真冬にランカーを獲るための「地形」と「熱源」の話

こんにちは。 寒さが厳しくなり、ガイドが凍る季節になってきました。多くの人がオフシーズンに入るこの時期ですが、湾奥の「変態」アングラーの皆様におかれましては、熱い夜をお過ごしのことと思います。

さて、今日は「真冬(1月~2月)のランカー攻略」について、自分なりの考察を書き残しておこうと思います。

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特に、実績の高い中川水門周辺や青砥の合流(中川・新中川)エリア。なぜ、ここだけ真冬にこれほどランカーシーバスが濃いのか?そして、それ以外に狙うべき場所はあるのか?

そこには偶然ではない、明確な理由があります。

理由①:「底バチ」と「ハゼ」の吹き溜まり構造
まず前提として、中川合流エリアは餌が集まる場所であること。
12月後半から見られる底バチ(抜けないバチ)が、合流点の複雑なヨレや水門のスリットに溜まります。また、水温低下とともに深場に落ちる「越冬ハゼ」もこのエリアの浚渫跡や船道に溜まります。

特に中川水門などの水門が絡むエリアはバチが抜けていないタイミングでもハゼパターンで狙ってランカーが釣りやすくなるシーズンとなります。

ランカーにとっては「流れの緩いボトムのヨレに張り付いて、流れてくるご飯(バチ)や目の前のハゼを口を開けて待つだけで食える」という、最高のレストランになっています。

理由②:塩水くさびが生む「快適な布団」
次に、物理的な環境要因です。真冬のシーバスは、低水温で代謝が落ちており、いわば「動けるけど、無駄に動きたくない」モードに入っています。
ここで効いてくるのが、中川・新中川という汽水域特有の「塩分勾配(塩水くさび)」の存在です。

・密度の違いによる層構造: 比重の軽い「淡水」が表層を流れ、比重の重い「海水」が底に留まります。

・ガード機能:この密度の違いが明確な層(壁)となり、外気でキンキンに冷やされた表層水の影響をブロックします。

つまり、ボトム付近には水温・塩分濃度ともにブレが極めて少ない「居心地のいいレンジ」が形成されているのです。冷たい風も防げ、水質も安定しているこのボトムの層は、ランカーにとってまさに「暖かい布団」のようなもの。だから彼らはそこから動こうとしないのです。

【別視点】地図から探す「人工の暖房」
中川の合流点などの「地形・水質」要因とは別に、東京湾奥にはもう一つ、冬の鉄板パターンが存在します。

それが「温排水・再生水」周りです。具体的な場所名は場荒れ防止のため伏せますが、Googleマップなどで「水再生センター」というキーワードを探すとヒントが見つかります。

・なぜ釣れるのか?
生活排水や処理水が流れ込む場所は、冬でも水温が安定して高く維持されます。ここには寒さに弱いボラ(イナッコ)やアミなどのベイトが密集しやすく、それを追ってランカーも差してきます。

・狙い目の例(あくまでヒントです)
 ・荒川・中川の某水門周辺:
温排水の影響があり、真冬でも魚影が濃いエリアとして有名です。

 ・運河筋の排水口:小規模な運河でも、工場や施設からの排水がある場所は局所的に水温が高く、ランカーが潜んでいることがあります。

自然の「塩水くさび」か、人工の「温排水」か。どちらにせよ、「水温が安定した場所」を探すのが冬の鍵になります。

結論:どう攻めるべきか?
以上の理由から、この時期の正解は一つ。

「安定した層(ボトムや温排水帯)を直撃する」

シーバスは「動きたくない」モードなので、派手なアクションや速い動きは追ってきません。

・ティガール(通称ローリングベイト)
・シンキングペンシル
・バイブレーション(のリフト&フォール)

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これらを使い、ボトムの少し上を「転がす」イメージで流し込む(ボトムドリフト)塩水くさびの中にいるランカーの鼻先に、流れてきたバチを優しく送り届ける感覚です。

寒さは厳しいですが、理屈がわかればポイント選びも楽しくなります。防寒対策を万全にして、極寒の湾奥を楽しみましょう!
それでは、良い釣りを。

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