第二章 ~人妻 久仁子はV戦士~2

  • ジャンル:恋愛・結婚
第二章 ~人妻 久仁子はV戦士~2


このログはフィクションであり、 登場する人物、団体は実在のものと一切関係ありません。


順平は、久仁子の住む世界と人柄に強い興味を抱き、なんとか再会を果せないものかと、作戦を練っていた。


とりあえずの口実としては、借りたジャージを返す理由で事は十分に足りるが、1週間後が久仁子の誕生日・・・この誕生日をサプライズとして使わない手はないなと考え、借りたジャージをクリーニングに出し、仕上がり日を確認して、スケジュールを組み立て始めた。
 

順平はリーグ戦の日程と誕生日を勘案しながら、再開する日を誕生日の前日6/15に設定した。
 
朝、久仁子からメールを貰ったままだったので、昼休憩の時間に返信することにした。
 
 
「久仁子さんへ 昨夜は楽しい時間をありがとう 雨に打たれた上に、深夜遅くまでお付き合いさせてしまい、体調を崩していないか心配です。
僕の知らないバレーボール界の話をたくさん聞くことができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。 蛍を案内すると言ったものの、現地に着くまでは、蛍が見られるのか不安で、不安でしかたがありませんでした。しかし念願の蛍を見せることができホッと胸を撫で下ろしていたのはここだけの話しです。 僕もあれほど見事な蛍の競演を見るのは初めてで、そんな素晴らしい機会に恵まれたのも久仁子さんが「行こう」と声を掛けてくれたからだと感謝しています。 雨に降られるアクシデントがありましたが、優しい気配りのお蔭で風邪もひかず、こうして今日も頑張って仕事をしています。
ジャージは本当に助かりました。 今日、クリーニングに出しましたので、一両日中にはお返しできると思います。
それでは、色々と大変かと思いますがV戦士としての活躍を期待しています。
追伸:食事のお誘い、是非とも楽しみにしています。」
 
【ポイント】
初対面で会った後の最初のメールは、会った時の回想を交えながら感謝の気持ちを伝えましょう。

 
このメール内容でのポイントは・・・
①体調を崩していないか心配です・・・お礼の後は、先ず相手の体調を気遣う言葉を延べましょう。

②バレーボール界の話しが楽しかった・・・自分が興味あろうとなかろうと、相手が話した内容が楽しい内容であったと感じさせること。 面白かった、楽しかったとなれば、そんなに喜んでくれるなら、また話しがしたいと感じてくれるかも知れません。

③蛍が見られるか不安で、不安で・・・当日、明かさなかった胸の内を告白してみるのと、相手は「そう思っていたんだ」とその時の情景を思い浮かべながら新鮮な気持ちになるでしょう。

④素晴らしい機会に恵まれたのは・・・自然現象との遭遇は偶然ですが、その偶然はあたかも相手が演出したかのように神秘さを伝えましょう。

⑤着替えを提供してくれたこと・・・順平が久仁子をどんな印象を持ったのかを表現しましょう。ここでは優しさ、思いやりといった彼女の内面が好印象であったことを伝えています。

⑥一両日中にはお返しできる・・・再会への伏線を張っておきましょう。

⑦色々と大変ですが・・・私生活も選手生活もゴタゴタしています。露骨に書かずにサラッと気遣いましょう。

⑧V戦士としての活躍・・・応援していますよ!というメッセージを込めましょう。

⑨追伸:・・・再会できることを心待ちにしていることを、彼女のメッセージを引用して伝えましょう。

⑩当たり前の話ですが、誤字には気をつけましょう。 時に「こんばんわ・こんにちわ」なんて書く人がいますが、とても残念です。もう一度「は」と「わ」の使い分けを勉強しましょう。

⑪そして最も重要なことは、文字数。 以外とこの点に気付いていない殿方が多いです。
 文字数としては、おおよそ500文字くらいがベストです。
 
個人的な経験則ですが、女性の多くは不思議なもので、メールの文字数=愛情・自分に対する想いの量と変な尺度を持っています。 2、3行の100文字にも満たないメールでは、読んで直ぐに削除されてしまいます。

私の経験から言えば、文字が多いと「私のために こんなに時間を掛けて打ち込んでくれたのだ」とポイントアップにつながるようです。

だからと言って、中身の伴わない1000文字以上ともなると、読むほうも疲れ、逆にウザイとなってしまいますので、要点をまとめ500文字程度がベストです。 因みに、上記のメールで447文字です。
 
 
言葉と言うものは聞いた話しは部分的にしか記憶できません。しかしメールは記録として彼女の元に残り、もしかしたら彼女は何度も貴方の事を思い描きながら、何度も読み返すかも知れません。
1つ1つの言葉に意味を持たせ、相手がどう受取り、どう感じるのか受け手の事を考えながら言葉を選びながら送ることが大切です。 メールは文字を送るものですが、同時に気持ちを贈るツールであることを忘れてはなりません。    
順平からの一言・・・メール上手は口説き上手
 
 
順平の講義は今回で終了です。 諸君の健闘を祈る (o^-‘)b グッ!


さて、第三章からは いよいよ久仁子へのアプローチが始まります。

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