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2012 フィッシングトリップ GW その2

  • ジャンル:釣行記
翌日は美しい月を正面に見据え、追いかけるようにR134を走り昨日入れなかった磯へ。
 
おそらく今日は波が小さくなっているんじゃないかと。
 

 
 
甘かった(涙)
一人ではちょっと行きたくない水位と波の量。
東に抜けた低気圧は、アリューシャンからもウネリを届ける。
 
正直、これが片側だけなら行っちゃうのだが、反対側(西)からも時々入る風波が瀬の中央でぶつかり、その三角波に乗ってしまうと完全に足が底から離れ、瀬から払いだされる流れに乗ってしまう。
 
明るくなり始めのゴールデンタイムに、瀬の中央にある中州で途方に暮れた。
 
そこはまさに、昨日引き換えしたポイント。
 
 
しばらく波を眺めてると、瀬が低くなったところを定期的に東からのセットが入ったタイミングで広いサラシになる事に気がついた。
そこは波が無ければ干上がるラインだが、そのセットが入ったときは水位が上がる為に綺麗に波が西にまで抜ける。
 
伊豆は基本的に寄せる波が引く時のサラシが多いのだが、今のこの時は房総のように波が抜けるサラシが見事に成立していた。
 
瀬渡りは、基本的にロッドをきちんと畳んで、ラインもガイドに通さない状態で行う。
もちろんそれは、機動力確保とロッドの破損やライン保護の為なのだが、なんとなくこんな場所でもひょっとするんじゃないかと準備を始めてみた。
 
正直、解ってはいたけど、今までに狙った事は無い。
 
 
正面はドシャロー。
その右横にブレイクを持ち、少し先の岩に行ければしっかりと釣りができる。
 


 
水を掴むルアーは一瞬でボトムに持っていかれるので、Gozzo12のHI-Fを結んだ。
 
 
たまにオーバーヘッドの波が瀬の左のブレイクに立つ。
 
 
遠くから来る波のパターンで、セットの一つ目の波がシャローの水位を上げる。
2つ目の波がその水位が下がる前に入り、右からの風波とぶつかれば広いサラシが生まれる。
 
 
3発目で、完全に目の前の瀬は川となり、右のブレイクまでサラシが到達する。
  
 
それが5分に一回なのか、10分に一回なのかが不確定で、たかだか100mの瀬が渡れ無いのである。
 
 
日はもう昇っている。
 
東からの太陽で、おそらく右のブレイクに点在する岩は陰を作り、そこに強い流れも入る。
 
ちょうどハーフキャストの位置に、水位が下がった時にだけ岩が見えた。
 

 
 
セットが終わる、最後の波を待つ。
 
ファーストキャストは岩の表から、ゆっくりとドリフトでブレイクに差し掛かるまで流し、ルアーがU字をかいて頭をこっちへ向けたときからリトリーブ。
 
空はグレーから青に変わる時間。
 
 
数キャストして、やっぱりこんなシャローには居ないのか・・・とあきらめた頃に、コツン!と何かが触った。
 
岩にリップが当たった感覚とは少し違う、心躍る生命観の在るコンタクト。
 
 
やや水位が下げたので、おそらく回遊するならこっちの方へ向かっていくだろう・・・と思う位置にキャストできる岩に登る。
 
 
答えはすぐに出た。
 
ロッドに衝撃を受け、ラインが想像を絶する速度で横に走った。
 
ブレイクに沿って5mのラン。
 
 
思わず、「なんだ、居るじゃん!」と笑みをこぼした時に、大きく魚が跳ねた。
 
ココでは珍しい、大型のヒラスズキ。
 
 
 
そしてあっけなく、ルアーが宙を舞った。
朝日に反射して輝く、ココ数ヶ月悩んでいたピンクカラーのGozzoがとても綺麗(涙)
 
 
 
その後しばらくキャストするも反応は無い。
 
帰るか、先に進むか悩んでいた時に、後ろからウェットスーツのヒラリーマンが現れた。
 
相変わらず、「一人じゃ嫌だなぁ。。。」という波だったが、彼と少し話をして「じゃぁ一緒に渡りましょう」と言う事になった。
 
 
 
渡ったところでノーバイト(涙)
 
1時間もすると、エサ釣りや他のヒラリーマンも大勢来たので、一緒に渡ったアングラへ挨拶をして先に磯をあとにした。
 
 
 
