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  • ジャンル:釣行記

年度末。

会社や一般企業など、何かとバタバタと忙しくなるこの時期。
私TOMMYも例外ではなく、ここの所毎日ドタバタさせられております。


仕事、そして子供達のラッシュを掻い潜り、今夜やっと一息付いてPCの前に座れております。


この瞼に焼き付いた残像が消える前に、先日の釣行記を記しておこうと思います。



前回のログでもお伝えした通り、去る3月24日。
前回“深みに落とした忘れモノの回収”に、三度(みたび)岐阜県飛騨市を流れる宮川を訪れた。





ポイントには深夜2時到着。

すると既に、ポイントには先行者の車が・・・。


こればっかりは仕方ない。
釣り人であれば、皆考える事は同じ。

少しでも魚に近づく為、

“誰よりも早く、我先にポイントへ” だ。


元より開始時間を陽が登ってからと決めていたTOMMY。

缶ビールを飲みながら、心地良い川のせせらぎに耳を傾けている内、そのまま深い眠りへと就いた。




AM6:50。
顔面に強烈な衝撃が走り、目が覚めた。
長男のカカトがTOMMYの顔半分に乗っていた。


見事な“早朝ネリチャギ”を繰り出した足を放り投げ、窓から川を覗くと、既に先行者の二人が竿を振っていた。

“チョンチョン”とやっている様からミノーイングであろう。


(ミノーはまだ厳しいだろうなぁ・・・)

そう思いながらしばし、ウトウト眺めていると、30分もしない内に車に乗り込んで移動してしまった。


恐らくアタリすらなかったのだろう。



場を休めがてら、コーヒーを飲みながら川の状況を隈なくチェック。

前回よりも更に雪が溶けていた為、その分水色が悪い。
この一週間で相当な雪代が入った事は容易に想像出来た。


問題は、それにどこまで魚が順応しているかだ。


相変わらず「居眠り合戦」中の家族を車の中に残し、先週と同じ、山から陽が顔を出したAM8:00に実釣を開始した。




しかし、上流から一通り流した所で対岸への移動を決めた。

今回、雪代が混ざった強い流れは手前側に集中しており、その流れの先にある一級ポイントとなる、“カケ上がり”、“大岩のスリット”周辺には魚が着いていないと判断したからだ。


狙うは対岸の淀み。
水温の安定した“深場”に的を絞った。




張り出した木の根を伝って崖を下り、誰も入っていないであろう場所を陣取る。

ポイントを眼前に、久し振りに武者震いが起こった。



そして一投目から、この選択が間違いでは無かったという答えを得る。


数回の魚信。
そして合わせ切れ・・・。


そこに活性の高い魚がいるとわかった瞬間から、どこか浮き足立っていた。

木にスプーンを引っ掛けてしまい、何とか取れはしたものの、ラインチェックを怠った。

結果次の一投で、魚がもんどり打つ姿を見せた後、魚の重みがフッと消え、同時にスプーンもヒラヒラと深みへ沈んでいった・・・。


忘れモノが深みから次第に闇へ・・・。






しかし、パターンは掴んだ。

これまでTOMMYは、活性の低い魚に対してのアプローチしかしていなかった。

『スプーンをボトムまで落とし、流れにラインを引かせる様に、ゆっくりとボトムを這わす。』


コイツを見切られている。


解禁から既に三週間。
暖かい日も続き、雪代にも随分魚が順応している。


ギアを一段上げる。

『スプーンをボトム付近まで落とし、魚が追い付けるスピードを意識し、ゆっくりと流れに乗せて巻く。ラインメンディングをしっかりと行い、流れを切りながらゆったりとしたU字を描く。』


これが今回のアタリパターン。

実は更にもう一段ギアを上げた、バイブレーションを使った釣法にもアタリがあった。
まだそこまで行くには少し時期が早いと思われ、ガツンとしたアタリではなかったが、また一週間もすればガラリと状況は変わる筈。

この4月に“邪道”から新しく発売される、『冷音14g』が効きそうな気配。
こちらはまた次回に。




そして、スプーンを「オリエン8g  赤金」に替えた一投目。



『ドスッ!』


高い岩場に立っていた為、U字を描いたスプーンにバイトする瞬間までまる見えだった。


ジジジジーーーッ!!!!

魚に呼応したリールのドラグ音と共に、ラインが走る!


「よっしゃ!やっと来た!絶対逃がさねぇぞ!」


ここからのやり取りは全て覚えている。
魚を掛けてからは冷静でいられたんだ。



まずは走りを止め、頭をこちらへ向ける。
そのまま魚の動きに注視しながら、岩場を駆け下りるTOMMY。

降りた足場は砂地、万全だ!


すると今度はTOMMYのいた岩場の下へ潜ろうと、魚が左に走った。

水中に挿した陽が魚のシルエットを写し出す・・・
この瞬間が今も瞼に焼き付いて離れない。

デカく、そして太い。
ヒレピンの見事なレインボーだ!





(獲る!ぜってぇ獲る!)


魚を潜らせない様に、ロッドを右へいなす。

流心へと向かう走りを二度止めると、少し魚は走るのをやめた。


背中のランディングネットに手をかけ、しかとネットを張る。


ロッドを左後方へ引き、右手のネットを魚に差し出した。


まるで女性が使う、チークを塗ったかの様な赤い頬をした顔を出し、ゆっくりとネットへと寄るレインボー。



(獲った!)





そう思った矢先、奴は一瞬の隙を付いて反転!


「ヤバっ・・・!」


そいつをロッドで強引に寄せてしまった。

慌ててネットを出した瞬間、あと数センチの所でスプーンが外れ、魚は猛ダッシュで流心へと消えて行った・・・。



「ウソだろ!?マジかよ・・・」


しばらく呆然自失と立ち尽くしていると



「パ~パ~?パパどこ~?」



(ちっ・・・ここまでか・・・。)


結局、宮川の女神をヒーヒー言わせるつもりが、逆にギャフン!と言わされちまいました。






その後は家族を連れて、「牧歌の里」、そして一度は訪れてみたかった「分水嶺」へ。








(右がサクラマス 左がサツキマス (笑))




最後に、アルプスを遠く見つめながらTOMMYは言った。



「来週は古川町の起し太鼓でも見に来よう!」

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