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▼ 福岡の人妻 ~麗子 PART Ⅴ~
- ジャンル:恋愛・結婚
重厚な化粧箱には、金色に輝くROLEXの刻印が・・・
恐る、恐る化粧箱を開けると、な、な、なんとROLEXの腕時計が鎮座している。
憧れのROLEX
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しかも、欲しかった
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Submariner Blue
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しかも、欲しかった
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Submariner Blue
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エッ? なにこれ? 冗談だよね? 露天商で売られているバッタもん? MADE IN CHINE POLEXとか・・・(笑)
順平は、冷静さを失いかけながら「エッ? これって どういうこと? 俺へのクリスマス プレゼントなの?」
逆に麗子は冷静に「エッ? 気に入らなかったですか? 以前に順平が欲しい物の1つにロレックスの時計って言っていたし(確かに話しをした) それに、順平さんに似合うと思って選んだんだけど・・・気に入らなければお店で交換してくるけど・・・」
順平「いや・・・確かに欲しいと言う会話はしたけれど、それは自分の財力で欲しいと話したまでで、プレゼントとしては、あまりにも高価過ぎて・・・とても、素直にありがとうと 簡単にもらえる代物じゃないよ」
麗子「だって・・・好きな人には喜んでもらいたいから・・・だけなんだけど・・・」
順平「その気持ちは間違ってはいないよ 俺も同じ気持ちでプレゼントを選んで買ったからさ」
「でもね、初対面の男に渡すクリスマス プレゼントにしては高価すぎるよ」
「気持ちのプレゼントに対して、価格の事を言っては申し訳ないけれど、このサブマリーナは 5、60万じゃ買えない代物でしょ? 俺に似合うとか似合わないとかじゃなしに、高価すぎて貰うことはできない」とパタンと化粧箱を閉じると麗子の膝の上に差し返した。
麗子「高いとか高くないとかは、そのひとの感覚であって、私は好きな人に贈るものであれば、喜んでもらえる良い物を贈りたい。 それが結果、80万だったとしても、それは順平さんに贈る価値があると私は思ったら」とか弱い声で主張しながらも、麗子の瞳は、みるみるうちに潤み、大粒の涙がポロポロと零れ落ちた
(80万したんだ・・・確かに麗子の言っている「気持ちの問題」は間違ってはいないが、俺はそこまで麗子の気持ちを受け入れられない)
順平「わかってもらえたかな? 申し訳ないけれどコレは受取れないプレゼントだよ」
麗子は気持ちが治まらないまま、クスンクスンとすすり泣きながら、包みをダッシュボードに仕舞い込んだ。
時計を見ると16:15 玄界灘に沈み行く西陽が二人を正面から照らしていた。
沈黙の時間が過ぎていく・・・
順平は、沈黙を破り、麗子を諭させるように「麗子の気持ちは十分に伝わったからさ ありがとう 本当に嬉しいよ いつか麗子の気持ちを受取れる男になるよ」
麗子は重々しく顔を上げると「私のこと好きですか?」と唐突な質問をぶつけてくる。 この展開で何故にその質問が!!!
順平は、少し間を置き、言葉を選びならが「麗子さんとは、まだ今日、逢ったばかりで好きとか、嫌いとかの感情は持っていない。 ただ今日、麗子さんに逢って感じたことは、とても魅力的で大切な女性だということ。 これからも大切にしていきたい」
「麗子さんの期待する答えじゃないかも知れないけれど、正直な俺の気持ちです」
麗子は順平の目を見ながら、ハッキリとした口調で「正直な気持ちをありがとう。 順平さんは私の思っていた通り誠実な人で安心しました。 私、ますます好きになりました」
麗子は続けて「正直、身体目当てで、近付いてくる男が多かったですが、順平さんは違いました。(そ、そうかな・・・変らないと思うけど・・・)」 「『好きと』という言葉を期待していましたが、それ以上に私を大切に思ってくれている気持ちが伝わってきましたから嬉しいです」
麗子の言葉は、順平の気持ちを理解してくれたようにも思えたが、その麗子の表情には少し不満げな感じが漂っていた。
順平は、そんな重々しくなった空気を振り払おうと「外に出て下関の空気を吸って移動しましょうか」と切り出し、二人は再び公園の欄干にもたれ沈み行く夕日を眺めた。
朱色に染まる空を眺めながら麗子は「ここは夕日よりも夜景が綺麗なんですよ・・・」
順平「きっとそうだろうね 残念だけど今日は帰りの飛行機の時間があるから見られないけれど・・・ また機会があれば案内してよ」
麗子は、心ここにあらずと言った感じで「うん・・・」とだけ小さく頷く
順平は、一呼吸置いて「さぁ そろそろ飛行機の時間があるから福岡に戻ろうか」と言いながら、欄干に腰掛けていた身体を起し車へ歩き出した瞬間、麗子は順平の行く手を阻むかのように抱きついてきた。
麗子は「帰らないで まだ一緒にいたい」と想いの丈をぶつけてきた。
名古屋最終便の出発時刻まで・・・
残り3時間・・・
残り3時間・・・
- 2012年2月23日
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