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ザ・Black Arrow (AIMS)

ザ・Black Arrow (AIMS)

ずっとベイトタックルのことばかり書いていたので、たまにはスピニングタックルの話でも。
長文になるかと思いますが、メインロッドの購入経緯を書いてみます。


2015年はベイトタックルで行くと決めて以来、ほとんどロッドスタンドにかけてある状態だが、スピニングロッドはAIMS社のBlack Arrow 86MLを利用している。

●AIMS Black Arrow 86MLQuay Side Ultimate
9nytou5h6sri3ccycuik_480_480-19ca1f1d.jpg
http://www.b-fin.com/aims/rods/black_arrow_86ml.html

このロッドを使うことになったきっかけは、やはり邪道の藤沢プロだと思う。
「これしかない!」というロッドに出会わせてくれたことは、藤沢プロには感謝してもしきれないほど。
そこまでに、心から惚れこんでいるロッドだ。
知人が新しいロッドを購入しても全く気にならないほどね。(知人ゴメンよ)


■1st / 初めてのロッド
2009年の事になるが、初めてのルアーロッドはMajor Craft社のクロスステージCRS-902PEというモデルだった。

●クロスステージ CRS-902PE/L
b6za4un8i3tzogx38sjw_480_480-6bd74edb.jpg

限られた予算の中で、ロッドだけはこれにしようと決めていた。
自分の好みというものも何もなく、硬度なんかもさっぱりわからない状態で、なんとなく選んだロッドではあったが、シーバスから太刀魚まで色々な魚に会わせてくれた。

それからたった4年の間に何本ロッドを買い換えただろう。
ショートロッドからロングロッドまで、売っては買い、買っては売り・・・。
ロッドのことなんて、全然わからない癖に、シーバスとのやりとり中「もう少しティップがやわらかい方がいいかな?」「ベリーがもう少し入ってくれたらいいのに・・・」など、考えるようにはしていた。

「いいロッドなんだけど、これじゃない」


手に入れたロッドの特性を理解しようと努力し、身体に染みこませながら、どこからか湧き出てくる不満。
漠然と浮かぶ自分の理想ロッドのピース(破片)を探していた。


■Trigger / きっかけ
2012年12月のこと。
fimo内にある邪道 藤沢周郷プロのブログにて、AIMS社と契約したことが発表された。
(興味のある方はfimo内のブログ、2012年12月25日の”新しい相棒”というタイトルをご覧ください)
また、文中にはAIMS社から発売されているBlackArrow 86MLは自身が手がけたRaison アーバレスと86Lと”求めている方向性が一緒である”との記載があった。

「触ってみたい。」

なんとなく・・・だが、セミナー・イベントで話をさせて頂いているうちに「この人が好きなタックルは僕は無条件で気に入る物なんだろうな」と感じていたからか、読んだ時に特にそう感じた。
しかし、AIMSのロッドは本当にお店に置いていない。
今でこそ、近所のお店にも置いてあるが当時はどこにも置いていなかった。
安い買い物ではないのでインターネットの世界を探し回り、インプレッションを読み漁り、YOUTUBEにて紹介動画を何度も見ながら妄想を膨らませていった。


■Turning Point / 転機
実際に触ったのはそれから10ヶ月も後だった。
10月にブンブン堺店にて、藤沢周郷プロのセミナーイベントが開催されるとの情報が掲載された。
ロッドのことはすっかりと忘れていたが、なんとなく参加することにした。
きっと、参加することになっていたんだと思う。

そして当日、ロッドのことはすっかり忘れた状態でセミナーに参加。
今でこそご挨拶をすると「まいど!」と言われる関係だが、当時は黙って聞いて黙って帰る・・・もしくは一言二言ご質問させて頂いて帰るという状態だった。
この時も何か話したかな?と記憶を巡らせてはみるが正直覚えていない。
ロッドのことが衝撃的過ぎて、どう家路へのルートを通ったかも覚えていない。

セミナーも終了し、藤沢プロの周りで商品を見ていた時のこと。
他の方がご覧になっていた藤沢プロご自身のBlackArrow 86MLが目に入った。
その方と少しお話をさせて頂き、ロッドを手に取った。

