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薄れる92センチ。

  • ジャンル:釣行記
この日、朝から好反応を見せてくれた鱸達。



今日は良い。

そう思いながら歩みを進める。


しかし、ふと思った。



実績の繰り返しを続けていても、この先が無いのではないか。
良い日こそ、新天地を求めるべきではないかと。



今までほぼ全ての磯を歩いたとはいえ、実績は伴っていない。

波向き、風向き、全てを考慮し、今まで実績の無いポイントへ。

奥の奥。

更にその先を目指す。


そして、絞り込んだポイントを撃っていく。


そして、潮通しの良いシモリ根。

伸びるサラシにルアーが差し掛かった時、リールのハンドルが手から滑り外れた。

ハッキリ分かる。
サイズの大きさ。

久しぶりだった。
手が震え、膝が震える。


やっとこの魚と出会えた。



92センチ。

久しぶりに長さを測った。



そして、優しく見送った。
かなりの卵を抱えた鱸。魚の重さは生命の重さでもある。
どうか良い子供を産んでください…



この魚と出会い、満足であったがまだまだ時間はある。


更に歩みを進めた。


午後から更に風は吹き、波は上がった。

そんな中、今まで敬遠して行かなかった場所があった。
しかし、この日は違った。

人もおらず雰囲気がある。

しかも、サヨリも集まり釣れない訳がないと確信を持てる状態。

しかし、何度通しても反応はない。

そこで、レンジを入れるため先日、良いサイズを仕留めたダイバー系ミノーを流れに馴染ませた。

ピックアップで浮上したルアーに突如として襲いかかった魚が居た。

「真鯛だ!」

そう見えた瞬間、尾が水面を叩き反転。

掛けたことの無いサイズ。

潜らせれば一貫の終わり。
そう確信し、水面直下でいなす。

暴力的な引き、水面の乱れ。
目を疑うサイズ。

80センチは越えているだろう。
赤黒い魚体と、長い尾鰭。

よく見ると、ルアーのリアフックが無い。
先日の鱸でリアフックのエイトカン部分が若干ひび割れていたのを思い出した。



強引には出来ない。
そう思い、ドラグを少し緩めた。
これが敗因。

2度と浮上することはなく、海中へと消えていった。


すっかりやられてしまった。
完敗。


長いパワーファイトで腕はパンパンに張り、ラインブレイクにより尻餅を付き腰を打った。

この仇、いつか討ってやる。


浮き足立っていた心に隙を付かれ、打ち砕かれた私。
リベンジを誓うのだった。


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