「仕方ないわよ。うん、仕方ない。」
沖上がりして、料金を支払う時におかみさんがこう言うので、何がですか？と尋ねると、朝は水温が14℃だったらしい。
底冷えだ。昨日の風だ。殆どの船が前日に南西強風で早上がりしたので、そのせいだと思っていた。ところが、4時間後には20℃まで上昇したとのこと。
沖の潮は青かった。黒潮っぽい色はしていたんで、この潮が差してきて二枚潮となってたのかな。この水温変化では魚はたまったもんではない。探見丸に見えている魚が極端に少なかったのもそのせいなんだろう。
くじ引きで3を引き当て、トップ通過？思ったが、きちんと３番目に呼ばれて、右舷トモに入れました。昨日に変わり北風がやや強いものの、白浜渡船はスパンカー流しなので、トモは風下。何とかなりました。
これで、魚の活性が上がってればと思ったものの、全く反応なし。50mラインから70mライン、その次は40mラインと当てかえるものの、スロー（？）でホウボウが上がる程度。シャクっていて気がつきましたが、底から20m前後とその上では感覚が違う。二枚潮ですね。しかも底の方が少し抵抗があるくらいで、上潮は流れていない。
やっちゃった、魔の大潮だ。
その後も当て変え、ポイント移動、ナブラが一時出てそこに当てるも船中は沈黙。11時を回り、下げ潮の潮止まりも近い中、港近くの17、8mラインを流す。キャスティングにはやはり出ない。
ジグに変えた時には既に11時10分を回っていました。2wayspiky130gハニービーシルバーグローをやや遠目にキャストし斜め引きに。
やっぱり釣れない。
今日は完ボだと諦めて友達にライン打とうかなと考え始め、15シャクリくらいしたその刹那、忘れかけていたあの衝撃がロッドに伝わりました。間髪入れずに3回アワセ。またスプール押さえてない。
中層ヒットなので、間違いなく青物。見えてきたのは、ヒラマサではなくワラサでしたが、もちろん本命の一つ。ホッとしました。マグレ、事故的な一匹でしょう。いいんです、それで。

帰り際、氷を貰おうとすると、おかみさん、「え？釣れたの？」と。奇跡的とまで言われましたが、釣れたのはたまたまでしょう。ただ、道具が水中にある限り、何が起こるかわからないということでもあります。富岡八幡宮の大漁祈願のお札の効果がありました。大漁ではありませんが。

※写真の一部は白浜渡船HPより転載しています。

〈タックル〉
ジグ①（2wayspiky145g）
ロッド メロン屋工房FJ63MLS
リール 10ソルティガ4500H
ライン PE4号+60lbフロロ
ジグ②（2wayspiky130g）
ロッド メロン屋工房 FJ65LS
リール 15ソルティガ4500H
ライン PE3号+50lbフロロ
キャスティング
ロッド リップル AY745
リール 10ソルティガ5000H
ライン PE5号+100lbナイロン