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三寒四温

  • ジャンル:釣行記

三寒四温。

読んで字の如く、三日寒い日が続いた後、比較的暖かな日が四日続くと言われるこの時期。


17日、日曜日。
釣友の「剛」を誘って、岐阜県飛騨市の宮川を訪れた。
TOMMYは1日の解禁日以来、約二週間振り。

この日は雨後二日目と言う事もあり、三寒四温の『四温』に当たる日と予想。

1日に喰らった完封負けを払拭しに。
“忘れモノ”を“忘れないうちに”と再度、宮川釣行を企てたのだ。


釣友の剛には二年振りとなる宮川。
実はこれまでに宮川の女神は、剛に魚はおろか魚信さえも与えてはくれていなかった。


このままではマズい。


「宮川~?あそこに魚はいねぇ!」

なぁんて事を言いかねないし、今回釣れなければ間違いなく奴は二度と宮川へ足を運ぶ事はなくなるだろう・・・。

是が非でも釣ってもらわなければ。



何故かって?


俺がいつの日か手にするモンスター。
そいつを見届けるのは他の誰でもない、奴の役目だからだ。



AM7:00。
どちらからともなく、モソモソと車中から起き出す。
バーナーで湯を沸かし、モーニングコーヒーをキメる。
お決まりの儀式だ。

白い息を吐きながら熱々のコーヒーをすすり、目の前のポイントをゆっくりと見渡す。

辺りに残る残雪と、まだまだ冬を思わせる気温がそうさせるのか、どこか凛とした空気に包まれる、早朝の宮川。
期待感と緊張感が入り混ざる不思議な感覚。そいつをコーヒーで落ち着かせる。

偏光レンズ越しに、魚の着き場所、水色、流速・・・
まずは目で捉えられるヒントを経験に結んでいく。

前回よりも雪代が入っている分、水量は多いが水色はいい。
気温が上がる昼までが勝負。
いや、気温の上昇次第ではもっと早いかもしれない・・・。

雪代によって濁る水。
夜になって落ち着いたその濁りは、また新しく溶け出した雪代によって濁りを伴い、水温と共に魚の活性も著しく落ちる。

朝、それも水面に陽が挿した一時だけ、魚はその日一番活性が高くなる。
それが四月の中旬頃までのサイクルだと、TOMMYは思っている。


魚は間違いなくいる・・・


とりあえず釣友にザクっとポイントを説明。

「魚が付いているだろう箇所はあそことあそこ。釣れるのはあの辺りからあの辺りまで。後は陽が顔を出すのを待つだけだ。」


これを伝えたからと言って簡単に釣れる程、甘くはない。


それでも今まで何度もルアーを流した経験と勘が、自ずと魚の居場所を導いてくれる。


後は口を使わせるだけ・・・




背後の山から陽が挿したAM8:00、実釣開始。


少なくなったとは言え、まだまだ腰の辺りまで積もっている残雪の上を注意深く、時よりズボリとハマリながら川縁へ。

TOMMYは川へと降り、腰まで水中に浸かって最上流の“強流ポイント”へと向かう。


この時期の小型の魚が定位できる様な、ヤワな流れじゃない。
辺り一帯で最も流れが強く、水深が備わっている場所。
まず一番に餌が流れて来る一等地。
しかし、タフな奴しか留まる事は出来ない。

狙うモンスターがいるとすればここだ。



釣友は岸の上からキャスト開始。


(魚がかかったらどうやってランディングするつもりなんだ?(笑))

TOMMYはそう、心で呟きながら歩を進めていると・・・


『きたっ!』


何と二投目に剛のロッドが弧を描いた。


そらみろ!言わんこっちゃねぇ!
ダバダバと釣友の下へと戻るTOMMY。


「焦るな!岩が点在してるぞ!俺が掬うから落ち着いて寄せろ!」


うすら笑みを浮かべながらファイトを楽しむ釣友。

水中でギラっと魚がもんどり打った瞬間、TOMMYは目を疑った。


褐色の体に散りばめられた幾つもの黒点・・・。
釣友は気付いていなかったが、TOMMYの目は誤魔化せはしない。


『ブラウンだ!ブラウンだぞ!』

「うそっ!?マジで!!」


TOMMYがここ数年目標に掲げている魚、サクラマス、ヒラマサ、そしてブラウントラウト。

他の二魚種に比べれば、釣る事自体、大して難しい魚ではない。
いる所に行けばブラウンしか釣れない川だってあるし、時として外道扱いされる事すらあると聞く。

他人(ひと)の価値はどうであれ、未だTOMMYには縁のない魚。
何より、“黄金に輝く魚体”をいつかこの手にしたいと切に願っている。


そのブラウンが今、釣友の竿先で暴れており、奇しくもTOMMYのネットに納まろうとしている。


バシャバシャ!!

「よっしゃ!入ったぞ!」

「やった~!ありがとう釣友!」


登ったばかりの朝陽を背に満面の笑みを浮かべる釣友。

久し振りに見れたぜその顔。

ゆっくりと川縁に降りて写真撮影。



いい笑顔だ。

しかしブラウンとはね、恐れいった。
しっかりとトレースしなけりゃ釣れない場所。
しかもこの厳寒期。
食わせるべくして食わせた価値ある魚。



おめでとう!釣友!




TOMMYも負けじと、モンスターを探す。
8g~19gのスプーンを主体に、太い流れを斬って行った。




およそ三時間。
全てのレンジ、流れ、戦法、あらゆる経験を駆使し、この宮川の強流と対峙した。





「ここに魚はいねぇ!」



いや・・・いたよきっと。
口を使わせられなかった腕が悪い。


そんなTOMMYをよそに、下流で剛の声がこだました。

「よっしゃ~!!」



宮川の女神よ・・・

甘やかし過ぎじゃないですかい・・・?(笑)





ブラウンに続き、自己記録更新となる37cmのレインボーを見事釣り上げた剛。



お見事!


結局この魚を最後に、この日は正午過ぎに納竿。

車中に残していた小悪魔達をこれ以上ほかっておく訳にもいかないと言う理由からだ。



そんな目で見るな息子よ・・・。





今回、釣友の剛はしっかりと“失い掛けていた忘れモノ”を見付け、TOMMYはどっぷりと“忘れモノを深みへ”と落としてしまった(笑)。


いやいや、今回は釣友のあの笑顔が見れただけでよし。
いつか南紀の磯でも見せてほしいよな、あの笑顔。


それからは高山市内で食い倒れを敢行。
いつもの「まさごそば」に飛騨牛串、みたらしだんごに五平餅、スパイダーマンが握る牛寿司(笑)etc・・・。















これでもかと言う程食ってやった。



また行こうな。



そして今週末は満を持して南紀へと向かおうと思っていたTOMMY。





磯の同士達よ・・・すまねぇ。
やっぱりやられっぱなしは性分じゃないもんで・・・


深みに落ちた忘れモノを獲りに、もう一度宮川へ行って来よう思うとります。


宮川の女神をヒーヒー言わせて来まさぁ!(笑)



あ・・・もちろんシーバス釣行へも行ってますよ?(笑)

そちらは近々UPします。

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