XHくらい?)、リールはAbuGarciaロキサーニパワーシューター。

Obei Official Store


AbuGarcia Roxani Powershooter


両者共にお求めやすい商品で、取り敢えずやってみてから考える!という自分にとっては渡りに船で良かったのだが、やはりというか何というか色々大変な事も多いので、それらを共有する事でこれから始める皆様の助けになれば深甚である。下文で自身で所有していない他のタックルについての言及は、試投や店頭で触れた感想程度に思って欲しい。


中華ロッドのハリケーンは、執筆時点ではアマゾンでも購入可能で、本家のアリエクでは送料込みで5000円を切る格安ロッドだ。120gまでの設定になっているが、コノハ230をフルキャストしても折れるような事はないし、陸っぱりに2.4mは嬉しい長さだ(ただし長いから飛ぶ、というのはビッグベイトの場合は少し違うかもしれない。)。しかし、格安ロッド故のガイドのズレ、ガイドサイズの段差等は目をつむるしかない。加えてこのロッドが厳しいのが、グリップの細さと先重り、ルアーアクションを入れる難しさだ。ビッグベイトゲームは、釣り人に大きな負担を強いる。キャストはもちろん、巻き、アクション、どれを取ってもML前後のスピニングロッドで20g前後のルアーを扱うのとはワケが違う。

ハリケーンのグリップの細さは力を入れ辛く、3ピースは大きな先重りを呼び常に竿先を支える力が必要となり、そのジョイントの硬さやハリの味付けはアクションの入れ辛さにつながっている。215gの竿自体の重さや2.4mある長さも、綺麗なアクションとは相反する部分だ。オマケに、頻発するジョイントのズレに気を付けなければならず、それを避ける為に強く差し込んだ場合の外れ難さは、ゴム手袋を常備するくらいには大変だ。
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筆者のように、お財布事情もある中でなかなか有名メーカーの商品には手が出ないという人も多いと思うが(プレミア価格で高騰までしている)、店頭で触ってみるとやっぱり良いものは良いだけの理由が無数にあると感じる。月並みな台詞だが、表面のスペックだけを見て安易に安いものに手を出すのではなく、納得いくモノを購入するために時間を掛けて調べ、その費用をコツコツ貯めるか、見付かるのであれば中古品等も検討した方が良いと感じている。

リールについては、ビッグベイトだとAbuGarciaのBeastが有名だった(昨年購入時にはシマノのスコーピオンMDやタトゥーラ300/400などは未発表)。しかし、ラインキャパを満たしつつ、何より欲しかったドラグサウンドを重視した結果、シマノのグラップラーかAbuGarciaのパワーシューターが候補に上がり、予算と手に入りやすさでパワーシューターに落ち着いた。結論から言えば、これは自分の使い方だとギリギリOKかと思う。

パワーシューターのラインキャパについては、PE5号でざっくり80mほどか。これは、このタックルと自分の技量では飛距離が出ないので、長さは大きな問題にならなかった。しかし、ラインキャパが少ないという事は、キャスト後の巻き始めにギア比程の回収が見込めない事を失念していた。これはリーリングアクションの難しさに直結し、使い勝手の点で影を落としている。

期待していたドラグサウンドについては、風や波の音があるとほぼ聞こえなかった。これは、AbuGarciaのベイトリールのドラグサウンドが、システム状大きな音を出しにくい(反響しにくい)のに加えて、ベイトリールで釣り上げる際の糸巻き姿勢が腰の高さでひねり込むようにするのが1番力を込めやすい事で耳から遠くなることが関係していると思う。結果としては、サミングでスプールの動きを感じられるようになれば問題無いのだが、他社も含めて爆音ベイトリールドラグサウンドの開発に期待したい(今はもう無くても良いかと思ってる)。

ここまでは概ね好みの問題だが、パワーシューターをビッグベイトに使う難点としては、コノハ230のような130g級を投げると、リール本体が軋む事に加え、備わっているマグネットブレーキと遠心ブレーキだけではバックラッシュが避けられない事だ。リール本体が軋む事については、将来的にはフレームの歪みへとつながるだろうが、今のところはキャスト時の一瞬の歪みによるブレで飛距離が多少落ちている可能性がある以外は大丈夫そうだ。今のタックルでは、快適に使えるのは100gくらいまでかなぁという印象で、ジャイアントベイトまで視野に入れたベイトリール機種とは強度的に一線を画している。それよりも問題はブレーキの方で、自分のキャストが下手である事を差し引いても、60g以上はメカニカルブレーキの使用が不可欠と思われる。元々、こんなに空力抵抗の大きいルアーを投げる想定ではないのだろう。メカニカルブレーキを利用する事で飛距離の低下は免れず、歪みの影響以上に効いてくる部分だと感じる。この影響を最小限にするため、微妙な調整を加える為にパワーシューターには非搭載のクリック音部品(他のロキサーニには装備されているためポン付けできる)も取り寄せた。

さて、色々な困難に戸惑いつつ、始めた頃は一時間もすればリールを握る手首が痛くて釣りが出来なくなったほどで、今も二時間もすればスピニングに持ち替えるのだが、そうまでしてもやりたくなるビッグベイトの魅力は何だろう?ビッグベイトの釣りは、「釣れる」のではなく「釣る」部分が大きい釣りだからだと思う。これまでの限られた経験から得た結論としては、明確な意図を持って正確にルアーを動かしたときにのみ魚は応えてくれる。もちろん、他のルアーでもその部分に違いは無いようにも思うが、ビッグベイトでは対象の相対数が限られる中でミスの許容量が少ない一方、掛かった時はそれなりのサイズが約束されている。そういう意味では、「博打な釣り」だからと言った方が適切という声も聞こえてきそうだが、秋のコノシロパターン以外でのビッグベイトの釣りには、大物を探す能力と食わせの技術の両立が必要であり、ハマった時の達成感は代え難いモノがあるのだ。


さぁここまで読んだあなたは、まだ始めていないものの既にビッグベイトをやる固い意志を持っている。この楽しい釣りを末永く楽しむために、家庭や仕事との両立を十分に図り、計画性を持って出費しなければなりません。ルアーを見つけ次第に購入していると、凄いスピードで財布が軽くなる一方、凄いスピードで部屋の空きスペースが無くなりますよ!






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