「あ・・・これは・・・」

本当にこう言った。
周りにはセミナーに来ていたお客さんがいっぱいいたのも、忘れた。
気がつくと、リールシートの上あたりを軽くポーンと叩いていた。

もうだいぶ前の話だが、ビリヤード関係の仕事をしていた時に、多くのキューを撞かせて頂いたからか、軽く叩いた時の振動やしなり方でキュー特性やどう撞いたら一番手玉に回転を乗せることができるかがわかるようになった。
無意識にそれをしたらしい。

ティップ部のしなり、ベリー部の動き、バット部の動き。
その時の右腕に伝わってくる振動は、今でも容易に思い出すことができる。
頭から落雷を受けたようなElectric Revelation、電気的啓示。
こんな経験は人生で初めてだった。

余談ですが大林国彦監督の「青春デンデケデケデケ」という映画があり、冒頭でちっくんこと藤原竹良がラジオから流れてくるデンデケデケデケというベンチャーズのグリッサンドを聞いて衝撃を受けた時の感じに似ていた。

不思議そうな顔をして藤沢プロが見ていたのを覚えています。
「この子何してんのやろ?壊さんといてや~」くらい思っていたに違いない(笑

「俺はこのロッドが欲しい!」

かなり興奮しながら家までバイクで帰り、まず行ったことは、”所有しているロッドやリール、ルアーを売却し、購入資金を作る”だった。
ネットで売却価格を調べ、物によってはヤフオクなども利用し購入資金を作った。
(これ以上ロッドが増えると、相方からクレームが来るというのもあった)

11月、懇意にしているお店のスタッフさんから「AIMS入荷可能」との回答を頂き購入に至る。

■Unforgettable night / 忘れられない夜
愛器DAIWA '13セルテート3012Hを取り付け、第1投。
最初に投げるルアーは”アーダ86 ぎっこぎこOR”にした。
今までよりも簡単に遠くまで飛ばすことができる。
予想通りだ。

そしてその夜は最高の夜となった。
3時間で13本、過去最高、思い出に残る爆釣となった。
今までショートバイトで弾かれていたバイトが全てのせることができる。
そしてバイトが深い。
かけた後も、無理なくシーバスが寄ってくる。

u9ppd2ngtwkadt2xnbhu_480_480-1b414487.jpg
・丸呑みしてるのは邪道 ニーサン イブランオレンジ

軽いルアーから重いルアーまで、9cmミノーから12cmミノーまで、なんなく扱うことができる。
そして、今でも大事にしている「ルアーの動きについてくるティップ」。
(僕の中では邪道が言う「ルアーを泳がせるティップ」と同じ意味です)
その当時はわからなかったこの意味が本当に理解できた夜だった。

「凄いロッドを手に入れた!」
時合いが過ぎ、明るくなっても一人ではしゃいでいた。

後日、大阪の伊勢吉に行く機会があった時に、ミヤケマンこと三宅伸豪氏とお会いすることができた。
言わずもがな、このロッドをビルダーである橋本景氏と一緒に開発された方だ。

「こんな凄いロッドを作って頂いて、ありがとうございます」
86MLの話をしていた時に思わずお礼を言っていた。

「気に入って頂けたなら、よかったです。ありがとうございます。」
そう仰られたのを覚えております。


■Lastly / 最後に
ビリヤードのキューは間違いなくそうでした。
ロッドも同じと思っているのですが、自分に合うロッドは出会いだと思っています。

友達のロッドをお借りして使ってみたり、お店で持ってみたり。
その時に「ピン!」と来るロッドが必ずあると思うのです。
いつか来るその時の為にロッドのことを理解しようとする努力は大事ですが。

高いロッドが良いわけではなく、安いロッドが悪いわけではなく。
凄く気に入ったロッドが結果的に安かった、もしくは高かった。
それだけだと思うのです。
また可能であれば、ご自身のタックルインプレッションをブログなどを利用してご記載頂ければと思います。
私のように、インターネットの世界で最高の相棒の情報を探している方がは大勢いらっしゃいます。

幸いにも同じ趣味を介している仲間。
ぜひ他の方が相棒に出会うきっかけとなる情報を共有して頂ければと思います。

いつか会う、釣友から

「昔こんなブログがあってね、それでこのロッドがいいって書いてあったから買ったんだよ。そしたら本当によくってさ」
「え・・・それ僕のブログだよ。」

そんなことがあったら、嬉しいじゃないですか。
過去、似たようなことが私はありましたが(笑

お読み頂いた皆様が、最高の相棒に出会えることを願っております。

 

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