干された池にて

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 数年前の話である。とある古い池に釣りに行ったら・・・。水が無い。まったく無い。底水さえ無くなっていた。(゚_゚i)タラー・・・.。まだエラを動かしているコイがいたので、どうやら抜いて間もないようだが、この地獄図は心荒む(_ _|||) 。
 助けてやりたいとは思うが、法的な問題もあり、魚を移動させることも侭ならない。魚の口にハリを引っ掛けて遊んでいる私が言うのものなんだが、人間って残酷だ。

 私は普段行くことのできない池底に立ってみたくなった。ウェーダーを履いてズゴズゴ進んでいったが、地質は比較的硬かった。ヘドロも殆んど見当たらず、池の中を満遍なく歩くことが出来た。もし池の消毒が目的の日干しなら、なぜ底水まで抜かなければならなかったのか、少々疑問が残る...。

 ふと私は、魚の死骸を数えてみたくなった。池は小中規模だが、5人いたので、手分けすれば1時間くらいでなんとかなりそうに思えた。
 

 「今後の釣果かかわる大事なことなんだ」
 
 嫌がる仲間たちを無理矢理説き伏せて、池中を手分けして魚を数えてみた。結局、2時間半を要したけど(;^_^A アセアセ・・・


で、合計結果...

コイ×42尾
フナ(ヘラブナも含む)×160尾
ブルーギル×266尾
バス(20cm前後)×54尾
バス(40cm以上)×7尾
雷魚×0尾(※子供の頃はいたんですがね)
Aザリガニを含めた甲殻類×多数
種別不確定の小魚×多数
 

 もちろん素人が適当に数えたものであり正確ではないだろう。またサギやカラスなど鳥類がお持ち帰りした分もあるだろうから、資料としては、ちょっと・・・だが、我々は、たった7尾しかいないバスをこの池で追っていたという事実に、ちょっと愕然した。
 

 「疲れた~。で?どうなるの?何が判ったの?」(-"-怒)
 友人たちはちょっと怒っているようだ。

 
 「目の仇にされていない、この古い池でも、バスはけっこう少ないって判ったよ」(♥´▽`♥)
 

 「それで?」(ー_ー)。o
 

 「いやね(゚_゚i)タラー・・・. 生態系の一番上にいる動物は、結局、淘汰されて、自然に数が減少するってことだよ。バスがいても、この池では、それなりに生態系が保たれていたわけだし、バスがそれほど害じゃないことも改めて証明できたわけで...(;^_^A アセアセ・・・」


 「ちっ!」(-"-怒)



 「つまりバスを目の仇にするなんて無意味だってことかな(;^_^A アセアセ・・・。シ、シーバスだって、そうだよ!生態系に関係ない人間が獲って食ってばかりいたら、いつの間にか、いなくなっちゃうかもよ(;^_^A アセアセ・・・ 取り合えず、吉野家でも行こうか!」ε=ε=ε=ε=ε=┏( ・_・)┛ダダダ!!
 

 「・・・」 (* ̄皿 ̄*)

 
結局、全員分の牛丼を奢らされた(´`)=3

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