しっかりと潮が引き干上がった瀬は、GWらしく家族釣れのお父さんがカニを捕まえたりするのどかな空気。
 
さっきヒットした場所の地形をじっくり確認して、そういう事だったのかと一人納得。
少し沖目にはカジメが伸びていて、満水の時が条件でルアーを引けるラインが出来ていた。
 
 
やや渋滞が始まるタイミングで湘南へ帰ったが、車の中で睡魔に襲われる事は無かった。
 
ロッドを伝わってきた衝撃、今までにスルーしてきた場所でのヒットの興奮が収まる事は無い。
ヒラスズキでもシャローで勝負できる事を実感できたのは、今後この釣りを続けていく上で大きなキーになる気がしてならない。
 
実績ポイントに我先で突っ走るだけではなく、やっぱり考えて自分の釣りをゲームとして作り上げるのが大事。
 
 
 
昼は家族で江ノ島を望むビーチを散歩♪
 

 
 
うん、マズイ(爆)
 特にシシャモが猛烈にw
 
 
 
凪チン、とうもろこし発見!
 
 
 
美味し!
 


 
 
引地川ではカヌーで遊ぶ人たちの姿。
 
 

 
ほんと、湘南は水辺で遊ぶ人たちが自由に見える。
東京の水辺もこうなったらいいのにな。。。
 
 
マグロ船に乗った仲間と電話で少し話しをして、今夜も早寝をしたw
 
 
翌日も同じ時間に湘南を出た。
昨日仲間が「一緒に行きたいから電話して」と言っていたので、モーニングコールをした。
 
「了解。行きます」と言うことで電話を切り、月を追い越す事はできないけど、そういう感覚で海沿いの道路を走った。
 
磯の駐車場について準備をするけど、仲間は一向に来る気配が無い。
もう一度電話すると、二度寝したらしい。
 
それならそれで、やりたい事が在るからOK。
 
 
何よりも欲しかったのは、昨日の再現性。
 
 
波は減ったので先の磯へ渡ることへできるけど、どうしても一番良い時間をここで費やしたかった。
 
もし仲間と一緒だと、さすがにこの小場所でゴールデンタイムを逃す事は出来ない。
 
 
普段潮位の高い時に、つかまって波を過す岩に登る。
 
波高は下がったけど、水位がまだあるのでかろうじてサラシがブレイクに刺さる。
 
その払い出しのど真ん中に岩が在るのだが、時おり水位が下がった時にだけ顔を出してくれる。
 
裏側は滝つぼだろうに。
 
 
 
一投目に一番良い場所に入れ、U字が終わったところでまた何かが触った!
 
昨日のバラシが、バーブレスフック特有のものではなく、明らかにあわせ不足だったと思っていたので、触った瞬間に大きく叩き合わせた。
 

 
 
飛んできたのは大きなソイだった・・・


まぁ、これはこれで嬉しい。
昨日の魚も含め、カラーも間違ってはなかったんだなと。

とりあえず新色販売にGOサイン。
たかだか一個の新色だけど、試しで買ってくれる人には大切な1本。
当然、自分が自信を持ってキャストできる物じゃないとね。

気持ち的には、夜明けの金/黒に迫るもの。


今月中旬には出荷できそう。

 
 
 
その後は2時間粘りノーバイトだけど、ナミノハナがたまに逃げるシーンを見た。
これは、ここ数日見ていない景色。
 
カジメのトップが水面に出たので、水位が下がった瀬を渡って磯に。
 
 
先行者が3人居て、マズメの一瞬に良い釣りをしたと教えてくれた。
 
裏パターンで気になっていた青物の事を聞いたら、一人が同じ事をたくらんでいたらしく、一回だけ遠くで鰯のナブラが逃げるのを見たらしい。
定置のヒラマサもひと段落だろうか。。。
 
少し投げて、上げ待ちしてたら渋滞で大変な事になると思い、磯をあとにした。
 

 
 
これにて今年のGWフィッシングトリップは終了。
 
 
気心知れた仲間とワイワイやるのも釣りとして楽しいけど、今回は淡々と自分の釣りをしたかった。
 
釣果としては、近年のトリップに比べて良い所が無い。
 
だけど、不安や期待のなか、自分で考えて釣りをするという、フィッシングトリップとしての一番大事にしたい部分を改めて楽しむ事ができた釣行でもあった。
 
磯であった皆様、色々なお話しをありがとうございました。
また何時か、元気な姿でお会いできればと思います。
 
 
唯一の心残りは、美しい月の写真を撮る事ができなかった事。
写真撮るよりも、眺めてたくなっちゃったのは初めて。



おしまい


 

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