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▼ Rod building Vol.4『ブランクスの選定』
今回は、ティップに引き続き、ブランクスについてのお話です。
ブランクス選定において、僕が重要視しているのは『プログレッシブなベンディング』
プログレッシブって何じゃい!って人のためにゲイリー・ルーミスの言葉を引用しよう。
一般的に感度を重視した釣りには、ファースト・アクションが良いとされ、乗りやキャスタビリティを重視した釣りにはスローやモデレイト・アクションが良いとされています。もちろん、こうしたフレックス特性も重要な要素の一つではありますが、ゲイリー・ルーミスがこだわるアクションはこれだけではありません。ゲイリーがアクションをデザインする際、特に注意を払っているのは、それがプログレッシブ(progressive)であるか、という点です。
「プログレッシブアクション」とは、負荷の高まりにスムースに追従する、いわゆる「粘る」ブランクのことです。寄せた魚が最後の力を振り絞ってダッシュする時、その走りに応じて、ブランクがベンドを深め、走りを吸収する、しかも、出来るだけスムースな繋ぎで曲げを深めて行く。こうしたブランクの粘りは、ランディングのみならずキャスティングからフッキングまで、釣りのあらゆるシーンで必要とされる大切な要素なのです。
先調子であるとか、胴調子であるとか、そうしたフレックス特性だけでなく、負荷に応じてプログレッシブに反応するブランクをデザインする、ここにもゲイリーならではのこだわりがあるのです。
曲がりの角のない、綺麗なベンディング。
こういったブランクスは曲げ込んだ時に特有の感覚があり、
言葉にするなら「トルクがある」とか、「粘る」「溜めが効く」みたいな感じ。
ロッドの硬さとは別の概念です。
硬くてもトルクの無い竿、柔らかいのにトルクがある竿も存在する。
この特有の感覚が好きなので、アジングロッドにおいても、ここは外せないよねっていう事です。
前にも言ったように、これは僕のフェチズムみたいなもの。
操作感度にはマイナスに作用するかもしれないので、
そこを重要視している人には恐らく参考になりませんので悪しからず。
さて、
チタンティップアジングロッドビルド界隈において、推測するに、使用している人が最も多いブランドがマグナムクラフトではないだろうか。
オール40tカーボン等々の高弾性ブランクスを台湾にて生産。
比較的安価に販売されていて、イシグロやサバロでも購入できるので入手性も良い。
ネット上に情報も多く、地方住みで実際にブランクスを触れない僕としては、とても有難い。
ブランクス選定からビルドの工程等、大いに参考にさせてもらっている。
特にMIZARのビルドモニターとして、公式ブログで紹介されているこちらのお二方。
ロッドビルドに造詣が深く、クオリティも非常に高い方々。
オリジナリティもあるし、とっても参考になりますので、是非ご覧下さい。
僕もめちゃくちゃ参考にしてます。先人達は偉大だ。
話が脱線したので、マグナムクラフトの話に戻します。
MIZARのチタンティップはマグナムクラフトのAJXシリーズを念頭に設計されている訳ですが。
AJXシリーズは5917、5919ともに、結構硬い印象があったので、とりあえずもう一段階柔らかいX5914を選択。
ビルドモニターのバーボ氏もこれに19standerdで一本組んでたからね。
それで、
140gのベンディングがこちら。
280gがこちら。
持った印象はパリっとして軽くて、良いブランクスなんだけど。
ベリーからバットにかけての曲がり込みが少ない。
もう少しバットまで入ってくれたら好み。
それと穂先20cmぐらいが硬い。曲がらない。
これに柔らかいチタンを継いだらへの字曲がりになる事は、容易に予想がつく。
これだと、今の位置の曲がりのピークに加えて、チタンの継ぎ目にもう一つ、曲がりのピークができるだろう。
もちろん何かを継いで使用する事を前提として設計されている筈がないので、穂先の操作性を良くする為に、あえて穂先の曲がりを殺してるんだろうね。
チューブラーのロッドを作る為ならそれが正解。
特にワームやジグなどの打ち物は穂先が多少硬いほうがアクションさせやすいしね。
チタンティップロッドにおいても、操作性を上げる為に、硬い方がダルさがなくて良いっていう人もいるだろう。
でもチタンティップを綺麗に繋ごうと思うと、その穂先の硬さが邪魔になる。僕のフェチズムのせいでね。
という事で、とりあえずこのブランクスは保留。
ベンディングカーブ完全無視の操作感全振りのロッドを組む時に使うとしよう。
これは想定内。
これを見越して、もう一本ブランクスを注文しておいたのだ!
SUZUKI BLANKS RXF 6LB-601
東京の下町で生産されている国産ブランクス。
曲がりに定評のあるとの事で、穂先から順に入る「先を殺していない」ブランクスではないか。と予想。
無負荷状態
140g負荷はこちら。
280gだとこちら。
多少穂先の張りは感じるが、
穂先の入り方が全然違う。
ベンディングも竿全体が仕事をする感じで、僕の好み。
という事で、これにMIZARの19standardを継いで、ガイドを仮止めしてみた。
140g負荷での、ベンディングがこちら。
280g負荷だとこちら。
僕が求める完璧なベンディングではない。穂先に違和感は多少残る。
曲がりのピークがあとガイドひとつ分前なら綺麗な先調子のベンディングだろう。
もう少しブランクスのバットが硬く、穂先が柔らかいと、もっと綺麗に曲がるんだけど、それ用に設計されていないブランクスでこれだけ自然に曲がるなら及第点でしょう。
もう少しハイテーパーのブランクスでも良いかもね。
曲げ込んだ時にはチタンの部分は真っ直ぐになり、完全に負荷が抜けてくれていい。
継ぎ目の負荷がなくなるので、金属疲労による折れ対策にもなるだろう。
そもそもチタンティップはリグの操作の為に付いてるものなので、魚をかけた後は必要ないのだ。
ちなみに冴掛SMTだと↓
バスロッドなので、垂れ下がりが少ないね。
バットは強いのに、どこでチタンを継いでるのか分からないくらい、自然なベンディング。継ぎ目の設計がお見事です。
なんせチタンとカーボンという弾性が全く違う素材を繋ぐので、
先に20cmぐらい柔らかい穂先を足した後を予想してブランクスを選ぶ必要がある。
ブランクス単体だと極端にファストアクションなものを選べば、継いだ後に丁度いいくらいのベンディングカーブになるだろう。
もちろん穂先が柔らかいので、操作感はダルくなる。
僕はスローなアジングメインなので、そのダルさが、「リグを動かし過ぎない」というメリットとして、効いているようにすら感じる。
とりあえず今の感じで作業を進めて、
来週の台風明けに使用後インプレができたらいいなと考えてます。
それじゃあ、また。
- 2022年9月2日
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